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中国や東南アジアで人気な新しい販売チャネル「ライブコマース」とは?

リアルタイムなやりとりで、購入体験に付加価値

中国や東南アジアで注目を集める「ライブコマース」。リアルタイムでのやり取りを通じて、従来のECにはない購入体験を提供する新しいチャネルとして急成長しています。本記事では、ライブコマースの特徴や市場動向、そして東南アジアで人気のプラットフォームについて解説します。


◼︎コンテンツ×ECで新しい購入体験

EC業界は日々進化しており、その最前線にあるのが「ライブコマース」です。ライブコマースは、インターネット上でのライブ配信を通じて商品を紹介し、視聴者がリアルタイムで購入できる新しい販売チャネルで、世界的には中国や東南アジアで活用が進んでいます。

ライブコマースの配信者は「ライバー」と呼ばれ、商品の使い方や特長をリアルタイムで解説します。視聴者はコメントや質問を送ることができるため、双方向のコミュニケーションが可能です。こうしたインタラクティブなやりとりにより、従来のECサイトよりも購買意欲を高める効果があると言われています。2023年の世界ライブコマース市場は115.8億米ドルに達し、2024年から2030年にかけて年平均成長率32.0%で成長する*と予測されています。

出所: グランドビューリサーチ「ライブコマースの市場規模、シェア、動向分析レポート」


◼︎東南アジアで主要なライブコマースプラットフォームの特徴

  • Shopee Live
    特徴:Shopeeは東南アジアで広く利用されているeコマースプラットフォームです。Shopee Liveはその一部機能として展開されています。商品販売とライブ配信がシームレスに連携しており、購入ボタンやクーポン機能がライブ中に利用可能です。
    展開国:インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、シンガポールなど
  • Lazada Live
    特徴:LazadaもShopeeと同様に広範囲で利用されているeコマースプラットフォーム。
    利点:エンターテインメント要素を重視しており、クーポン配布やゲーミフィケーション機能などがあります。
    展開国:タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシア、シンガポール、ベトナム
  • TikTok Shop Live
    特徴:短尺動画プラットフォームであるTikTokが提供するライブコマース機能です。特に若年層に人気があります。東南アジアで急速に利用者を増やしています。
    展開国:インドネシア、タイ、フィリピンなど


東南アジアでは、ライブコマースは一時的なトレンドにとどまらず、デジタルショッピングのあり方を進化させています。消費者はインタラクティブでエンターテイメント性のある体験を求めています。東南アジアでの展開を考えているブランド企業にとって、ライブ配信とEコマースを組み合わせた「ライブコマース」の活用は欠かせないと言えるでしょう。

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