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ネットショップの構築方法とは? サービスごとの特徴や選定ポイントを紹介

自社商品をネットショップで販売する時、どのようにECサイトを構築するのかをご紹介します。ASPカート、オープンソース、パッケージ、クラウドなどの構築サービスごとの特徴や選定ポイントも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

ネットショップで自社商品を販売をしようと考えた時、ECサイトをどのように構築すればいいかわからない人も多いのではないでしょうか。

ECサイトは、ネットショップの規模に見合ったプラットフォームを選んで構築することになります。プラットフォームごとに構築方法や費用相場が異なるため、メリット・デメリットを十分理解した上で選定することが大事です。

この記事では、ネットショップの構築方法や、各プラットフォームのサービスごとの特徴、選定ポイントを解説していきます。


この記事でわかること
・ネットショップの構築方法と運用方法
・構築サービスの特徴と選定ポイント
・構築方法ごとのメリット・デメリット
・ネットショップ構築に必要な費用
・ネットショップを構築する前に知っておくべきこと

こんな方におすすめ
・ネットショップの構築方法がわからない
・ネットショップの構築サービスを比較したい
・ネットショップ構築にかかる費用を知りたい

1. ネットショップの構築方法とは?

コロナ禍によって需要が高まったネットショップは、ECサイト(electronic commerce:電子商取引)とも呼ばれています。

ネットショップ作りは、構築方法がそれぞれ異なるプラットフォーム選びから始まり、年商規模に応じた選定をしなければなりません。

構築方法によっては、搭載できるEC機能に制限があるため、事前に必要な機能や要件を洗い出しておくことが大事です。

2. ネットショップの運用方法

ネットショップの運用方法は、ショッピングモールへ出店して運用するか、自社で制作したECサイトを運用するかの2つに分けられます。

ショッピングモールへ出店する場合、ネットショップを手軽に運用できますが、カスタマイズや機能に制限があります。自社で制作したECサイトを運用する場合、自由にカスタマイズ可能ですが、EC機能の開発リソースが必要です。

では、2種類の運用方法の特徴を比較しながら詳しく解説していきます。

2-1. ECサイトをショッピングモールへ出店する

1つのECサイトに複数のブランドが出店している形態を、「ショッピングモール型」といいます。

ECの大手ショッピングモールには、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングが挙げられます。

ショッピングモールが持つ集客力を活かせるため、知名度の低いECサイトを運用する際に大きなメリットを得られるでしょう。また、ECサイトのデザインは、テンプレート化しているため、サイト構築は不要です。

ただし、デザインや機能を自由にカスタマイズできないため、競合他社との差別化を図れないのがデメリットとなります。

初期費用と月額費用の両方が発生し、売上と比例して手数料も高くなることを理解しておきましょう。

2-2. 自社で制作したECサイトを運用する

ビジネスモデルやブランドコンセプトにぴったりなECサイトを運用したい場合や、3rd Party Cookie廃止の影響などを受けずにお客様との関係構築を中長期的に築きたい場合、自社で制作して運用する形となります。

予め必要なEC機能を洗い出して実装できるのが大きなメリットとなり、既存システムとも連携させることが可能です。また、売上規模に応じて機能を拡張させたい場合も、自社で自由に実行することができます。

自社でECサイトを制作・運用することのデメリットは、専門知識を持った開発リソースが必要となり、費用も高額になることです。また、大型のショッピングモールが持つ集客力を利用できないため、さまざまなプロモーションを実施して集客を行う必要があります。

