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アパレルブランド立ち上げからグローバル展開へ。Rosy luce × AnyMind ― 経営者・板野友美が描く、ブランドと組織の成長戦略

2021年に誕生したアパレルブランド「Rosy luce」(ロージールーチェ)。タレントとしての活動とは異なる、“経営者・板野友美”としての挑戦が、本格的に動き出しています。

2024年にはアイドル育成レッスンスクールの立ち上げにも着手し、事業の多角化もスタート。そして2025年夏、新たな成長と海外展開も見据えた次なる一手として、AnyMind Group(以下、AnyMind)とのパートナーシップを発表しました。

そこで今回、板野 友美氏と当社のCEO 十河 宏輔の対談を実施。「Rosy luce」立ち上げの背景からこれまでの経営におけるリアルな苦労、そしてAnyMindとの提携によって描く未来像をお話いただきました。

ライフスタイルブランド「Rosy luce」の公式サイト
URL:https://rosyluce.com/

AnyMindとの業務提携に関するプレスリリース
URL:https://anymindgroup.com/ja/news/press-release/rosyluce-250904


「Rosy luce」誕生の背景──タレントから経営者への転身

板野 友美氏(以下、板野氏)
Rosy luceを立ち上げたのは2021年、法人化したのは2022年です。きっかけは、妊娠・出産という人生の大きな転機でした。結婚、出産、子育て、キャリア──女性にはさまざまな選択肢がありますが、どれかを諦めるのではなく、欲張りに幸せを手にしていい。これからの時代を生きる女性たちが、自分らしく生きられる選択肢を持ってほしい。

その生き方を自ら体現し、先陣を切って進んでいくパイオニアでありたい。そんな想いから、経営者としてRosy luceを立ち上げました。

最初は、たった2人のチームからスタートしました。オンラインストアの構築も、発送作業も、イベント出展もすべて手作業。まさに“ゼロイチ”からの立ち上げでした。

十河 宏輔(以下、十河)
その話を初めて聞いた時、正直驚きました。芸能人の方が関わるブランドは外注が多い印象でしたが、板野さんは完全に“現場”にいらっしゃる。その姿勢が「本気度」として伝わってきました。


感覚から戦略へ──データドリブンなブランド経営

板野氏
これまでは「これ可愛い」「みんな喜んでくれそう」といった感覚で商品開発をしていました。でもAnyMindさんと初めてお話したとき、「SNS分析から今後売れそうな傾向」や「顧客がどこで離脱しているか」まで分析できると聞いて、驚きました。
「もっとちゃんと数字を見て、次の一手を考えたい」──そう思ったのが、今回共創を決めた理由のひとつです。

十河
私たちは、ECの販売データを管理できる「AnyX」やSNS分析が可能な「AnyTag」といった自社プラットフォームやソリューションに、最新のAI解析機能を搭載し、ブランドの上流から下流までを一気通貫で支援しています。
重要なのは、AIによるデータ解析を通じて「感覚の裏付け」を数字で可視化できること。 板野さんのように、世界観や直感を大切にされている方だからこそ、その感性をAIが分析したデータで補強することで、さらに精度の高い戦略判断や力強い意思決定が可能になります。


見えなかった顧客を“見える化”する仕組み

板野氏
今まで、ブランドのオンラインサイトに登録してくれたけど1回も買っていただけていない方、1回の購入きりでリピートいただけていない方などがどれだけいるのか、正直まったく把握できていませんでした。でも、AnyMindさんと少しお話した時にこの層に該当する方々が多くいらっしゃることがわかって……。
私自身が手を動かしてDMを送ったり、時には手紙を書いたり、サプライズギフトを贈ったりしていたのですが、それにも限界がありますよね。

十河
まさに、板野さんが築いてきた「顧客との関係性」を、AIとテクノロジーの力で可視化することで、持続可能なブランドの運営が可能です。セグメントに応じた最適なアプローチ設計、リピート促進、離脱ユーザーの呼び戻しなど、私たちがバックエンドで全面的にサポートします。


“2ヶ月待ち”から“翌日お届け”へ──変わる顧客体験

板野氏
今までは、予約販売を主に運営していたため、商品がお手元に届くまでに2ヶ月ほどお待ちいただくこともありました。ポップアップイベントで「明日帰国するので持って帰りたい」という海外のお客様に「2ヶ月後にお届けです…」とお伝えするしかないのが本当に悔しかったです。

さらに、人気シリーズは予約販売と同時に即完売してしまうことも多く、より多くの方にお届けできないもどかしさもありました。 完売後には追加生産や納品までさらに時間がかかり、欲しいときに手に入れていただけない状況も続いていました。

ですが、AnyMindさんと連携することで、生産から在庫管理・配送までのソリューションが整い、「明日届く」という体験も皆さんにお届けできるようになります。Rosy luceが、またひとつ新しいフェーズに進んだと強く感じています。

