目次
- 1. 世界24拠点から始まる、AIと人の共創による企業変革
- 2. アジアの多様性が生むAI活用モデルを、多くの企業へ
- 3. 自社開発のプロダクト × AIで、企業の成長を加速する
- 4. 1年で生産性2倍へ。フルコミットの全社プロジェクト
- 5. アジアのAI活用ビジネスインフラへ
AnyMind Groupは、AI技術の研究開発と実用化をさらに加速させ、すべての事業と組織にAIを組み込むことで、「AI-Native Company」への変革を進めています。2016年の創業以来、私たちはテクノロジーの力で企業やクリエイターの成長を支援してきました。そして、来年迎える10周年に向けて、全社を挙げて本気で取り組み、AI-Nativeな組織として次のフェーズでも圧倒的な価値を創出し続けます。
1.世界24拠点から始まる、AIと人の共創による企業変革
AnyMind Groupは、2016年にシンガポールで創業し、アジア全域に拠点を広げながら、現在では15の国と地域、24の拠点でビジネスを展開するテクノロジーカンパニーへと成長しました。創業以来、「Make every business borderless(あらゆるビジネスをデジタル化する)」というミッションのもと、テクノロジーと人の力を掛け合わせながら、企業やクリエイターの成長を支援しています。
AIに関する取り組みとして、2023年よりインド、中国・杭州のAI/LLM研究開発拠点を通じてAI関連の技術研究を重ね、プロダクトへの実装と事業での実用化を進めてきました。
大規模言語モデル(LLM)を活用したプロダクト開発を推進する「AnyMind LLM Lab」を開設
AI研究・開発拠点をインドに増設し、AI/LLM技術活用をさらに強化
新たに生成AI技術およびLLMを活用した、アプリケーション開発を推進する組織「AI App Studio」を新設
そして今、次なるフェーズとして、部分的なAI活用に留まらず、全拠点・全事業・全社員でAIと人が共創する「AI-Native Company」への変革に挑んでいます。これは単なる技術導入ではなく、AIを前提とした企業構造・サービスモデルへの再定義に他なりません。
私たちは、AIを活用した企業運営 ・業務への大胆な変革を通じて、意思決定の精度と速度を飛躍的に高めるとともに、業務効率化と顧客価値の最大化により、企業・クリエイターを支援し、グローバル市場での競争優位性を確立していきます。
2.アジアの多様性が生むAI活用モデルを、多くの企業へ
AI技術の進化と普及は、私たちの働き方や事業のあり方を急激に変えつつあります。企業がAIをどのように業務に取り入れるかは、今後の競争力を左右する重要なテーマです。AIを「使う側」にとどまるのか、それとも「企業のDNA」に組み込むのかーー。その選択が企業の未来を大きく分けます。AI技術の恩恵を最大化するためには、単なる技術導入ではなく、「どの事業のどの場面で、どのように活用し、人の業務とをどう共創させるか」という視点が不可欠です。AnyMind Groupでは現在、30カ国以上の国籍からなる1,900名の専門人材が活躍しており、日本よりAI活用が進んでいる国・地域も多く、最適な活用方法を模索しています。
私たちは、アジア全域でのAI活用の試行を通じて、同じ課題に対しても、各国で異なるアイデアやアプローチが多数生まれてくることを経験しています。単一の国では得られない多様なAI活用のモデルを、異なる視点から生み出せることは、私たちならではの強みです。
こうしてアジア各地から生まれたベストプラクティスを、多くの企業やクリエイターへ提供し、アジア発のAI活用のモデルを届けていきたいと考えています。
3.自社開発のプロダクト × AIで、企業の成長を加速する
私たちは、先進的なテクノロジーを活用したソフトウェアを通じてクライアントの支援をしてきました。すでにすべてのプロダクト・プラットフォームにAIを搭載しており、こうした開発強化により、企業のあらゆる事業や業務シーンでの価値創出を加速していきます。
<既存プロダクトのAI活用による実行支援の強化>
現在、私たちはECやマーケティング、生産管理、物流といった各領域で11のプロダクトやプラットフォームを展開しています。これらにAIを活用した機能を実装することで、クライアント企業により高度かつ実用的な価値を提供しています。