コスト面にデメリットがあるものの、自由にネットショップを構築できる方法です。

【関連記事】
【初心者向け】ECサイトの作り方とは? 構築方法ごとの制作フローを解説

3. ネットショップの構築サービスと選定ポイント

ネットショップを構築する際、自社でシステムをゼロから開発すると莫大なコスト・時間・リソースが必要となります。

そこでおすすめなのが、EC事業者が提供するクラウドECシステム・ASPカート・ECパッケージをを活用することです。

予め用意されたテンプレートやEC機能、ソースコードなどを使ってECサイトを構築することができ、開発にかかるコストや時間を削減できます。

ネットショップの構築サービスと選定ポイントをご紹介していきますので、初めてECサイトを運営する人はぜひ参考にしてください。

3-1. ASPカートシステム

ネットショップを最も簡単に構築できる方法が、ASPカートシステムです。

ASPとは「アプリケーション サービス プロバイダ」を略した言葉で、クラウド上にあるアプリケーションをレンタルする形でECサイトを構築できます。

メリット

ASPカートシステムの最大のメリットは、専門知識がなくともネットショップを簡単かつ安価で構築できるという点です。

料金体系は2種類に分かれており、初期費用0円の無料版、初期費用・月額費用が発生する有料版があります。

ASPカートシステムは、ベンダーが用意したデザインテンプレートやパーツを組み合わせるだけで、簡単にECサイトを構築可能です。

有料版になると、テンプレートやパーツのバリエーションが豊富になり、各種管理機能も無料版より充実しています。

デメリット

ASPカートシステムは、他の構築方法と比べるとカスタマイズ性が低い点がデメリットとなります。

ベンダーが用意したデザインテンプレートやパーツの構造は原則変更できないため、自由度は低くなります。

自社の既存システムや他社サービスとの連携性も低いため、コストは安くても制限の多い構築方法です。

3-2. オープンソースシステム

インターネット上に公開されているソースコードを利用し、自社でネットショップを構築する方法がオープンソースシステムです。

オープンソースシステムは、事業者の公式Webサイトからソフトウェアをダウンロードし、自社サーバー、もしくはレンタルサーバーにソースコードを組み込むことでネットショップを構築可能です。

メリット

オープンソースは、インターネット上に無料でソースコードが公開されているため、ライセンス費用がかからないことが大きなメリットです。

ベースとなるソースコードに対して、必要なシステムのプログラムを追記する形となるため、デザインの自由度が高く、システム連携しやすいのもオープンソースシステムの特長です。

■デメリット

オープンソースシステムは、自社でプログラミングやコーディングを行うため、専門知識を持った技術者が必要不可欠です。

自社開発のため、システムにトラブルや不具合が生じた際、自社で責任を負わなければならないのもデメリットです。

また、オープンソースの種類によっては、セキュリティリスクに対する対策が不十分のケースもあります。そのため、脆弱性を突かれないような高度なセキュリティを構築できる開発リソースも必要となるでしょう。

3-3. パッケージシステム

パッケージシステムとは、ネットショップに必要なEC機能をベンダーに注文し、パッケージで提供されるサービス体系のことです。

最初から最低限のEC機能がパッケージ化されており、必要な機能を追加してから公開する流れとなります。

メリット

カート機能をはじめ、受注・売上・在庫・顧客に関する管理機能が最初から搭載されているため、開発にかかる人的コストを削減できます。

パッケージシステムは、ASPよりもカスタマイズ性や拡張性にも優れており、追加したい機能もベンダー側に開発してもらえます。

サービスによって、さまざまなデータ分析機能や連携機能が用意されているため、マーケティング戦略も立てやすくなるでしょう。

■デメリット

パッケージシステムの最大のデメリットは、ネットショップの運用期間が長くなるとシステムが古くなってしまうことです。

公開前のカスタマイズ性には優れていても、公開後の大幅なシステム改修にはコストと時間を要することになるでしょう。

また、安価でネットショップを構築できるASPやオープンソースと比べると費用が高額になります。

3-4. クラウドシステム

クラウドシステムは文字通り、クラウド上のカート機能付きプラットフォームを用いてネットショップを構築する方法です。

自社にインフラがなくともネットショップを開業することができ、デザインや機能のカスタマイズも可能です。

メリット

クラウドシステムは、テンプレートやパーツを組み合わせるASPとは異なり、カスタマイズ性に優れているのがメリットです。

カスタマイズ可能な領域が用意されているため、ビジネスモデルやブランドコンセプトに合ったデザインでネットショップを作ることができます。

例えば、世界最大のECプラットフォームであるShopifyでは、素人でもECサイトを手軽に作成できるさまざまなテンプレートが用意されています。

また、クラウドシステムはアップデートが自動的に行われ、常に最新のシステムで利用可能です。

セキュリティの安全性も高いため、大量の顧客データを扱うようなネットショップに適した構築方法です。

■デメリット

安心のセキュリティ体制のもとネットショップを構築できるクラウドシステムですが、構築費用がかかり、一般的には数十万円以上とされています。

また、Shopifyのようにフロント側のソースコードを公開しているサービスは限られ、サーバー側のソースコードについてはASPと同様に非公開となっています。

4. ネットショップ構築に必要な費用相場

ネットショップは、プラットフォームや構築サービスによって費用相場が大きく異なります。

そのため、自社の年商規模に見合った構築方法を選ぶことが前提となるでしょう。

以下は、ご紹介した構築サービスごとの費用相場と利用が推奨される年商規模をまとめた表です。

構築方法年商規模想定コスト
無料版・ASPカートシステム1,000万円以下0円
有料版・ASPカートシステム1億円以下数十万円以下
オープンソースシステム1億円以上0円〜数百万円以上
パッケージシステム1億円以上数十万円〜数百万円
クラウドシステム数百万円~数十億円規模まで幅広く対応0円〜数千円以上
フルスクラッチ数十億円以上数千万円以上

