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【2022年最新】自社ECサイト構築方法全6つを徹底解説!それぞれの費用感やストア構築手順まで

EC市場の拡大とともに、自社ECサイトを新しく構築、もしくは既存サイトをリニューアルしたいと考えている方が増えてきています。数ある構築方法の中で自社に最適なのはどれなのか、何を基準に比較検討するべきなのか、予算をいくら確保すればいいのか、スケジュールはどれくらいか、構築後はどんな業務が必要なのか、など自社EC構築/リニューアルに必要なことを徹底解説します。

ECサイトを構築する方法は、無料のASPカートやクラウドサービス、構築事業者に開発を依頼するなど様々な方法があります。しかし、数多くある構築方法のそれぞれの特徴や、選定する際のポイントがわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、自社にあったECサイトの構築方法を選定するためのポイントや、ECサイト構築サービスのそれぞれの特徴を開設します。


この記事でわかること
・自社にあったECサイトの構築方法を選ぶポイント
・6つあるECサイト構築方法のそれぞれの特徴
・ECサイト構築後の運用面のポイント

こんな方におすすめ
・ECサイトの構築方法を検討している事業者
・ECサイトのリニューアルを検討している事業者
・個人事業でECサイトの開設を検討している方

1. ECサイトとは?

自社ECサイトを構築するにあたっては、実店舗やECモールとの違いを理解しておくことが大切です。

1-1. ECサイトと実店舗との違い

ECサイトは、実店舗と違い年中無休で24時間、商品を販売できます。また日本全国、世界中のお客さんをターゲットにできる点でも優れていると言えます。新規開業に際しては、多くの場合実店舗よりもコストをおさえられます。

実店舗の場合は、外装・内装、設備など安く見積もっても数百万円の投資が必要です。ECサイトでは、構築方法によっては無料で開業できるため、大きな投資のできない、個人事業者や小模事業者にとっては大きなメリットです。

1-2. ECサイトの種類は大きく2種類

EC事業をはじめる際には「ECモール」と「自社ECサイト」のどちらを利用するか検討しなければなりません。「ECモール」と「自社ECサイト」の特徴を以下で解説します。

■ECモール(ECマーケットプレイス)

ECモールとは、複数の店舗の出店や出品によって作られるECサイトのことです。代表的なものとしては「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」などがあげられます。

ECモールは、自社ECサイトと比べて集客力があることや、独自のECサイトを構築する必要がありません。一方、出店料などの固定費がかかることや、ページのデザイン、ECモールの独自の販売ルールに縛られる点などはデメリットと言えるでしょう。

■自社ECサイト

自社ECサイトは、独自のドメインで運営するECサイトです。はじめから集客力のあるECモールへの出店に比べ、自社ECサイトの認知や集客を、独自に工夫する必要があります。しかし自社ECサイトの場合、デザインや機能はオリジナルのものが作れ、ECモール独自の送料やセールなどのルールに縛られることもありません。

また自社ECサイトを構築するためのサービスは豊富にあり、初期投資やランニングコストをおさえた自社ECサイトの構築も可能です。

2. 自社EC構築方法は全6つ!それぞれの特徴費用感は?

自社ECサイトを構築する方法は6つあります。構築方法はコストやカスタマイズ性、機能面などに違いがあります。6つの構築方法の比較は、以下の表で確認してください。それぞれの構築の方法の特徴は、次章以降で詳しく解説していきます。

自社ECサイト構築方法の目安表

構築方法 年商規模 構築費用 月額費用 拡張性 構築期間 サービス例 個人向け/法人向け
SNS ~1億円 0円 0円 × 1~3日 LINE, Instagramなど 個人/法人
ASPカート ~1億円 0円 0円 1~3日 BASE, STORESなど 個人/法人
オープンソース 1億円~5億円 0円~300万円 10万円から 〜1ヶ月 EC-CUBE, Magentoなど 個人/法人
パッケージ 1億円~ 300万~500万円 10万円~ 3ヶ月~ ecbeing, commerce21など 法人
クラウドEC ~20億円 0円~300万円 数千円~数十万円 〜3ヶ月 Shopify, MakeShopなど 個人/法人
フルスクラッチ 50億円~ 1,000万円~ 数十万円 6ヶ月~ 法人

2-1. 個人と法人でおすすめの構築方法が異なる

おすすめのECサイト構築方法は、個人事業者と法人では異なります。

■個人:SNS / ASP / オープンソース / クラウドEC

個人事業としてECサイトの構築を考えている方は「SNS」「ASP」「オープンソース」「クラウドEC」の4つのいずれかの活用をおすすめします。事業規模の小さいハンドメイド商品などを扱う場合には、初期費用のかからない「SNS」や「無料のASP」が適しています。またECサイト構築の技術がある場合や、将来的な事業拡大を考えている方は、機能面の拡張性が高い「オープンソース」や「クラウドEC」の活用がおすすめです。

■法人:年商規模によって最適な構築方法を選択

法人でECサイトの構築を検討されている方は、年商規模にあった構築方法を選択しましょう。個人事業でおすすめした4つの方法は、法人での利用にも十分適しています。特にクラウドECは、コスト面で優れている上、デザインや機能の拡張性も高いため、おすすめです。

