まずはじめに、アプリのコンセプトと開発経緯をお聞かせください。
「イヤホン目覚まし時計」のコンセプトは、アラーム時間の変更が簡単にできる、イヤホンに特化したアラームアプリです。
iPhoneのアラーム機能は、イヤホンを接続していてもスピーカーから音が出るという仕様です。そのため、電車やオフィスなど静かな場での仮眠には利用しづらく、私自身もアラームが使用できなかったために電車で何度も寝過ごしていました。
イヤホンでアラーム音が鳴るアラームアプリを誰か開発してくれないかと考えていましたが、それなら自分で作ってみようと思い立ったのが始まりです。
当時はプログラミング経験はほとんどありませんでしたが、初心者向けの参考書やサイトを参考にしながらなんとか開発、リリースすることができました。
具体的にはどのような機能なのですか?
多くのアラームアプリは、先にアラームが鳴る時間をいくつかセットしておいて、寝る時に起きる時間のアラームを選択するUIになっています。
一方で「イヤホン目覚まし時計」は電車やオフィスでの仮眠での使用を想定しているので、アラームがなる時間は日によってバラバラになるため、前述のUIでは使いにくいと考えました。
そこで「イヤホン目覚まし時計」では、現在の時間を基準に設定する+5分や+10分などのボタンを画面に設置するなど、アラームが鳴る時間を簡単に調整できる機能を搭載しています。
また、「イヤホン目覚まし時計」ではイヤホンで音楽などを聞きながら寝ることも想定したため、音量を0%〜100%まで101段階で微調整できる機能を搭載するなど、イヤホンならではの機能にもこだわりました。
コロナ期間中には収益が大きく落ち込んでしまった時期もあったと伺っております。
人々の生活スタイルが変容する中で、どのような課題が生じてきたのでしょうか?
「イヤホン目覚まし時計」は、電車やオフィスでの仮眠時に利用するユーザーが多いので、通勤や通学、会食のための移動など、人々の移動がユーザー数に大きく影響しています。
2019年は1日に約1万5000人の方に利用していただいていましたが、新型コロナが流行しはじめた2020年2月頃からユーザー数が大きく減少し始めたことで、1日のユーザー数は2000人程度までに減り、収益も8割ほど減少しました。
そんな中で、広告案件をメールでご提案いただいたのが、フォーエムとの出会いでした。その後、何度かやりとりする中で、マネタイズ支援のご提案をいただきました。アプリ開発にあたって、AdMobをはじめいくつかのアドネットワークを利用して広告表示をしてはいましたが、広告運用の知識はほとんどありませんでした。そこで、ぜひ一度プロの意見を聞いてみたいと思い、マネタイズ支援をしていただくことに決めました。
実際に支援させていただいた結果はいかがでしたか?
AnyManagerを導入する以前は、利用している各アドネットワークの管理画面をチェックする必要がありましたが、AnyManagerでは広告の表示回数やクリック数、収益など、様々なアドネットワークを1つの管理画面でチェックできるので時短になりますし、使いやすいと感じました。
また収益面でも、LINE SDKへの接続を行うことでCPMが改善し、アプリ全体での収益が向上しました。
AnyManager導入によるCPMと収益の遷移
導入にあたっては作業手順書があったので、そこまで難しい作業ではなく、手間も多くはありませんでしたが、この導入方法で合っているのか、導入バージョンをリリースするまでわからないという不安はありました。ただ、導入時の疑問点などは気軽に相談することができたので、行き詰まるということはありませんでした。
私は個人でアプリ開発を行っており、周りにアプリ開発に携わっている人もいないので、わからないことがあっても相談できる人が誰もおらず、孤独な状態でした。
現在は定期的にオンラインでミーティングをしてくださって、開発時の困ったことや、今後すべきことなどを気軽に相談できる環境ができ、心強く感じています。
最後に、今後の御社の目標や実現したいこと、そのためにフォーエムに果たしてほしい役割などがあれば、お聞かせください。
世の中全体がコロナ禍から脱却し、日常生活を取り戻していく中で、イヤホン目覚まし時計のニーズも以前のように回復していくと予想しています。そのため、イヤホン目覚まし時計の良さをもっとたくさんの方に知っていただき、さらにユーザー数を増やしたいと考えています。
また、現在は日本のユーザー数が過半数を占めているので、今後は海外の方にもアプリを知っていただき、イヤホン目覚まし時計を更にたくさんの方に使っていただきたいです。そのためにも、ASOなどアプリのダウンロード数を増やす施策についてお力添えいただきたいと思っています。
【イヤホン目覚まし時計アプリとは】
2014年10月にローンチした「自分だけが聞こえる目覚まし時計」をコンセプトとしたアラームアプリ。
iPhoneのアラーム機能ではイヤホンを接続していてもスピーカーからアラーム音が鳴ってしまいます。
電車などの静かにしなければならない場所でもアラームを設定してもらえるように開発したのが、アラーム音がイヤホンから聞こえてくる「イヤホン目覚まし時計」です。
時間を簡単に変えられる機能や、音量を細かく調整できる機能など、仮眠やイヤホンに特化した機能が充実。
通勤通学やオフィスなどでの仮眠、お子様のいるご家庭にもおすすめなアプリとなっています。