在庫管理の前に、まずは「在庫」についておさらいしておきましょう。
在庫とは
“在庫(ざいこ)とは、企業・商店などが加工や販売するために保有する原材料・仕掛品・製品あるいは商品などの財貨を指す。 会計用語としては、棚卸資産(たなおろししさん)という。”
製造業と非製造業とで言葉の意味する対象が変わってきますが、会計で「棚卸資産」と言われるように「現金が “商品” の形になっているもの」といえます。ただし、購入されず在庫としてあり続ける限りは現金化が難しく、また適切な環境下で保管する必要があるため追加でランニングコストが発生します。
在庫管理とは
在庫はお金が形を変えたものであり会社にとって資産であるため、在庫管理は資産管理とも言えます。wikipediaや日本工業規格JIS( JIS Z 8141:2021 生産管理用語)では以下のように定義されています。
“狭義の”在庫管理”とは、保管・管理される在庫物に対して、品質の低下・機能の低下とこれらによる価値(価格)の低下を最小限の費用で防止し、要求される搬入・搬出時の量と時間を十分満足できる状態に保つことである。
これに対し広義の”在庫管理”とは、狭義の”在庫管理”に加え、常に変動する需要(出庫数量)を満足するように入庫数量を確保することが加わったものである。製造業においては、生産管理との垣根は限りなく低くなっている。”
“必要な資材を,必要なときに,必要な量を,必要な場所へ供給できるように,各種品目の在庫を好ましい水準に維持するための諸活動。”
まとめると、以下3つの活動を合わせて在庫管理ということができます。
【在庫管理1】適正在庫の把握
売れ筋商品・季節変動・キャンペーン施策など変数を加味した最適数を把握する
【在庫管理2】実在庫の正確な把握
どの商品がどこにいくつあるのかを正確に把握する 実地棚卸と帳簿棚卸の数を一致させる
【在庫管理3】実在庫を適正在庫で維持する
生産リードタイムと販売計画を元に仕入れ・生産指示を行い商品を調達し、受注が入るとすぐに出荷できる状態の商品在庫数を適正範囲に維持する
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