しかし年商が1億を超え、商品数やEC事業に関わるスタッフが増えた場合には、自社の基幹システムとの連携がしやすく、自社でシステムの保守管理ができる「パッケージ」や「フルスクラッチ」が適している場合もあります。ECサイトの機能面だけではなく、バックエンドシステムの連携も含めて検討するとよいでしょう。

3. 自社EC構築方法の選び方|会社の中でのEC事業の位置づけを明確に

ECサイトを構築する際には、年商規模や自社の事業戦略などにあった構築方法を選択することが大切です。その上で、ECサイトのカスタマイズ性や、社内のノウハウやスケールなどを加味して検討するとよいでしょう。

3-1. 商材・事業戦略(ECシステムに必要な機能)

ECサイトの構築方法を選択する際には、自社の扱う商材の販売方法に適した機能があるか確認しましょう。例えば「定期購入」や「サブスクリプション」での販売機能が必要な場合もあるでしょう。また海外への販売を考えている場合は、ECサイトの多言語化や、決済サービスが多通貨対応の機能を備えた構築方法を選ばなければなりません。

3-2. カスタマイズ性

ECサイトは、自社にあったデザインや機能にカスタマイズできた方が便利です。しかし構築方法によって、カスタマイズの自由度には差があります。サイトデザインで言えば「提供されているデザインテンプレートを選択する方法」「デザインテンプレートを元にカスタマイズする方法」「完全にオリジナルデザインを作る方法」などがあります。カスタマイズの自由度が高い構築方法は、初期費用が高額になります。ECサイトの規模感や予算などを考慮して、検討してみてください。

3-3. 社内のノウハウ、リソース、運用工数

ECサイト構築時には、完成後のデータ入力や運用、システムの保守の体制を考えておく必要があります。例えば、ECサイトへの商品の登録を、自社のリソースでまかなえない場合はアウトソーシングを検討しなければなりません。運用段階では、システムの保守やメンテナンスを自社で行うか、外部へ委託するかの判断も必要です。構築方法によっては、自社で対応できる場合とできない場合があります。構築直後から運用段階まで、社内のノウハウやリソースで対応できる範囲を検討しておきましょう。

3-4. セキュリティ

ECサイトを運営する上で、最も気をつけなければならないことは、セキュリティです。セキュリティへの対応は、ECサイトのシステムをどこで管理するかによって変わります。自社サーバーでシステムを運用する場合は、セキュリティに関する責任や対応は自社です。一方、システム提供事業者や開発事業者が管理する場合は、ECサイトのセキュリティを外部に委ねることになります。構築方法を選択する段階で、セキュリティの責任や対応方法について、自社内で検討しておく必要があるでしょう。

3-5. 予算(初期構築費用、月額費用など)

ECサイトの構築方法によって、初期費用、月額費用は大きく違います。初期費用に関しては、一からサイトを構築する「フルスクラッチ」では目安として約1,000万円以上の費用が必要ですが、ASPカートでは初期費用は少額で抑えられる、もしくはかからない場合もあります。。月額費用は、保守管理経費の有無によって大きく変わります。自社のECサイトの年商規模に見合わない構築費用をかけることは、現実的ではありません。ECサイトの年商規模や将来的な戦略を踏まえた、構築方法を選びましょう。

3-6. スケジュール

ECサイトのオープンまでにかかる期間は、構築方法によって大きく変わります。例えば、ASPカートやクラウドECの場合は、アカウントを取得するだけで比較的すぐにECサイトをオープンできます。一方でECシステムをカスタマイズしたり、一から構築するフルスクラッチの場合は、目安として3ヶ月~6ヶ月程度の期間が必要です。構築方法を選択する際には、構築にかかる期間やスケジュールも確認しておきましょう。

4. 【自社EC構築方法①】SNS・ソーシャルコマース

ECサイトを構築する方法の一つとして、SNSにショッピングページを作る方法があります。Facebook/InstagramなどのSNSでは、投稿画面に商品カタログを掲載し、直接商品を購入できるページへリンクすることが可能です。これまでEC事業者にとってSNSは、情報発信や集客ツールの一つでした。しかしショッピングページを設置することで、SNSを販売チャネルの一つとして活用できます。SNSを活用した商品販売は「ソーシャルコマース」と呼ばれ、新しいマーケティング手法として注目されています。

EC事業者にとってソーシャルコマースは、それ単体でビジネスとして成り立たせるというよりは、販売チャネル追加のために活用する、という事が多いです。各ECプラットフォームを統合し一元管理できるツールも多くでてきているため、ソーシャルコマースのために1から商品マスタを登録し直す工数もほとんどかからず、簡単にソーシャルコマースをはじめることができます。

4-1. EC構築手順

SNSにショッピングページを作るためには、まずFacebook/Instagramなどソーシャルコマース機能の実装されたSNSと連携できるECサイトを準備する必要があります。ASPカートやクラウドECでは、機能を拡張するアプリを活用することで、SNSとの連携が可能です。次にSNSにショッピングページ開設を申請し、認証を受ける必要があります。