コストを抑えてネットショップを構築したい場合、ASPやクラウドECが選ばれます。

5. ネットショップを構築する前に知っておくべきこと

初めてネットショップを構築する際、運営するにあたって必要な業務を把握しておかなければなりません。

自社にECに関する経験や知見を持つリソースがない場合には、ECサイトの運営代行会社に依頼することも視野に入れる必要もあるでしょう。

では、ネットショップを構築する前に知っておきたいことを3つご紹介していきます。

5-1. ささげ業務が必須になる

ネットショップの運営業務で最も重要とされるのが、「ささげ業務」です。

「ささげ」とは、商品の「撮影」「採寸」「原稿」の頭文字を取った言葉で、商品のアピールに大きな影響を与える業務となります。

商品撮影は、商品がより魅力的に見える角度や照度、シチュエーションで行われます。

カメラマンに依頼する場合、スタジオの手配、カメラマンの手配、装飾品の手配など、コスト・労力・ディレクション力が必要です。

採寸は、お客様が商品の縦・横・奥行きなどのサイズ感を正確に把握できるように、サイズの計測と表記を行う作業です。

原稿は、商品説明を誰もが理解できる文章で表現する作業です。着心地や質感、味などを平易な表現で文字に起こし、SEO対策も行います。

他にも、売れる商品の企画やトレンド分析なども、ネットショップを構築する前に必ず行うべき作業となります。

5-2. 決済機能を選定する必要がある

BtoC型のネットショップを運営する際、対応する決済方法の種類は売上に大きな影響を与えます。

どの決済機能を実装するかは、商品・サービスのターゲット属性や導入費用、手数料の有無で決めることをおすすめします。

以下は、代表的な決済方法と特徴をまとめたものです。

クレジットカード決済普及率が高く、即時決済のため支払いに関するトラブルが少ない決済方法。
コンビニ決済不正使用によるチャージバックのリスクはないが、決済のスピード感は遅い。
キャリア決済未成年のオンライン決済に対応できるが、手数料が高い。
代金引換常に一定のニーズがあり、不払いを回避可能。ただし手数料は高い。
後払い決済クレジットカードのない消費者をターゲットにできるが、導入費用や手数料が発生する。
銀行振込即時決済のため、不払いを回避可能。ただし、消込作業に手間がかかる。

実際には、クレジットカード決済とコンビニ決済が多くの割合を占めており、他の方法は商品やサービス、お客様との相性によって選択しましょう。

5-3. ECサイト制作に困ったら代行会社に依頼する

自社にECサイトを制作できるリソースがない場合は、ECサイト運営代行会社に依頼することで解決できます。

ECサイト運営代行会社を利用する最大のメリットは、専門的な業務領域を委託することで、人的コストの削減・品質の担保に繋がるという点です。

サイト制作だけではなく、受注・在庫管理、梱包・配送業務までサポートする制作会社もあるため、ECサイトに関する知見がなくても安心してネットショップを開業できるでしょう。

【関連記事】
EC運営代行とは?サービス内容やメリット・デメリット、選び方や成果を出すコツ

6. ネットショップ構築も物流管理もAnyMindがサポートします!

初めてネットショップを開業される方や、競合他社と差別化を図れるネットショップを作りたい方は、専門知識がなくともECサイトを構築できるクラウドECがおすすめです。

AnyMind Group」では、世界最大のECプラットフォーム「Shopify」を利用し、簡単にECサイトを構築できる「AnyShop」を提供しています。

AnyShop」なら、技術者のリソースやECに関する知見がなくとも、高機能で使いやすいECサイトを構築可能です。

ぜひこの機会に「AnyShop」をご利用してみてはいかがでしょうか。

▶「自社ECサイト構築『AnyShop』ご紹介資料」のダウンロードはこちら

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