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Instagramショッピング機能とは?ECサイトの売上アップのコツを紹介

Instagramのショッピング機能の運用でECサイトの新規顧客獲得を狙いたい方に向けて、具体的な導入方法や、運用を成功させるポイントを解説します。Instagramマーケティングで費用対効果の高い施策を実行したい方は、ぜひ当記事の情報をお役立てください。

ECサイトの新規顧客獲得や売上拡大において、膨大なユーザー数を誇るInstagramを活用した施策は欠かせないものとなっています。

Instagramのショッピング機能「Shop Now」は、投稿画面からECサイトでの買い物を誘導することができる重要な新規顧客獲得ツールの一つです。

しかし、Instagramの運用に慣れていないことから、どのように導入すれば良いのかわからないECサイト運営者の方もおられるのではないでしょうか。

この記事では、Instagramショッピング機能の始め方や、ECサイトの売上アップに繋げるポイントを詳しく解説します。



この記事でわかること
・Instagramショッピング機能のメリット
・Instagramショッピング機能の始め方
・Instagramショッピング機能でECサイトの売上を上げるコツ

こんな方におすすめ
・InstagramでECサイトの新規顧客獲得を狙いたい
・Instagramショッピング機能を導入したいが自社にノウハウがない
・Instagramショッピング機能の効果的な活用方法が知りたい

1. Instagramショッピング機能とは

Instagramショッピングとは、Instagramに掲載されているブランドの写真や動画から簡単にショッピングができる機能の総称です。

投稿画像内に価格や商品名を表示するタグが貼り付けられており、直接ECサイトに移動できる仕組みになっています。

Instagramの通常の投稿では、キャプションに外部サイトへのURLが貼られていてもリンクが機能せず、プロフィール欄のリンクからサイトに移動する必要があったため、商品購入までに多くの時間と手間がかかっていました。

一方、Instagramショッピングを活用することで、ユーザーが気になった商品購入ページへスムーズに遷移させられるため、購入機会の増加に繋がります。

2. Instagramショッピング機能のメリット

ここでは、Instagramショッピング機能の主な4つのメリットをご紹介します。

2-1. 膨大なユーザー数に販売促進ができる

日本におけるinstagramの月間利用者数は、2021年12月時点で3,400万人を突破しました。他のSNSと比較して、20代からの支持が多いのが特徴です。

『Instagram Day Tokyo 2018』の発表によると、ユーザーの男女比は男性43%、女性57%となっています。以前は女性の割合が多いと思われていましたが、男女ともに利用されている人気のSNSになっています。

EC市場の需要が急速に拡大する中、ユーザー数の多いプラットフォーム内でより手軽に商品を購入できるシステムは、多くの潜在顧客の獲得に貢献することが期待されます。

2-2. 商品の認知から購入までがスムーズ

ショッピング機能を利用することで、投稿した画像にECサイトへのリンクを設置できるため、顧客をECサイトへスムーズに遷移させられるようになります。

投稿で紹介された商品に興味を持ったユーザーは、Webブラウザを開いてGoogle検索をする必要がないため、購入のハードルが低くなります。

2-3. 広告色を抑えて訴求できる

ショッピング機能は、広告色を抑えながら訴求できるため、ユーザーに受け入れられやすいというメリットもあります。

Instagram広告は集客に非常に有効な手段ですが、営業色が強い広告をよく思わないと感じるユーザーが一定数いることも事実です。

その点ショッピング機能は、Webサイトと同じようにユーザーが自分の意思で見たい商品のページに誘導する仕組みになっており、商品カタログのように商品を閲覧することができます。

2-4. 費用対効果が高い

ショッピング機能を活用した投稿は、そのままフィード広告として出稿することも可能なため、高い費用対効果に期待できます。

Instagramの全ユーザーを対象とした投稿がそのまま広告になるため、自社を知らないユーザーにもリーチでき、商品を購入してもらえる可能性を高められます。

3. Instagramショッピング機能の利用条件

Instagramショッピング機能には、利用条件が定められています。

利用を検討する際は、以下の4つの条件を満たしていることを確認しましょう。

3-1. Instagramショッピング利用可能国に拠点がある

まず、サービスの利用に対応している国に事業所があることが前提です。

申請前には対象地域に拠点があるかどうかを確認しましょう。

現在、日本は対象地域に含まれていますが、アジア圏内では中国は対象外となっているため、越境ECなどで中国に拠点がある場合は要注意です。

また、VPNなどのサービスを使用したアカウントからの利用は、サポート対象外となる場合があります。なるべくキャリア会社提供の通信回線やご自身のインターネットを経由して投稿されることをおすすめします。