例:Facebook/InstagramとShopify連携の場合
1. Shopify ECサイトを準備する
2. Facebookビジネスマネージャアカウントを作成し、ショッピングページ開設を申請して認証を受ける
3. FacebookビジネスマネージャアカウントとShopifyアカウントを連携し、Shopifyの商品マスタを紐付ける
4. Facebook/Instagramの管理ページから商品カタログを作成して公開する

またECサイトを準備できない場合は、リンク決済サービスを利用することもできます。リンク決済サービスは、SNSから直接決済ページへ移動し、商品を販売する仕組みです。SNSをメインにEC事業の展開を考えている場合は、リンク決済サービスの利用を検討するのもよいでしょう。

4-2. 費用(初期費用 + ランニングコスト)

SNSにショッピングページを設置する費用は、無料です。ただし、商品の購入先であるECサイトの構築費用やシステム使用料は必要です。ECサイトの構築に費用をかけたくない場合は、無料ASPカートの利用がおすすめです。いずれの方法でも、商品が売れた際には、決済サービスの手数料負担が発生することは覚えておきましょう。

4-3. メリット

SNSのショッピングページは、SNS上で直接販売ができることが最大のメリットです。SNSのタイムラインに流れる投稿から直接販売できるため、これまで訴求できなかった層にまでリーチできる可能性が期待できます。またお客様目線でも、気になる商品の商品詳細が見たい場合や購入したい場合に、ECサイトを検索 => 数ある商品ページの中から該当する商品ページへたどり着く、という面倒なフローを省いて直接該当商品ページにアクセスできるため、顧客体験価値(CX)の向上にも繋がります。

・顧客体験価値(CX)の向上
・SNSから直接販売ができる
・SNSからのECサイトへの集客向上
・ECサイトの認知度向上

4-4. デメリット

SNSをECサイトとして活用することは、商品のPRがしやすくなる一方で、SNSアカウントのセールス色が強くなりすぎる恐れがあります。セールス色の強い投稿が増えてしまうと、ユーザーに嫌悪感を与えてしまうことにつながるため、注意が必要です。

・SNSアカウントのセールス色が強くなる可能性がある

4-5. 向いている事業者

SNSのショッピングページは、すでにSNSの運用をしている事業者におすすめです。SNSの投稿がすでに定期的にあれば、ショッピングページが設置されても、セールスアカウントと認識されることは少ないでしょう。またECサイトの構築にまだ費用がかけられない事業者は、SNSのショッピングページを主体に、EC事業を展開していくこともよいでしょう。

・SNSを活用してきた事業者
・今後SNSを活用していきたい事業者
・ECサイトの構築に費用がかけられない事業者

4-6. サービス例

SNSの運営会社が提供するのは、ショッピングページ設置のみの場合が多いです。決済など、実際の商品の購入に関する機能は、別に準備する必要があります。

・LINE
・Instagram
・Twitter
・Facebook
・Snapchat

5. 【自社EC構築方法②】ASPカート

ASPカートは、ASP(=Application Service Provider:アプリケーション・サービス・プロバイダ)の購買機能(カート)版ということで、手軽にECサイトを構築できるサービスとして人気です。初期費用をかけずに手早く構築できるため、個人事業者や、これからEC事業を展開する中小事業者に向いています。ASPカートは、BASEやSTORESなどのサービスが有名です。

5-1. EC構築手順

ASPカートを利用したECサイトは、1~3時間程度あればオープンできます。構築作業は、すべてECサイトの管理画面上で行えるため、特別な知識は必要ありません。

1. アカウントの作成
2. ショップや運営者情報の入力
3. 商品の登録
4. ショップデザインの選定
5. 必要に応じて拡張機能の設定

5-2. 費用(初期費用 + ランニングコスト)

ASPカートの初期費用は無料です。また基本機能のみを利用する場合は、月額のシステム利用料もかかりません。ECサイトの成長に合わせて有料プランに移行することも可能です。ランニングコストで考えておくべき点は、「決済サービスの手数料」と「機能拡張する際のアプリの月額料金」の2つです。

5-3. メリット

ASPカートの一番のメリットは、初期費用をかけずに、比較的すぐにショップをオープンできることです。またECサイトのシステムはASPが管理しているため、サーバーの準備やシステム上のトラブルに自社で対応することはありません。ECにはじめて取り組む、社内に技術がないという事業者にはとても便利なサービスです。

・初期費用、月額のシステム料が0円で利用できる
・アカウント取得後すぐにショップをオープンできる
・システムが常にアップデートされる
・バグなどの保守管理を自社でする必要がない
・サーバーを自社で準備しなくてもよい
・社内に技術者がいなくても運用できる
・追加費用を負担すれば、マーケティング支援などの機能を追加できる

5-4. デメリット

ASPカートは構築や運用上のシステム管理に手間がかからない分、自社に合わせたデザインや機能のカスタマイズに制限があります。またバックエンド業務を効率化するためのシステム連携もできない場合が多いため、ECの規模が大きくなると使いにくさを感じることがあるかもしれません。

・デザインの柔軟なカスタマイズができない
・機能のカスタマイズに制限がある
・在庫管理や配送管理などシステムとの連携ができない

5-5. 向いている事業者

ASPカートは、はじめてECに取り組む事業者や、ECサイトの年商規模が小さい中小事業者に向いています。ECにて売上が上がっていない段階では、開発に多額のコストをかけることは難しいため、ASPカートを利用することがおすすめです。