たとえば、インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「AnyTag」では、生成AIを活用した新機能として、実施予定のキャンペーン情報や製品画像データを基に、保有する87万人以上*
のインフルエンサーの中から最適なインフルエンサーをレコメンドする機能を提供しています。
*2024年12月時点
インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「AnyTag」、生成AIで投稿画像やキャンペーン情報から最適なインフルエンサーをレコメンドする新機能を提供開始AIを活用した新機能を開発・提供することで、現在支援をしている、約1,200のEC・マーケティング領域の企業・ブランドに対し、広くAIの価値を届けていきます。さらに、AI技術の進化に合わせて、プロダクトのアップデートを継続的に行い、機能の向上を図っていきます。
<新たなAIネイティブプロダクト、AIエージェントの開発>
私たちは、AI技術を前提として開発したソフトウェアの提供も開始しています。

「AnyLive」は、AIによる多言語対応のAIライバーを活用し、24時間365日ノンストップでライブ配信が可能なAIライブコマースプラットフォームです。ブランド企業は、時間・場所・言語を問わず、24時間365日、リアルタイムで商品の紹介や販売を行えます。タイでの飲料水・スキンケアブランドevianの事例では、AnyLiveの活用により、売上3.5倍、コスト9割削減という成果を上げています。
AnyMind Group、多言語に対応可能な生成AIライブコマースプラットフォーム 「AnyLive」 の提供を開始
飲料水・スキンケアブランドevian、生成AIライブコマースプラットフォーム「AnyLive」を活用し、売上3.5倍、コスト9割減

「AnyAI」は、ブランド企業に最適なデータ基盤構築とAIツールの統合を支援し、迅速な業務実装を実現するデータ&AI統合活用プラットフォームです。AI活用に重要なデータ基盤を企業ごとにカスタマイズし、利用用途に合わせたAIエージェントの開発提供により、業務効率化と施策の高度化を支援します。
AnyMind Group、データ&AI統合活用プラットフォーム「AnyAI」の提供を開始
データ&AI統合活用プラットフォーム「AnyAI」にデータ分析を効率化する「動的グラフ生成機能」を追加
日々、世界中で進化するAI技術を活用し、既存のプロダクトの強化に加えて、このような新しいプロダクトやAIエージェントを継続的に開発し、提供し続けていきます。
<「データ×実行力」の好循環が独自の強み>
AIの成果を最大化するためには、量と高い質を備えたデータに加えて、それを活かす実行力が不可欠です。AnyMindは、グローバルに展開された複数の事業と、蓄積された施策実行データを掛け合わせることで、他にはない強力な支援体制を構築しています。
取得可能な外部データやクライアント企業の保有データに加え、当社が蓄積してきた実行データを組み合わせることで、より高精度な分析や施策実行が可能になります。
この独自データとAIの技術による強みを、自社開発のプロダクトとアジア各国での専門人材によるオペレーションによるBPaaS*モデルによって企業に提供することで、これまで以上に事業成長に貢献していきます。
*BPaaS:Business Process as a Serviceの略。ソフトウェアとオペレーション支援機能を組み合わせて提供するビジネスモデル
4.1年で生産性2倍へ。フルコミットの全社プロジェクト
私たちは、「1年で生産性を2倍にする」という、明確かつ野心的な目標を掲げ、AIを活用した業務変革を全社で進めています。
グローバル24拠点が有機的に連携するマトリクス組織の中で、AIを活用した業務効率化を進め、そのベストプラクティスや成果をプロダクトやサービスに還元していきます。
すでに、社内でAI活用に関する実証や取り組みが進んでおり、100件を超える事例が生まれています。2023年に立ち上げたAI App Studioを中心に、社内横断のプロジェクトとして推進中です。
AI導入の効果は、単なる業務効率化にとどまらず、プロジェクトの質の向上にもつながり、メンバーがより戦略的な業務に集中できる環境を生み出します。
たとえばSNSマーケティング支援においては、これまで情報収集や分析、戦略立案の業務で、個人の経験やスキルに依存する傾向がありました。しかし、AIを活用することで、属人的なバラつきがなくなり、蓄積された膨大なキャンペーンデータを生かした、より再現性の高い施策設計が可能になります。
これにより、施策の質が均一化・向上するだけでなく、メンバーはよりクリエイティブかつ戦略的な業務に集中でき、新たな事業の創出にもつながります。
5.アジアのAI活用ビジネスインフラへ
AI技術は日々進化し、国や業界ごとに活用の成熟度は大きく異なります。私たちは、それぞれの地域や企業に最適なかたちでAIの価値を届け、グローバル市場において、ビジネスの可能性を最大化するインフラとなることを目指しています。
AnyMind Groupは、「AI-Native Company」へと進化すると同時に、その知見とテクノロジーをクライアントやパートナーと共有しながら、圧倒的なスピードでイノベーションを推進していきます。
その先にあるのは、国境も業種も越え、あらゆるビジネスをデジタル化する世界です。私たちは、その変革の起点となる存在であり続けます。