販路拡大でECモールへの出店を検討する時、Amazonがまず思い浮かぶという方が多いのではないでしょうか。売れやすい商品の特性もありますが、日本での利用者も非常に多く、信頼性があり、購入につながりやすいなどAmazonには多くのメリットがあります。
しかし、Amazonで売り上げるのは簡単ではありません。世界最大級のECサイトであるAmazonには、数え切れないほどの競合商品が出品されているからです。
Amazon運用代行とは、Amazonで売上を上げるためのあらゆる施策を代行して行ったり、コンサルティングから入り施策の提案から実施するような、Amazonの運営に必要な業務全般を代行するサービスのことです。社内にノウハウがない場合でも、Amazon運用代行を利用すれば売り上げアップにつなげやすいです。
本記事では、Amazon運用代行の概要、委託可能な業務内容、メリット・デメリット、選び方のポイント、おすすめのAmazon運用代行サービスをご紹介します。
この記事でわかること
・Amazon運用代行とはどんなサービスか
・Amazon運用代行で委託可能な業務
・Amazon運用代行のメリット・デメリット
・Amazon運用代行サービスの選び方のポイント
・日本でのAmazon運用代行サービス
こんな方におすすめ
・これからAmazonへの出店・出品を考えている
・Amazonに商品を出したものの、なかなか売り上げにつながらない
・今よりもさらに売り上げアップしたい
1. Amazon運用代行とは?
Amazon運用代行とは、Amazon運用にまつわるさまざまな業務を代行するサービスのことです。事業者によってもサービスの提供タイプは異なり、主に「運用ツールの提供型」「コンサルティング型」「運用代行型」の3タイプがあります。
Amazonで売り上げるために行うべき施策は多岐にわたり、業務負担は大きくなります。一部業務やすべての業務を外注・委託すれば、自社の業務負担の軽減にもつながるでしょう。
Amazonは「商品単位」で構成されており、「店舗単位」で構成される楽天やYahoo!ショッピングとは取るべき対策が異なります。
「楽天やYahoo!ショッピングでは売り上げが伸びたのに、Amazonではなかなか売り上げが伸びない…」という悩みは、この違いが原因となっているかもしれません。Amazonで最適な施策を行うために、Amazon運用代行サービスが役立ちます。
2. Amazon運用代行サービスに委託できる業務内容
Amazon運用代行では、Amazon内の新規出店をはじめ、商品ページやAmazonストアの作成、Amazon内部SEO対策、商品登録、売り上げや競合分析、販促対策、コンサルティングサービスなど、自社のニーズに合わせて幅広いサービスを選択できます。
ここからは、Amazon運用代行サービスに委託できる業務内容について詳しく解説します。
2-1. 新規アカウント開設・立ち上げの代行
Amazonで新規店舗を開設するための作業や設定を代行することができます。必要な情報を事業者に提供することで、手間をかけずにAmazonに出店可能です。
2-2. Amazonストア(ブランドページ)作成
Amazonでは「商品ページ」の他に、「Amazonストア」と呼ばれるブランドページも作成できます。Amazonストアとは、自社商品やブランドを専用のブランドページを通して紹介できる機能のことで、追加料金なしで利用可能です。Amazonの商品ページは他の出品者とも共通ですが、Amazonストアは自社が独自で作成できるため、自社商品・ブランドをより効果的にアピールできます。
2-3. Amazon内部SEO対策
Amazon内部SEO(Amazon SEO)とは、Amazonの検索エンジンに向けた最適化を行うことを指します。自社商品を検索上位に表示させ、売り上げやアクセス数アップにつなげることが目的です。
商品名の最適化、商品説明の充実、質の高い商品写真の掲載など、Amazonで売れるために行うべき対策はいくつもあります。Amazonではユーザーがスムーズに商品を探せるよう厳しいガイドラインが設けられており、ここが競合との差別化を難しくしています。Amazon運用代行サービスを利用すれば、ノウハウがない場合でも最適なAmazon内部SEO対策が行えます。
2-4. 新規商品の登録作業
新規商品の登録作業や商品入れ替え作業は、商品数が多くなればなるほど負担になり、登録作業だけでもかなりの時間や手間がかかります。このような商品の登録、入れ替え、販売終了した商品ページの削除などの作業も代行してもらうことが可能です。
2-5. 商品紹介ページの作成・最適化
Amazonの商品紹介ページは、その特性上、競合との差別化が難しいことが特徴です。だからこそ、ユーザーに自社商品を選んでもらうためには、商品紹介ページを最適化することが求められます。
Amazon運用代行サービスでは、新しい商品紹介ページの作成、既存の商品紹介ページの最適化も行えます。
2-6. 商品画像の作成・最適化
商品画像はユーザーに商品の魅力を伝えるための重要なものですが、Amazonでは「メインの商品画像は原則として背景を白にしなければいけない」などの規定があります。