・個人事業者
・年商規模の小さい中小事業者

5-6. サービス例

ASPカートは、初期費用やシステム利用料が無料で、利用できるサービスが数多く提供されています。無料のASPカートは、月額数千円程度の有料プランにアップグレードでき、登録商品数や利用できるページ数などを増やせる仕組みが一般的です。

・BASE
・STORES
・FC2 ショッピングカート
・easy my shop
・カラーミーショップ

6. 【自社EC構築方法③】オープンソース

オープンソースは、無料で提供されているECシステムを利用してECサイトを構築する方法です。デザインや機能を、自社にあった形にカスタマイズして利用することもできます。一方で、保守管理を含めたメンテナンスなどは、自社で行う必要がある点に注意しましょう。

6-1. EC構築手順

オープンソースを利用したECサイトの構築には、まずはじめにサーバーを自社で準備し、システムをインストールします。インストールが終われば、ECサイトの管理画面上で、運営者情報や商品登録が可能です。専門の事業者に、サーバーの準備からカスタマイズまで依頼することもできます。

1. サーバーやドメインの準備
2. オープンソースをサーバーにインストール
3. 運営者など基本的情報を入力
4. 商品を登録
5. 必要に応じて、デザインや機能をカスタマイズ

6-2. 費用(初期費用 + ランニングコスト)

無料でシステムが提供されているオープンソースの初期費用は、サーバーやドメインの料金のみです。ランニングコストは、サーバー等の費用に加えて、システムの保守管理、決済サービスの手数料を考えておく必要があります。特にシステムの保守は、自社に技術者がいない場合は、外部の事業者に依頼することになるため、コストがかかります。

6-3. メリット

オープンソースのメリットは、システムが無料で提供されていることです。自社にデザインや機能に熟知した人材がいれば、自由にデザインや機能をカスタマイズできます。自社で利用している基幹システムと連携も可能なため、バックエンド機能においても、自社にあった形にカスタマイズが可能です。

・カスタマイズ不要で、ECサイトをオープンできる
・自社に技術者がいれば、デザインや機能のカスタマイズが自由

6-4. デメリット

オープンソースのシステム自体は無料で提供されておりますが、専門の事業者にカスタマイズを依頼する場合は多額の費用がかかります。またシステムの管理は、自社もしくは外部の事業者に依頼して行う必要があるため、保守管理やサーバー費用などのランニングコストに多くの費用がかかることを計算しておかなければなりません。

・保守運用を行うエンジニアリソースが必要
・デザインや機能のカスタマイズを外部に依頼する際には、多額な費用や時間が必要
・システムの管理に専門的な知識を持った人材が必要
・システムがアップデートされないため、古くなる
・サーバー、ドメイン、決済サービスなど別途契約が必要

6-5. 向いている事業者

オープンソースは自社でECサイト開発や、システムの保守管理ができる事業者に向いています。オープンソースはシステムを利用できますが、デザインや機能のカスタマイズから、保守管理まで自社で対応しなければいけません。外部事業者に依頼する場合は、多額の費用がかかるため、一般的にオープンソースの利用は推奨されていません。

・自社で開発やシステムの保守管理ができる事業者

6-6. サービス例

国内で最も普及しているオープンソースは「EC-CUBE」です。推定3万5千店舗ものECショップが、EC-CUBEを利用していると言われています。EC-CUBEのカスタマイズに専門性を持つ開発業者が数多くあり、国内ではもっとも利用しやすいオープンソースと言えるでしょう。他には、世界で最も利用されている「Magento」、WordPress用のプラグインとして提供されている「WelCart」などがあります。

・EC-CUBE
・Magento
・WelCart

7. 【自社EC構築方法④】ECパッケージ

ECパッケージは、ECシステムの開発事業者が提供するシステムをカスタマイズして構築する方法です。デザインや機能のカスタマイズは、開発事業者が担当し、自社にあった形の構築ができます。開発や保守管理に関する費用は、高額になるため、1億円以上の売上規模が見込めるECサイトの構築に向いています。

7-1. EC構築手順

1. ECパッケージを提供している開発事業者の選定
2. 費用の見積もり
3. 開発事業者とのECサイトのデザインや機能の要件を作成
4. 開発事業者がECサイトを構築

7-2. 費用(初期費用 + ランニングコスト)

初期の開発費用は、目安として300万円程度と考えておく必要があります。主なランニングコストは、サーバーやシステムの保守管理費用、決済サービスの手数料などです。保守管理を自社で引き継ぐことで、費用をおさえることも可能です。

7-3. メリット

ECパッケージはフルスクラッチ開発より安価で、同程度のカスタマイズが可能です。また年商の大きいECサイトを運営する場合は、自社の基幹管理システムとの連携ができる点も、大きなメリットです。

・自社にあったデザインや機能にカスタマイズ可能
・カスタマイズ性は高いが、フルスクラッチよりは安価
・自社の基幹システムとの連携が可能
・開発や保守管理を開発事業者に依頼可能

7-4. デメリット

ECパッケージは、構築及び保守管理を開発事業者に依頼するため、多額の費用が必要です。またECサイトの構築には、1ヶ月~3ヶ月程度の期間を必要とします。また特に注意が必要な点は、システム自体のアップデートがされないことです。3年~5年程度経つとシステムが古くなってしまい、消費者や技術のトレンドに合わなくなる恐れがあります。

