AnyMind Group株式会社(読み:エニーマインドグループ、代表取締役CEO:十河 宏輔、以下「当社」)は、大規模言語モデル(LLM)関連技術を活用し、当社が提供するECマネジメントプラットフォーム「AnyX」やインフルエンサーマーケティングプラットフォーム「AnyTag」などへの実装を推進する「AnyMind LLM Lab」を開設いたしました。
「AnyMind LLM Lab」では、当社が保有するインフルエンサーマーケティング、オンライン広告、ECサイト・モール、物流などに関するデータと、大規模言語モデル(LLM)の技術を掛け合わせた当社の機能及び提供価値向上を図ります。また、AnyMind LLM Lab開設と合わせて、ChatGPT等を活用したクライアント向けサービス提供も順次開始してまいります。
■「AnyMind LLM Lab」設立の背景
昨今、LLM関連技術は急激な進化を続けており、OpenAI社が開発する大規模言語モデルを用いた高度な対話型AI「ChatGPT」の提供開始及び「GPT-4」の公開、生成AI(Generative AI)サービスの台頭により、言語理解、文章生成、質問応答、翻訳など、様々な分野で注目を集めております。
一方、当社はこれまでアジア13ヵ国・地域19拠点において、EC・マーケティング領域を中心に1,000社以上の支援を行ってまいりました。また、インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「AnyTag」では現在、アジアを中心に世界54万人以上のインフルエンサーにアクセスすることが可能となっております。また、当社は以前より当社が開発・提供する各プラットフォームにおいて、LLM技術の実装を推進しており、ChatGPTの機能活用により、各機能は大きく改善・進化すると考えております。
この度、開設した「AnyMind LLM Lab」では、当社が保有するインフルエンサーマーケティング、オンライン広告、ECサイト・モール、物流などに関するデータを、迅速かつ柔軟に活用していくことで、提供価値向上を目指します。
なお本取り組みにおいては、顧客情報や情報の機密性に配慮した形での運用を行う予定となっており、最新の動向とリスク対応策を踏まえた上で取り組みを推進してまいります。
■AnyMind LLM Lab 活動概要
本取り組みの社会実装に向けては下記のような活用を想定しており、今後サービスとしてクライアントさま向けに提供していく予定となっております。共同の取り組みに興味がございましたら、是非お気軽にお声がけください。
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・AnyMind Groupが展開する各プラットフォームへのLLMの導入・検証
・LLMを活用した新規事業・プロダクト開発機会の模索
・自社ECサイト・ECモールにおける販売・出荷などの各種データとの連携による、売上収益最大化及び限界利益最大化に向けた機会の検討
・各プラットフォームと連携した、新規顧客獲得の効率化及びLTVの最大化
・テキストと画像の取り込みによる、各SNSプラットフォームデータとの連携、分析、データ活用の模索(予定) 等
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<例:EC展開商品の販売促進に向けた活用>
①展開商品の購買情報及びSNSでの口コミデータを「AnyX」及び「AnyTag」にて抽出
②ChatGPTの活用により、ユーザーの購買行動・口コミの傾向を割り出し、グルーピングを実施
③下記アウトプット及びマーケティング施策改善に活用
・デザイン・価格・機能など、複数の訴求軸からのポイント割り出しによるマーケティングプラン策定
・オンライン・SNS広告クリエイティブの制作・文言策定への活用
・抽出データと当社実績データを元にした最適なインフルエンサーの選定・キャスティング
・抽出データと当社知見を元にした動画広告向けシナリオ制作
・抽出データと当社実績・知見を元にした、効果的なSNS投稿内容の導出
<今後活用・技術実装を行う予定の当社プラットフォーム>
・ECマネジメントプラットフォーム「AnyX」
・会話型コマースプラットフォーム「AnyChat」
・インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「AnyTag」
※他プラットフォームにおいても、順次LLM技術の活用を推進予定
■Managing Director of Product Development 竹本 龍司のコメント
当社は創業当初より機械学習の実装を模索・推進してきましたが、マルチモーダルを初め、今後さらに柔軟な活用ができると予想されるGPT-4は、当社の事業領域及び保有しているデータなどとの相性は非常に良いと考えています。
当社はアジアを中心として、EC・マーケティング領域を中心とした幅広いデータを蓄積しているため、LLMの理解及び活用を進めることで、各クライアントに向けて、非常に大きなインパクトを生み出すことができると考えています。本取り組みでは4拠点にまたがる当社開発チーム内での連携を強め、提供価値拡大を図ってまいります。