すでに自社サイトや他のモールで使用していた商品画像をAmazonでも使用する場合、規定に対応できるよう調整や作り直しが必要です。
Amazon運用代行サービスでは、このような商品画像の作成・最適化を依頼できるほか、どんな画像であればユーザーの目を惹けるのかなど、アドバイスをもらうこともできます。
2-7. 売り上げ分析
Amazon運用代行サービスでは、月ごとの売り上げ、コンバージョン率、閲覧数などを分析することも可能です。売り上げ分析をすれば、市場ニーズの理解につながり、販売戦略に役立てられます。
他の作業に追われ、売り上げ分析が行えていない場合は、サービスを利用してみてもいいでしょう。
2-8. 競合分析・調査・差別化
Amazonで売り上げアップを目指すためには、競合分析や調査を行い、差別化を図ることも重要です。競合他社が行っている施策を分析し、自社商品の強みを最大限に活かした差別化を行うことで、売り上げにつなげます。
2-9. Amazon内販促イベント開催時の運用・細やかな調整
「Amazonプライムデー」「Amazonブラックフライデー」「Amazonサイバーマンデー」など、Amazonは定期的に独自のセールを開催しており、セール期間中はユーザーの注目度も大きく高まります。このような「売れるチャンス」を活かすためにはどのような運用をすればいいか、運用代行を依頼したり、コンサルティングを受けることができます。
2-10. Amazon広告運用の最適化
Amazonでは広告を掲載することも可能ですが、出稿にはコストがかかり、効果を最大化するためにはノウハウが必要です。最適な広告の種類や、そもそも広告を出すべきかなどのアドバイスをもらったり、広告運用を代行してもらうことができます。
【関連記事】
Amazon広告とは?特徴や種類、始め方と成功のコツ&注意点を解説!
2-11. 転売対策
転売はブランディングの低下や顧客を失うことにもつながり、企業にとっては大きな損失になりかねません。Amazon運用代行サービスの中には転売対策を行っているところもあり、転売に悩まされており対策を取りたい場合に有効です。
2-12. コンサルティングサービスの利用も可能
運用代行は、事業者によってはプランがいくつかあり、「コンサルティングサービス」のみ利用可能なプランもあります。社内にノウハウを蓄積したい場合は、運用を完全に任せるのではなく、コンサルティングサービスを利用するなど、自社のニーズに合わせた活用ができます。
3. Amazon運用代行サービスを利用するメリット
ここからは、Amazon運用代行サービスを利用するメリットを解説します。
3-1. 売り上げアップが見込める
売り上げアップが見込めることは、Amazon運用代行サービスを利用する最も大きなメリットです。
サービスを提供する事業者はプロであり、豊富な経験と知識を活かした効果的なAmazon運用を行ってもらえます。全くノウハウがない場合、自力で検証や改善を繰り返していかなければならず、どうしても手間やコストがかかるため、このようなサービスを利用するのも有効です。
3-2. 社員育成・新規雇用などのコストを削減できる
自社でAmazonを運用していく場合、運用を担当する社員育成や新規雇用などのコストが発生します。大きな売り上げにつなげるまでにはある程度時間がかかり、人手不足の場合は業務負担も増加してしまうでしょう。
Amazon運用代行サービスを利用すれば、このようなコストを抑えつつ、高い効果を目指せます。
4. Amazon運用代行サービスを利用するデメリット
Amazon運用代行サービスはメリットも多くありますが、デメリットもいくつかあります。
4-1. 確実な売り上げアップが保証されるわけではない
運用代行サービスやコンサルティングは、売り上げアップが確実に保証されるわけではありません。「こうすれば確実に売れる」という正解はないため、運用を依頼した企業・店舗と運用代行サービス事業者が協力しながら効果を最大化できる施策や戦略を立てることが重要です。
4-2. 運用ノウハウが社内に蓄積されにくい
外部にAmazonの運用を委託することで、社内にノウハウが蓄積されにくいというデメリットがあります。
今後、自社での運用を検討している場合は、スムーズな切り替えができるよう委託する範囲を明確に把握しておき、社内での情報共有も行っておきましょう。確認しないまますべて丸投げしてしまうと、自社運用に切り替えたいときに手間がかかることになります。
社内ノウハウを蓄積したいのであれば、コンサルティングサービスを利用するのも一つの方法でしょう。
5. Amazon運用代行サービスの選び方のポイント
Amazon運用代行サービスを選ぶときは、必ずいくつかのポイントをチェックして、失敗のないようにしましょう。
5-1. サービスを利用する目的を明確にする
なぜ、運用代行やコンサルティングサービスを利用するのか、目的を明確にしておきましょう。目的がはっきりしていないと、自社に最適なサービスを選べません。
「業務負担軽減」「売り上げアップ」「閲覧数を増やす」だけでは漠然としすぎているので、「◯月頃までに閲覧数を2倍にする」「◯万円の売り上げ目標を◯月までに達成する」など具体的な目標設定をしましょう。
5-2. 会社の実績をチェックする