・開発費用が高額
・開発期間が長い
・システムがアップデートされない
・自社で保守管理する場合は技術者が必要

7-5. 向いている事業者

ECパッケージは、開発費用やランニングコストが高額になるため、年商規模の大きな事業者に向いている構築方法です。しかし、規模が大きなECサイトを運用する上では、カスタマイズ性に優れ、バックエンドとの連携ができるECパッケージはおすすめです。

・年商1億円以上のECサイトを運営する事業者

7-6. サービス例

ECパッケージは、高いカスタマイズ性やシステム連携、総合的なマーケティング支援などを特徴としているサービスが数多くあります。いずれのサービスも、大規模なECサイト向けで、開発費用は高額です。

・ecbeing
・commerce21
・SI Web Shopping
・eltex DC

8. 【自社EC構築方法⑤】クラウドEC

クラウドECは、クラウド上にあるECシステムを活用して、ECサイトを構築する方法です。ECシステムがクラウド上にあるため、常に最新のシステムにアップデートされます。またデザインや機能のカスタマイズできる範囲が、広いことも特徴です。今もっともスタンダードなECサイト構築の方法と言えます。

8-1. EC構築手順

クラウドECは、ECサイトの管理画面上でデザインの設定から商品登録などの作業ができます。EC開発事業者にデザインや機能のカスタマイズを依頼することも可能です。カスタマイズを外部に依頼する場合は、ECサイトの構築に1ヶ月~3ヶ月程度の期間が必要です。

1. アカウントの作成
2. ショップや運営者情報の入力
3. 商品の登録
4. ショップデザインの選定
5. 必要に応じてデザインや機能のカスタマイズ

8-2. 費用(初期費用 + ランニングコスト)

自社でECサイトを構築する場合、初期費用はかかりません。ランニングコストは、毎月定額のシステム利用料のほか、決済サービスの手数料がかかります。デザインや機能のカスタマイズを、開発事業者へ依頼する場合は、目安として50万円~300万円程度の費用を見込んでおきましょう。

参考までに、クラウドECで世界的に代表的なShopifyの制作費用についてこちらの記事でも紹介しています。

Shopify構築費用の相場と内訳は?ショッピファイECサイト制作方法や制作会社の選定ポイントまでご紹介

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8-3. メリット

クラウドECは、サービス利用の初期費用が無料の場合が多いため、自社でECサイトを構築する場合は、初期費用が無料です。システムのアップデートが可能なことも大事なポイントです。加えてデザインや機能のカスタマイズの自由度が高い点で優れています。クラウドECは、ASPカートの手軽さと、ECパッケージのカスタマイズ性を兼ね備えたサービスと言えるでしょう。

・初期費用が無料の場合が多い
・アカウント取得後すぐにショップをオープンできる
・システム利用料は比較的安価で毎月定額
・デザインや機能をカスタマイズできる幅が広い
・システムをアップデートできる
・商品管理や配送管理システム機能が充実している

8-4. デメリット

クラウドECのデメリットは、ECサイトの構築を自社サーバーで運用できないことです。システム全般を自社で管理したいという事業者には向いていません。また初期費用やランニングコストは安価ですが、本格的なカスタマイズを開発事業者に依頼する場合は、ECパッケージを利用する場合に近い費用がかかる場合もあります。

・オンプレミスでの運用ができない
・本格的なカスタマイズには費用と時間がかかる

8-5. 向いている事業者

クラウドECは、売上規模の小さな事業者から年商20億円以下程度の事業者まで便利に使えるサービスです。ASPカートの機能では物足りなくなった事業者が、次のステップとして利用するサービスとしても向いています。また、Enterpriseプランとして様々なカスタマイズ機能や強固なサーバーを提供するプランを設けているクラウドECサービスもあり、年商規模がさらに大きくなっても使い続けやすくなっています。

・売上規模の小さい個人事業主から、年商数十億規模の法人まで
・デザインや機能面をカスタマイズしたい事業者
・常にCX向上のためのトレンドを取り入れたECサイトを運営したい事業者

8-6. サービス例

クラウドECサービスの中で、今急速に利用者が増えているのが「Shopify」です。175カ国で約170万店舗で利用されており、日本国内でも2017年の日本法人設立以来、急速に利用者が増えています。安価に構築できる上に、カスタマイズ性や拡張性が高いことが人気の理由です。

・Shopify
・MakeShop
・ebisumart
・メルカート
・aishipR
・futureshop
・shopserve

Shopifyについては、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。

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Dec 21, 2021

9. 【自社EC構築方法⑥】フルスクラッチ

フルスクラッチは、一からECサイトを開発する方法で、サーバーの構築や保守運用などもオンプレミスで行います。制作会社に依頼して構築するほか、自社内の技術者で開発することも含みます。

9-1. EC構築手順

フルスクラッチに対応した制作会社に依頼する場合は、開発要件(スペック)の確定と事業者の選定からはじまります。事業者が決まったら、デザインや機能の要件を作成し、制作開始という流れが基本です。基本自社運用といっても、オープンソースやECパッケージなどと違い基本となるシステムがないため、開発には6ヶ月以上の期間が必要で、構築費用もその分高くなります。

