「カルビー」インフルエンサーマーケティング実施までの背景
日本の食品メーカーカルビー株式会社が販売するスナック菓子「Jagabee(じゃがビー)」はユニークな形とその美味しさで台湾の幅広い層の心を掴み、人気を博しています。多くのカルビー株式会社の商品が既に台湾で高い評価を得ていますが、中にはまだ十分な認知を獲得できていない商品もあります。
この度の施策では、日本のシリアルブランドとしてはNo.1(※1)の売上を誇る、カルビー株式会社の朝食グラノーラ「フルグラ」の台湾での認知度と好感度の向上を図るべく、「AnyTag」の活用をはじめとする、インフルエンサーマーケティングを軸とした施策を展開。商品の認知度向上に成功しただけでなく、競争の激しい台湾のグラノーラ・シリアル市場における、定番・注目商品へのブランド価値向上に寄与しました。
※1)カルビー社調べ
マイクロインフルエンサーとマクロインフルエンサーを起用した施策展開
本施策においては、ターゲット層への的確なメッセージ訴求に向けて、15名のマイクロインフルエンサーを起用。また、より幅広い層に向けたリーチを図るべく、マクロインフルエンサーも同時に起用しました。
インフルエンサー選定においては、「フルグラ」のコンセプトでもある「手軽でおいしい朝食」をテーマに、「ママ層」、「オフィスワーカー層」をメインターゲットとし、しっかりと下記のようなメッセージ性を伝えられるインフルエンサーを選定。
1.ママ層向け:どんなに忙しくても、子供のために美味しくて健康的な朝食を毎日用意しなければならないママにとって、「フルグラ」は手軽く準備ができる上に、健康面においてもバランスの取れた朝食であるというメッセージを訴求。
2.オフィスワーカー向け:通勤前の朝の慌ただしい時間に、朝食をしっかりと摂ることのできていない社会人は多いはず。そんな時に調理する必要がなく手軽に食べることのできる「フルグラ」は、そんな忙しい生活を送るOLの方々にぴったりな朝食であるというメッセージを訴求。
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マクロインフルエンサー活用では、「フルグラ」を試食し商品に対する感想を話すレビュー系動画コンテンツを発信。それを見たフォロワーにまるで「フルグラ」の試食を一緒に体験しているような気分になってもらい、身近な目線から魅力をシェアしていくことで、商品への購買意欲向上を図りました。また、通常の食べ方だけではなく、スナックやサラダに合わせるなど、「フルグラ」を活用したさまざまなアイデアレシピを紹介し、単なるグラノーラやシリアルとしての使い方だけではなく、様々な楽しみ方のバリエーションを持っている商品であることを訴求。また、これらの動画コンテンツをオーガニックの投稿によるリーチだけでなく、広告配信など多岐にわたる施策にも活用することで、より立体的なマーケティング展開を行いました。
マイクロインフルエンサーは、「フルグラ」を活用した独自のレシピを考案し調理を披露。「フルグラ」の幅広い活用方法を訴求し、フォロワーとの双方向的なコミュニケーションを生み出すことで、彼らのファンやフォロワーをはじめとしたターゲットにリーチすることで、消費者の心にポジティブな印象を与える展開を行いました。
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施策の効果
今回の施策を通じて発信したコンテンツは合計50万回以上再生され、インタラクション(投稿から生まれたプロフィール閲覧・コメントなどのアクション)数は10万回を超える高水準を記録。また、マイクロインフルエンサーを活用した施策においては、フォロワーからのインタラクション率が12.9%を記録。思わず真似したくなるような「フルグラ」のアイデアレシピの考案とレビューを中心とした魅力訴求を狙い、インフルエンサーのセンスや属性に合わせて、彼ら自身に企画・発信してもらうことで、フォロワーへの認知度向上及び幅広いリーチ獲得に大きく貢献する結果となりました。
※ 「フルグラ」はカルビー株式会社の商標です。