運用代行を依頼する会社の実績も、重要な選定ポイントです。会社の実績は企業ホームページで公開されていることがほとんどなため、必ずチェックしましょう。これまでの事例などを見れば、導入後の具体的なイメージも湧きやすいでしょう。
5-3. サービスの提供タイプをチェックする
サービスの提供タイプもチェックしておきましょう。Amazon運用代行サービスの3つのタイプである「運用/管理ツールの提供型」「コンサルティング型」「運用代行型」の中から、自社に最適なものを選ぶことが大切です。
リソースは足りているがノウハウがない場合はコンサルティング型など、自社に合ったサービスを選べば無駄なコストをかけずに運用できます。
5-4. サービス内容の範囲、サポート内容をチェックする
サービス内容の範囲やサポート内容は、サービスを提供する事業者によって異なります。「望んでいるサービスやサポートを受けられなかった」と後悔しないためにも、事前に詳しくチェックしておきましょう。
いずれ自社での運用を考えている場合は、スムーズな切り替えができるよう、アドバイスやサポートを行ってくれる事業者や担当者だと安心です。
5-5. 料金が適正かチェックする
Amazon運用代行サービスはさまざまな事業者がサービスを提供しているため、料金は適正か、明確に提示されているかを必ず事前に確かめましょう。
運用代行サービスの利用目的、代行を依頼する範囲を決めてから、ニーズを満たすプランや価格帯を提供している事業者を比較するのがおすすめです。
6. Amazon運用代行サービスおすすめ3社
ここからは、Amazon運用代行サービスを提供するおすすめの3社をご紹介します。
6-1. AnyMind Group(エニーマインド)
AnyMind Group(エニーマインド)は、ブランド設計・企画、商品開発、生産管理、 ECサイト構築・運用、マーケティング、物流管理に至るまでブランドサプライチェーンを一貫支援している会社です。
Amazon運用代行はもちろん、システムを活用したECマネジメントプラットフォーム「AnyX」で、複数ネットショップの一元管理やグロースマーケティングなど、EC運営をより簡単に、より効率的に行うための幅広いサービスを提供しています。
世界13ヶ国に17拠点を持っており、越境ECや海外進出も力強くサポートしています。
AnyMind Groupが提供する「AnyX」はECチャネル・広告・物流・CRM・カスタマーサポートまで一元化できるため、Amazonのみに留まらずEC運用全体の効率化が図れます。
6-2. axalpha(アグザルファ)
axalpha(アグザルファ)は、Amazonに特化した専門の運用代行&コンサルティングサービスを提供する会社です。元Amazon社員の方が代表を務めており、「運用代行プラン」と「コンサルティングプラン」の2種類が用意されています。
店舗の状況を把握した上で最適なコースを提案してもらうことができるため、自社に合ったプラン選びに迷っている場合でも、アドバイスを受けられるでしょう。
【企業ホームページ】https://www.axalpha.com/amazonconsul/
7. AnyMindが「Amazonで売れる」をサポート!
競合商品が数多く存在するAmazonで売り上げるためには、商品ページや商品画像の最適化、競合分析、Amazon内販促イベント開催時の運用など、Amazonに特化したノウハウが求められます。
Amazon運用代行を活用すれば、自社にノウハウやリソースが不足している場合でも、最短距離での売り上げアップにつなげられるでしょう。
AnyMind Groupでは、豊富な実績を活かしたAmazon運用代行・コンサルティングを行い、売り上げアップを力強くサポートしています。
ECサイトは複数チャネルへの展開が常識となっていますが、AnyMind Groupでは、楽天やYahoo!ショッピングなど他のモールや、自社サイトなど複数運営している場合でも一元管理が可能です。
Amazonだけではなく、他のモール・ショップを含め、複雑化しがちなECサイト運営をより簡単に行いたい、業務効率化したい場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
▶「ECマネジメントプラットフォーム『AnyX』ご紹介資料」のダウンロードはこちら
一緒に読まれているコンテンツ
【2022年最新】自社ECサイト運営とは?具体的な業務内容から必要なスキルまでご紹介
Jan 4, 2021
D2CのSNSマーケティング – 押さえておきたい自社EC運営のSNS活用ポイント
Feb 15, 2022
Shopify構築費用の相場と内訳は?ショッピファイECサイト制作方法や制作会社の選定ポイントまでご紹介
Dec 7, 2021
Shopifyとは?世界一のECプラットフォームとなった理由や他サービスとの比較、機能・コストまでご紹介
Dec 21, 2021
フルフィルメントサービスとは?EC担当者は押さえたい業務内容・メリット・比較選定ポイント5つから成功事例まで
Oct 26, 2021
Richill | CX(体験価値)向上と20%のコスト削減を同時に実現!SNS上で物流に関する好反響も
Sep 8, 2021