1. 開発項目の要件定義
2. フルスクラッチに対応している制作会社の選定
3. 費用の見積もり
4. 制作会社とのECサイトのデザインや機能の要件すり合わせ
5. 制作会社がECサイトを構築

9-1. 費用(初期費用 + ランニングコスト)

初期費用は、一からECシステムを構築するため目安として1,000万円程度はかかります。ECサイトの運営にかかる費用は、サーバーや保守管理、決済サービスの手数料を見ておく必要があります。

9-3. メリット

フルスクラッチの場合は完全に自社専用のシステムとして開発されるため、デザインや機能、システム連携など自由に設計できます。自社内でフルスクラッチで開発できる場合は、ECサイトを運営する中で発生した問題に迅速に対応できることがメリットです。

・デザインや機能、システム連携などすべて自社専用で作成できる
・自社で開発できれば、ECサイトの改善や改良をスピーディーにできる

9-4. デメリット

フルスクラッチの構築には、費用と時間がかかります。自社に技術者がいないと、保守管理の手間や、バグなどのトラブルがあった際に対応が困難です。またECサイトに必要な機能は、ECパッケージやクラウドECでも取り揃えられているため、フルスクラッチを採用する理由をしっかり検討しておく必要があるでしょう。

・構築に多額の費用が必要
・開発期間が6ヶ月以上は必要
・システムがアップデートされない
・自社に技術者がいないと保守管理が不便
・ECサイトの必要な機能はECバッケージやクラウドECで対応できる

9-5. 向いている事業者

フルスクラッチ開発を制作会社に委託するのであれば、ECパッケージやクラウドECを利用した方が、費用面でも運用のしやすさという面でもメリットは大きいでしょう。フルスクラッチを採用せざるを得ないのは、自社のセキュリティポリシーや経営方針によるトップダウンの意思決定で、外部システムを利用できない場合などがほとんどです。

・自社内でECシステムを開発できる技術力のある事業者

9-6. サービス例

フルスクラッチでのECサイト開発ができる企業は、業務システム開発を得意とするなど技術力が高いことが特徴です。また多くの企業では、ECパッケージやオープンソースを利用したECサイト構築にも対応しています。

10. 失敗しないために構築・リニューアル時に気をつけるべき点

自社ECサイトで利益をあげるためには、鉄則とも言えるポイントがあります。具体的には、商品ページの情報の配置や、ナビゲーションの位置といったページレイアウトに関することや、レスポンシブ対応などがあげられます。ECサイトを構築する際には、まずこれらのポイントをしっかりおさえておくことが大切です。

10-1. UI/UX

UI/UXとは、ユーザーがECサイトを利用した際に感じる、見た目の印象や使い勝手のことを指します。具体的に気をつけるべきことは「商品ページの情報やボタンの配置」「購入までの導線」や「目的の商品ページの見つけやすさ」「フォントやデザインの見やすさ」などです。ユーザーに購入意欲があったとしても、目的の商品を見つけられない、購入までのステップがわかりにくい、ということであれば、途中であきらめてしまうことがあります。UI/UXは、商品を購入してもらうために最低限注意しておかなければいけないことと考えておきましょう。

10-2. デザイン、レスポンシブ対応

スマートフォンでインターネットを利用することが主流になった今、モバイル端末で利用しやすいモバイルフレンドリーなデザインやレスポンシブ対応は必須です。レスポンシブ対応されていないECサイトは、スマートフォン利用者にとっては使いにくく、すぐに離脱されてしまいます。サイトのレイアウトデザインや文字の大きさ、色などもモバイル端末で見ることを意識して設計することが大切です。ECサイトのデザインは、過半数がモバイル端末で利用されることを前提で設計しましょう。

10-3. システム連携

ECサイトを運用していく上では、バックエンドのシステムとの連携が大切なポイントになります。バックエンドのシステムとは、顧客管理や受注管理、倉庫管理などのシステムを指します。受注から配送までのシステムを連携すると、受注から出荷指示までを自動化することも可能です。バックエンド業務の効率化は、正確かつスピーディーに商品を顧客に届ける上で重要です。ECサイトを構築する際には、バックエンドのシステムとの連携ができる仕様となっているか確認しておきましょう。

10-4. リニューアルの場合:会員制の場合はIDパスワードの引き継ぎ

会員制のECサイトのリニューアルの際に問題となるのは、会員IDとPassの新しいECサイトへの引き継ぎです。会員登録情報を予め別データベース内に保管しておくなどする必要があります。また、新しいECサイトのIDとPassを、会員に作成してもらう際の手間を減らすための準備が必要です。例えば、新ECサイトでログインする際に、新たなIDとPassを再設定できる仕様にすることや、仮のIDとPassを発行するなどの方法が考えられます。リニューアルがきっかけとなって会員が離れてしまわないように、準備をしておきましょう。

10-5. リニューアルの場合:SEOの評価の引き継ぎ

ECサイトのリニューアル時には、旧ECサイトのSEOの評価を引き継ぐことが必要です。具体的には、仮にURLが変更となる場合は、検索エンジンなどから旧サイトURLにアクセスした際に、新サイトへ自動で転送されるようなリダイレクト設定が必要です。Googleでは「URLマッピング」というファイルで、URLの転送設定ができます。


