AnyFactoryはクラウド上で誰もが作りたいものを作れる、ものづくりプラットフォームです。 本プロダクトの初期リリースが2020年5月なので、AnyMind Group内では新しいプロダクトになります。 本記事では、AnyFactoryというプロダクトについての説明と、使用している技術スタックについてご紹介しようと思います。
■ AnyFactoryについて
AnyFactoryでは、ブランドを作りたい企業や個人がAnyFactory上で生産したい製品のデザインやアイディアを入力し、 その情報を元にAnyFactory上で管理されている200以上もの工場に関するデータベースの中から最適な工場をマッチングさせ、ブランド運営、及びグッズ販売をサポートします。
当社では、AnyFactoryのリリース以前からD2Cビジネスに力を入れており、工場管理やクライアントからのリクエストの管理といった多くの業務をGoogleスプレッドシートやメールなどで行っていました。 AnyFactoryの初期リリースでは、まず工場のデータベース化と、クライアントがブランドのアイディア情報をプラットフォーム上から送れるようにしました。
工場データベースでは、工場の場所や連絡先はもちろん、生産できる製品が一目でわかるように画像で表示しています。
製品のリクエストができる画面では、ステータスの管理と製品の画像や追加情報などといった今までメールでやりとりしたものを全て項目化してプラットフォームへ落とし込みました。
そして先日リリースしたカスタムデザインは、クライアントがグッズのアイディアをより簡単に作成できる機能です。 今までクライアントが新しいブランドのデザインを説明するには、似たような画像などを添付し、テキストで説明を記載してもらう必要がありましたが、 このカスタムデザインにより、まずクライアントは AnyFactoryが提供している150以上のカタログからテンプレートを選択した上で、ロゴや文字などをプラットホーム上からアップロードし自分好みにカスタマイズしてグッズのアイディアを作成できるようになります。 これによりクライアントはより時間をかけず簡単にグッズデザイン・発注ができるようになりました。
またAnyMind Groupには「AnyShop」というサービスがあります。 これはShopifyと連携することで、クライアントが簡単に独自のECサイトを構築できるようになるサービスになります。 Any FactoryをShopifyアプリとして提供することで、クライアントはAnyShopでサイト構築をしつつ、AnyShopと連携してAnyFactoryでサイトに表示させた新しいグッズのアイディアを作成・発注することができます。
■ 技術スタックについて
AnyFactoryの開発がスタートした頃にはAnyTagはすでに安定稼働していたこともあり、基本的にAnyTagのインフラ構成や技術スタックを踏襲して実装されています。
具体的には、バックエンドのインフラはGoogle Kubernetes Engine (GKE) を用いて、 Domain Driven Design (DDD) に従って実装されています。 そのため使用言語としてはPythonですが、あまり言語やフレームワークに依存しない実装をしているので、その気になれば別の言語・フレームワークでも同じように実装できます。 またmypyによる型チェックや、コードのフォーマットなどもCI/CDで強制しているので、開発者の違いによる実装の差があまり出ないようにしています。 フロントエンドの方は、Google AppEngine (GAE) のホスティングを使用しています。実装面は、Atomic Designに従ってReactで実装され、バックエンドのAPI連携では、GraphQLを使用して行っているので、こちらもAnyTagと同様の構成になっています。
—
AnyMindでは、AnyFactoryをはじめ様々なプロダクトを開発しており、PdM、エンジニアの採用も強化しています。ご興味がある方はこちらのページから「Product Development」を選択してご覧ください。
https://anymindgroup.com/career/
また、こちらはAnyMindのエンジニア達が書いているブログです。よろしければこちらもご覧ください。