十河
まさに、こうした「機会損失」を最小化するのがAnyMindの強みです。
私たちは単なる支援会社ではなく、生産計画から在庫配置、販売データのAI分析、そして最適な配送ルート設計までを一気通貫で提供できる独自プラットフォームを持っています。

具体的には、ECの販売データを管理できる 「AnyX」 で需要予測を行い、SNS分析プラットフォーム 「AnyTag」 と連動して販売トレンドを先読みする。在庫を需要地や越境ECの現地倉庫に事前配置することで、「欲しいときに届く」体験を実現しています。
さらに中国や東南アジアをはじめアジア各地のフルフィルメント拠点を活用し、海外のお客様にも最短で商品をお届けすることが可能です。

つまり、Rosy luceのようなブランドが持つ世界観や顧客との距離感を壊さずに、ビジネスの成長スピードと顧客体験を同時に引き上げられるのが、AnyMindのソリューションの価値です。

板野氏
まさに求めていたものです!!

そして今回のパートナーシップは、単なる販売拡大ではなく、Rosy luceという組織そのものを強くする取り組みでもあります。これまで個人の熱量で走ってきた部分を、仕組み化し、チームとしてスケールできる体制へ進化させる。その先に、グローバルに羽ばたくRosy luceの未来を期待していてほしいです。


“売る”ではなく“伝える”──ブランドの核にある想い

板野氏
私の理想とするブランドは、ただ商品を売るだけではなく、“自信を届ける”存在。空間・世界観・メッセージが一体となったブランドを目指しています。

Rosy luceは「花」をモチーフとしていますが、それは「みんな、それぞれ違っていていい。自分に合った環境で、自分らしく咲いてほしい」というメッセージを込めています。 最近は「自信がない」「人と比べてしまう」という相談をDMでいただくことも多く、だからこそ、ブランドを通じてポジティブなメッセージを届けていきたいんです。


伝える力でファンとつながる──SNS活用への期待

板野氏
ポップアップイベントでは、毎回開店前にお越しいただいたお客様に向けて、マイクで10分間、自分の想いや商品に込めたこだわりをお話ししています。
「ちゃんと自分の言葉で伝える」ことにこだわっています。AnyMindさんはSNS戦略にも強みをお持ちなので、パートナーシップを機にSNSでの発信も強化していきたいです。

十河
その板野さんの「伝える力」は、Rosy luceの武器ですよね。ストーリーテリングがあるブランドは強い。私たちのソリューションを通じて、それをより多くの方に届けていけると思います。


日本発のブランドとして、世界中の女性に愛される存在に

板野氏
AnyMindさんとご一緒することで、これまで「感覚」で動いていた部分が、「戦略」になる──そう確信しています。
今後は段階的に海外にも展開していきたいと思っています。特に、AnyMindさんが持つアジア各国の拠点や現地ネットワークを活用し、主要都市でのポップアップストア展開や、各国の人気クリエイター・インフルエンサーとのコラボレーションを通じて、ブランドの世界観を直接届けたいと考えています。

現地でのイベントやSNSを通じた発信を組み合わせることで、オンライン・オフラインの両面からグローバルなファンベースを拡大し、最終的には、日本発のブランドとして世界中の女性に愛される存在になること──それが私の目標です。

十河
良いですね!ぜひチャレンジしていきましょう。海外進出では言語の壁がありますが、当社の生成AIライブコマースプラットフォーム「AnyLive」を活用すれば、板野さんご本人の顔・声・話し方を再現したAIアバターを生成することができます。
多言語での発話にも対応しているので、海外のファンに向けて、商品紹介や接客を行うバーチャルライバーとして活用可能です。

板野氏
すごい!とてもおもしろそうな取り組みですね。私の顔と声で多言語で配信できるなんて夢のようです。

私が掲げてきた「女性が自分らしく咲ける社会をつくる」という理念を、これからは日本だけでなく世界へと広げていきたい。今回の協業は、その想いをさらに大きく羽ばたかせるために、グローバルで豊富な実績を持つAnyMindさんとタッグを組む挑戦です。

Rosy luceとしてのビジョンと世界観を軸に、AnyMindさんのテクノロジーとネットワークを掛け合わせることで、これまでにないスピードとスケールで成長していける。そう確信しています。

そして、日本発のブランドとして、ただ服を届けるのではなく、“女性が自分を誇れる瞬間”を世界中に届けていきたい。AnyMindさんとの共創は、その想いをより多くの人に届けるためのパートナーシップです。

十河
Rosy luceのようなブランドが世界に広がることで、板野友美さんのような日本のカルチャーを牽引するクリエイターの方々の想いを国内外に届けられる。それを支援できることは、私たちにとっても誇りです。これから一緒に新しい取り組みを推進していけること、非常に楽しみです。


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