制作会社にEC構築を委託する場合、クラウドECで代表的なShopifyを用いる場合が多いと思いますが、その際に抑えるべきポイントはこちらの記事でご紹介しています。

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Dec 14, 2021

11. ECサイト完成がスタートライン、EC運営の業務内容をおさらい

ECサイトは完成して終わりではありません。オープン後の業務設計を、しっかり準備しておくことが大切です。EC運営に関する業務は多岐にわたるため、社内外でリソースをしっかり確保しておく必要があります。社内のリソースでまかなえない場合は、一部業務を外部の事業者へ委託することも検討しておきましょう。

EC運営に必要な業務の概要をご紹介します。

11-1. フロントエンド業務

フロントエンド業務とは、販売商品の開発や管理、マーケティング全般にかかわります。販売する商品を企画し、顧客に働きかける、端的に表現すると売上に直結する業務です。

・MD:商品企画・開発
・MD:在庫管理(メインは生産/仕入れ業務など)
・MD:プライシング
・マーケ:集客施策企画(キャンペーン企画)
・マーケ:広告運用
・マーケ:SNS運用
・マーケ:ECサイト改善(デザイン・構築/制作・SEO対策含む)
・マーケ:その他販売促進業務

11-2. バックエンド業務

バックエンド業務とは、商品の販売から受注及び出荷、顧客管理にかかわります。顧客からは直接見えない業務ですが、受注した商品を顧客に正確に届けるための重要な裏方業務です。

・ささげ(撮影・採寸・原稿)
・ECサイト保守運用(商品登録含む)
・CS:受注管理
・CS:在庫管理(倉庫にある在庫数を把握する)
・物流:倉庫オペレーション(入庫・保管・検品・梱包など含む)
・物流:出荷管理
・CS:顧客管理
・CS:カスタマーサポート


EC運営業務の内容は必要なスキルについては、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。

【2022年最新】自社ECサイト運営とは?具体的な業務内容から必要なスキルまでご紹介

【2022年最新】自社ECサイト運営とは?具体的な業務内容から必要なスキルまでご紹介

Jan 4, 2022

12. ECマーケティングは総合的に|EC売上=集客数×購入率×リピート率

ECサイトを開設しても、売上が上がらなければ意味がありません。ECの売上を伸ばすポイント(売上構成要素)は大きく3点で、「集客数」「購入率」「リピート率」です。

集客数とは、ECサイトの訪問者数です。購入率は、ECサイトを訪問したユーザー数に対して商品を購入した顧客の割合を指します。一般にコンバージョン率(CVR:Conversion Rate)と呼ばれます。リピート率は、一度商品を購入した顧客に対して再購入した顧客の割合です。EC/D2Cマーケティングを検討する際には、この3つのポイントを総合的に考えておきましょう。

ECサイト構築初期であれば、一般的に改善する優先度は CVR => 集客数 => リピート率 となります。

12-1. 「集客数」を向上させるSNS/Webマーケティング

集客数に関しては、主に
・有料トラフィック:SNS広告、WEB広告、アフィリエイト、インフルエンサー施策など
・無料トラフィック:SEO、SNSアカウント運用、UGC創出など
に関する施策を立てます。

インターネット広告は主に、GoogleやYahoo!などの検索エンジンが提供する検索連動型の広告です。広告出稿によってある程度の集客を見込めますが、継続して広告を出し続けることで費用負担が大きくなるため、社内で合意をとっておく必要があります。

SEO対策は、検索エンジンで自社ECサイトを上位表示させることです。具体的には、Googleの検索ページにインデックスさせるための基本的な設定のほか、検索キーワードを埋め込んだブログ記事を作成するなどの対策を行います。

SNSの利用はセールスを前面に押し出すのではなく、ECサイトが取り扱っている商品の世界観・ブランドコンセプトを体現するコンテンツの発信を意識することが大切です。SNSではユーザーと直接コミュニケーションを取る施策も展開しやすいことが特徴です。具体的には、ギフティング施策、インフルエンサー施策、リツイートキャンペーン、ライブ配信などがあげられます。

・SNSアカウント運用
・インフルエンサーマーケティング
・広告配信
・コンテンツマーケティング
・SEO対策など

12-2. 「CVR(購入率)」を向上させるECサイト内の最適化

購入率に関しては「デザインや導線の改善施策」「商品発見のための施策」「購入を後押しする施策」について検討します。

デザインや導線の改善施策は、ECサイトを訪問した顧客を分析し、商品ページの文章や写真、ボタンやナビゲーションの位置などを見直すことです。ヒートマップの導入で、無料から簡単にユーザーのECサイト上での行動をトラッキングして分析することができます。
「どのページがどのデバイスでどのくらい見られているのか」、「どこまでスクロールされているのか」、「どこのコンテンツがよく見られているのか」、「どの要素やボタンがクリックされているのか」、「逆にどこで離脱が発生しているのか」を確認し、「なぜそれが起きているのか」を分析し、「どこをどのように改善すればよいのか」を見極めて改善し、またその結果を分析していく、というPDCAを地道に回していくのが基本です。