海外出張などで対象外の地域に滞在している場合は、一時的に自国に残る他の担当者に操作を委ねることも検討しましょう。

3-2. 形のある商品を販売している

販売商品の対象は、有形商品のみとなっている点にも注意しましょう。

有形商品とは、文字通り「形のある商品」を意味し、サービスなど形のない商品には使えません。

例えば、衣類や雑貨、化粧品などの商品は対象となりますが、セミナーの案内やメルマガ会員登録の案内、会員制サイトの広告などは対象外です。

対象外のサービスを扱っている事業者が利用を希望しても審査に通らないため、有形の商品を扱っている場合のみ申し込むようにしましょう。

3-3. 販売者契約・コマースポリシーの厳守

Instagramが定める規約に反する商品は、登録できない点にも注意が必要です。

利用の際には販売者契約・コマースポリシーを厳守できているかを確認してください。

ポリシーに違反していることが判明した場合、ショッピング機能を利用できなくなったり、運用しているアカウントが凍結されたりする可能性があります。

申請前には、必ず規約を読んでおきましょう。

3-4. ビジネスで行っているECストアをメインに商品を販売予定

ショッピング機能を利用するためには、自社ECサイトを構築して商品を販売する必要があります。

もしくは、FacebookやInstagramのチェックアウトで直接購入できる商品を掲載することも認められています。

そのため、ショッピング機能を利用するために必要なInstagramアカウントとFacebookページは、実際にビジネスを行うECサイトのドメインと連携していることが必須です。

4. Instagramショッピング機能の始め方

ここからは、Instagramショッピング機能の導入手順を解説します。

4-1. Facebookアカウントの作成

ショップの導入にはFacebookアカウントが必要です。Facebookの個人アカウントをお持ちでない方は、Facebookページの作成に進む前に、Facebookアカウントに登録してください。

4-2. Instagramビジネスアカウントの作成

次に、個人アカウントをビジネスアカウントに切り替えます。ビジネスアカウントの設定は、Instagramのアプリから行います。

ビジネスアカウントとは、個人アカウントでは利用できない企業向けの機能を利用できるアカウントのことです。

ビジネスアカウントを設定することで、広告の投稿や、投稿に対する反応の分析が可能になります。

4-3. InstagramアカウントとFacebookの紐付け

ショッピング機能を利用するためには、InstagramアカウントとFacbeookページを紐付ける必要もあります。

紐付けの操作はFacebookとInstagramどちらからでも行えます。ただし、紐付け操作を行うには、Facebookページの管理者であることを確認しましょう。

両者を連携させることで、InstagramとFacebookどちらかしか利用していないユーザーにもリーチできるようになり、投稿の露出が増えます。

ただし、Instagramのアカウント1つにつき、Facebookページは1つしか連携できません。複数のページに同時に投稿することはできませんので注意してください。

4-4. Facebook上でショップ開設をする

紐付けが終われば、作成したFacebookページにショップ機能を追加し、ショップを開設します。

ショップを開設するには、ショップのトップページから、「設定」を開き、さらに「テンプレートとタブ」を開きましょう。

タブの設定で、「ショップ」のトグルスイッチをオンにすると、トップページにストア機能が表示され、編集が可能になります。

トップページに表示されている「ショップ」をクリックしてコマースマネージャーに遷移し、ショップの設定を行います。

4-5. Facebookビジネスマネージャの設定

Facebookビジネスマネージャーは、Facebookページの投稿や広告をチームで管理するためのツールです。

複数の広告アカウントがあっても、ビジネスマネージャーでまとめて管理できます。

Facebookビジネスマネージャーを設定するには、Facebookビジネスから「アカウントを作成」をクリックし、Facebookビジネスマネージャーを作成します。

4-6. カタログのショップ内で商品を登録する

商品登録は、Facebookページのストア機能から行います。また、パソコンからの操作も可能です。

設定が完了すると、Facebookページに「ショップ」タブが表示され、「ショップ」タブから「コマースマネージャー」を起動するだけで、商品を追加することができます。