商品発見のための施策では、自社ECサイトを訪問してくれたユーザーが興味のある商品を探しやすくする機能の実装・運用を行います。ユーザーが自社ECサイトを訪問してくれて、且つ購入したいような商品があったとしても、それをユーザーが発見できなければ購入には至らずお互いにアンハッピーな結果になってしまいます。ユーザーも何かしら興味があってサイトを訪問してくれているので、興味のある商品を探し出せるような工夫をしましょう。
具体的には、商品一覧ページでの「カテゴリ・目的別の商品一覧表示機能」や「フィルター機能(価格帯や色など)」などが挙げられます。その他にも、アパレルの場合であれば着用スナップのリスト表示など、ユーザーが商品購入後のイメージを持てるようにする施策があります。

購入を後押しする施策とは、興味のある商品を発見できたが購入するか迷っているユーザーに対して、商品購入を促す施策です。具体的には「商品購入者からのレビュー機能」や、「送料無料キャンペーン」「クーポンの発行」などがあげられます。


購入率を向上させるためには、ECサイトを運営しながら、顧客の閲覧や購入に関するデータを収集し、施策に反映させることが大切です。

・サイトの動線見直し
・商品購入画面の改善
・フィルター機能
・レコメンド機能
・レビュー機能
・多様な決済手段の連携提供
・送料無料キャンペーン

12-3. 「リピート率」を向上させるコミュニケーションデザイン

リピート率については「顧客とのコミュニケーションデザイン」に関する施策を検討します。具体的には、一度購入してくれた顧客にメルマガやLINEなどに登録をしてもらい、ECサイトの新商品情報やキャンペーン情報を配信することがあげられます。コミュニケーションデザインのポイントは、顧客との接点を増やすことや、一方的ではない双方性を意識することです。まずはSNSの運用やメルマガの配信から検討してみてはいかがでしょうか。

・SNSの運用
・同梱物の活用
・会員登録
・メルマガの配信
・LINEとの連携
・新商品のお知らせ
・リアルイベントへの招待
・クーポンの発行

同梱物の活用方法については、こちらの記事でもご紹介しています。

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また、いずれの施策であっても注意したいのは「小手先の施策に走らない」ことで、お客様が購入した商品に満足してくれていることが大前提です。
自社EC(D2C)運営におけるSNSを活用したマーケティング施策について、詳しくはこちらの記事で詳しく解説しています。

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13. 後回しにされがちなフルフィルメントにも初期構想を

フルフィルメントとは、ECサイトで商品を受注してから顧客に商品を届けるまでの一連の業務のことです。顧客満足度を高めるためには、フルフィルメント業務を正確かつスピーディーに行うことが大切です。日本では、Amazonやヤマト運輸などによって非常に優れた物流サービスが提供され、誤配送や商品の破損などのトラブルは限りなく少なくなっています。当たり前の基準は相当高くなっており、お客様は自社ECサイトでも、Amazonなどと同程度のクオリティを求めていると考えておきましょう。

フルフィルメントサービスについては、詳しくはこちらの記事でもご紹介しています。

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Oct 26, 2021

13-1. スピードは基本!OMS,WMS連携による自動出荷

注文した商品がすぐ届くことは、お客様がブランドに求める大きな価値の一つです。出荷を効率的にミスなく行うためには、システムの連携が欠かせません。受注情報(注文情報)を一括管理するシステムに「OMS(受注管理システム)」、倉庫管理作業を効率的に行うためのシステムには「WMS(倉庫管理システム)」があります。この2つのシステムを連携させて上手く活用することで、受注後自動的に倉庫へ出荷指示を送ることができます。

このようなシステムを連携したフルフィルメントサービスは、EC物流に特化した「物流サービス」として専門事業者から提供されています。受注量の増加に伴って、本格的なシステムの導入も検討しておくべきでしょう。

EC運営でのOMSを活用した自動出荷について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

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Oct 19, 2021

13-2. CRM連携!ファンとのコミュニケーションとカスタマーサポートを強化

ECサイトの運用をスタートする際には、CRM(顧客管理システム)との連携も検討しておくとよいでしょう。最近のCRMには、ECサイトの会員情報の管理だけでなく、ECサイト内での行動履歴・購買履歴の把握・分析、メールやLINEその他SNSやメッセージングアプリとの連携・配信機能などが搭載されているものもあります。

CRMは、フルフィルメント業務においてお客様一人ひとりにあったカスタマーサポートの強化ができるほか、マーケティング業務にも活かすことができます。具体的には、カゴ落ちしているお客様へのリマインド連絡や、お客様が過去に購入した商品と似た新商品リリースのお知らせなどが可能です。CRM連携は、一人ひとりの顧客の理解を助け、最適なコミュニケーションを設計することに役立ちます。

14. 世界No.1のShopifyを用いて、AnyMindがEC構築からEC運営までトータルサポート

AnyMindでは、EC/D2C事業者向けのマーケティング×フルフィルメントサービスをワンストップで提供しています。自社プロダクトと主要プロダクトを組み合わせて、データドリブンに戦略設計から実行までを行います。

SNSを活用したマーケティングで課題を抱えている場合、他社事例を参考にしたいという場合は是非お気軽にご連絡ください。

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