4-7. ショップを公開する

最後に、ショップを公開します。 初めてのユーザーは、メニューの「概要」タブで「ショップを公開する」をクリックしてください。 

「ショップを公開する」をクリックすると、「新しいショップビルダーへようこそ」画面が表示されますので、「開始」をクリックします。

 ここでは、店内の商品を自由に並べ替えたり、表示数を増やしたり、上下に移動して表示順を変更したりできます。 

すべての設定が完了すると、ストアが Facebook と Instagram に表示されます。

4-8. Instagramショッピング機能の申請・審査

Instagramショッピング機能は、Instagram公式による審査を通過しなければ利用できません。審査には、通常1週間程度かかります。

審査に通ると、アカウントのプロフィール上部に「Instagramで商品にタグ付け」が表示されます。「開始」を選択すると、ショッピング機能がオンになり、利用できるようになります。

申請から10日以上経過しても通知が来ない場合は、問い合わせを行いましょう。

04-09. Instagram投稿にショッピングタグを付ける

自社商品が写っている写真で投稿コンテンツを作成したあと、「商品にタグ付け」メニューをタップします。

Facebookページに登録されている商品カタログの内容が表示されるため、紹介したい商品を選択してタグ付けし、投稿を完了させましょう。

5. Instagram ショッピング機能の導入ブランドと成功事例5選

Instagramショッピング機能がリリースされて以来、日本でも多くの企業がこの機能を活用しています。

ここでは、5つのブランドの成功事例を紹介します。

5-1. ZOZOTOWN

時価総額1兆円を超えるアパレルECモールの「ZOZOTOWN」は、多くのブランドの商品を取り扱っており、Instagram用の商品画像が豊富にあるという強みを持っています。

ZOZOTOWNのアプリは、正方形の写真を3枚並べて表示するInstagramと似たUI設計になっており、Instagramユーザーが違和感なく商品を選んで購入できる親和性のあるデザインが特徴的です。

Instagramショッピング機能をブランディング戦略の一環として導入しており、ユーザーの購入モチベーションの向上に繋げています。

5-2. BAYCREWS

BAYCREWS(ベイクルーズ)は、「EDIFICE」や「Journal Standard」など複数のセレクトショップを運営する企業で、主に20代〜30代の男女に向けたブランドラインをECで展開しています。

メインターゲット層が被るInstagramのショッピング機能を活用することで、顧客との接点を強化やブランドの世界観の浸透、購買意欲の向上を狙っています。

Instagramの配信コンテンツには統一感が見られ、世界観に共感を持ったユーザーをECサイトに遷移させる工夫がなされています。

5-3. Francfranc

Francfranc(フランフラン)は、雑貨の販売やインテリアコーディネートのほか、インテリアや家具など幅広い事業を展開している企業です。

現在、日本だけでなく香港にも7店舗を展開し、そのファッショナブルな世界観で若者を中心に人気を集めています。

FrancfrancのInstagramでのショッピング投稿はデザイン性が高く、一つ一つの投稿が洗練された印象を与えています。

複数の商品を同じカテゴリーにまとめることができる ショッピング投稿では、同じカテゴリーの商品を一つの投稿で紹介しているのが特徴です。

ユーザーはおしゃれな商品を見て楽しみ、そのまま商品ページに移動して詳細な情報を確認できるようになっています。

5-4.BOTANIST

BOTANIST(ボタニスト)は、ボタニカル(植物由来)のヘアケア・スキンケア・ボディーケア商品を販売するECサイトを展開している企業です。

ボタニストのECサイトは、同カテゴリーの中でも高い売上を維持しており、オーガニック商品にこだわりを持つ人たちがメインユーザーとなっています。

Instagramを活用した認知度向上や潜在顧客の獲得を行っており、ショッピング投稿は、商品の魅力を際立たせる背景を使い、フレッシュな印象を与えるデザインになっています。

商品の詳細ページを閲覧して、より詳しく商品を知りたくなるような投稿が特徴です。

5-5. Gilt Japan

Gilt Japan(ギルトジャパン)は、日本最大級のシェアを持つ会員制のオンライン・フラッシュセールサイトです。

国内外のアパレル・グルメ・ビューティーグッズをはじめ、世界各国のラグジュアリーホテルで贅沢な時間や特典を楽しめるツアーも販売中です。

高級ブランド品を激安で購入できることで人気のECサイトですが、Instagramショッピング機能でも「値下げ」や「セール」を強調したコンテンツが配信されています。

Instagramのフィード投稿は、複数の画像で1枚の画像が完成する工夫がなされており、クリエイティブなコンテンツの配信に注力しています。

6. Instagramショッピング機能でECサイトの売上を上げるコツ

Instagramショッピング機能を活用する際は、自社で発行したハッシュタグを使った投稿や、インサイトに基づいたアカウントの改善で、ECサイトの売上アップに繋げましょう。

6-1. アカウントの世界観を統一する

Instagramの自社公式アカウントは、商品カタログを作るようなイメージで世界観を統一するように意識しましょう。

例えば、商品は必ず同じテーブルの上に置いて撮影したり、白い壁を背景にしたりします。デザインの違いを強調したい場合は、すべての写真を同じ撮影方法、背景でアップロードするのも良いでしょう。

あるいは、毎回同じ加工機能を使って写真をアップロードすることで、統一感を出すことができます。

6-2. 商品と相性が良いハッシュタグを使用する

ハッシュタグとは、投稿のテキスト部分に入力する「#」のことです。

ハッシュタグは検索ツールとして、共通の趣味や話題を持つ人を探したり、商品やサービスのレビューを探したりするために利用されています。

自社ブランド・商品に関連するハッシュタグを投稿に付けることで、未顧客に効果的にアプローチすることが可能です。

ハッシュタグは、ビッグワード・ミドルワード・スモールワードに分けられます。

ビッグワードは多くのユーザーが検索し、多くの人にリーチできる反面、多くの人が投稿するため、投稿一覧の上位に表示されることが極めて困難です。

一方、ミドルワードやスモールワードは、ほとんど検索されませんが、より特定のユーザーにリーチする可能性が高くなります。

ハッシュタグの選定は、自社ブランド・商品と親和性の高いものを選ぶだけではなく、トレンド分析や競合分析に基づいた選び方も重要です。

6-3. 投稿を広告に利用する

広告マネージャーを利用することで、ショッピング投稿をフィード広告として配信できます。

1つの画像に1つのリンクしか貼れない従来のインスタグラム広告とは異なり、ショッピング投稿の広告では、商品タグを使用して複数のリンクを貼ることができます。

例えば、アパレル商品の投稿の場合、商品タグを単品ではなく、コーディネートで使用したアイテムそれぞれに配置することで、ユーザーに商品のイメージを伝えやすくなります。

ショッピング投稿の広告に使用できるのは、既存の投稿のみです。そのため、ユーザーからの反応が良い既存の投稿を選んで広告を配信することで、高い効果が期待できます。

6-4. 利用シーンをイメージできる写真を使う

SNSを利用するユーザーは、「自分がその商品を使っている画像」「その商品で生活が変わった画像」など、自分の体験した画像をもとに商品を購入します。

例えば、ファッションアイテムであれば全身コーディネート、コスメアイテムであればビフォーアフター、インテリアアイテムであれば日常生活での使用シーンを見せるなどが効果的です。

6-5. Instagramインサイトの活用

Instagramインサイトは、Instagramの公式解析ツールです。

フォロワーの年齢層・男女比・地域データ・投稿ごとのリーチ数・インプレッション数・保存数などを閲覧することができます。

InstagramでECサイトの集客施策を行う際、KPI(重要業績評価指標)を置いて現状の把握をすることが重要です。その際、インサイトの分析で成果を可視化することで、目標とのギャップや課題を把握できるようになります。

ショッピング投稿においては、リーチ数・インプレッション数をKPIの主軸とし、サブ指標にエンゲージメント数(率)を設定することで、ECサイトの効果的なブランディングに繋がります。

6-6. EC運営代行会社にInstagramアカウントの運用を依頼する

EC運営代行会社の中には、Instagramアカウントの開設・戦略立案・運用代行・レポーティングをサポートする会社もあります。

「Instagramで販売チャネルを拡大したいのに、自社のリソースやノウハウが足りない」という場合は、EC運営代行会社に依頼することでアカウント管理・運用の負担が軽減されます。

EC運営代行会社を選ぶ際は、どのような運用業務をアウトソーシングできるか、どのようなサービスに強みを持っているかなどを事前に確認しましょう。

7. AnyMindがInstagramを活用したECサイトの売上アップを支援します!

Instagramのショッピング機能を活用することで、膨大なユーザー数に販売促進ができ、さらに商品の認知から購入までがスムーズになるため、売上アップ効果に期待できます。

ECサイトでInstagramショッピングの運用を成功させるには、アカウントの世界観を統一する、投稿を広告に利用する、有効なハッシュタグを選定・利用するなどの手法を押さえておくことが重要です。

AnyMind Group」では、ECサイトにおけるInstagram運用に精通したスペシャリストによる運用代行サービスを提供しています。

Instagramショッピング機能の効果を最大限に発揮させたい方は、ぜひ「AnyMind Group」にご相談ください。

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