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インフルエンサーマーケティングとは?  メリット・デメリットを詳しく解説

自社ECサイトのマーケティング施策でインフルエンサーを活用したいと考えている方へ向けて、インフルエンサー マーケティングのメリットとデメリットを解説します。仕組み、種類、市場規模、始め方も合わせて紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください。

情報を得る手段がテレビや雑誌などのマスメディアからインターネットへ移行している現代では、多くの企業がさまざまなチャネルを活用してマーケティング施策を実施しています。

とくに最近は、若年層だけではなく幅広い世代が利用するSNSにて大きな影響力を持つインフルエンサーに商品を紹介してもらい、認知度の拡大を狙うマーケティング手法が注目されています。

そこで本記事では、インフルエンサーマーケティングの仕組み、始め方、メリットとデメリットなどを詳しく解説していきます。

この記事でわかること
・インフルエンサーマーケティングの仕組み
・インフルエンサーマーケティングの市場規模
・インフルエンサーの種類と特徴
・インフルエンサーマーケティングの始め方
・インフルエンサーマーケティングのメリットとデメリット

こんな方におすすめ
・インフルエンサーマーケティングに興味があるので仕組みを知りたい
・SNSを活用した新しいマーケティング施策を模索している
・SNSマーケティングの施策として、インフルエンサーを活用してみたい

1. インフルエンサーマーケティングとは?

インフルエンサーマーケティングとは、主にSNSで活躍するインフルエンサーを起用し、特定の商品やサービスをプロモーションしてもらうマーケティング手法を指します。

インフルエンサーが活躍するチャネルは主にSNSで、芸能人やスポーツ選手などの有名人ではなくとも、フォロワー数が1,000人を超えていれば定義に入るとされています。

企業はプロモーションしてほしい商品をインフルエンサーへ報酬と共に提供し、インフルエンサーは自分が抱えるフォロワーへ向けて商品を宣伝します。

そんなインフルエンサーマーケティングですが、市場が拡大した背景にはどのような事情があるのでしょうか。以下で詳しく解説します。

1-1. 市場が拡大した背景

インフルエンサーマーケティングの市場が拡大した背景には、Instagram・Twitter・YouTube・TikTok・FacebookなどのSNSが急速に普及したという点が挙げられます。

従来までのテレビや雑誌で展開されていたマスマーケティングは、個別化されていない不特定多数の消費者へ商品を訴求していました。あらゆる消費者へ画一的に商品をアピールできるというメリットがある一方で、セグメントされた顧客には有効でないというデメリットがあります。

一方でインフルエンサーマーケティングには、商品との親和性が高いインフルエンサーを選定しやすく、マスマーケティングよりも低い価格で実施できるため、訴求したいターゲットへ抜群のコスパで的確にリーチできるという大きなメリットがあります

労働人口が減少している日本では、社員ひとりひとりの生産性を上げながら、いかにコスパがいいマーケティング施策を取り入れて商品の認知を最大化できるかが課題に挙げられます。

加えて、SNSの発展に伴いテレビではなくインターネットで情報を収集する消費者が増えたことで、インフルエンサーマーケティングの市場は拡大していったのです。

1-2. 市場規模

2013年頃から拡大を続けているインフルエンサーマーケティングは、日本だけではなく世界中で市場規模が拡大しています。

2020年10月14日に株式会社デジタルインファクトが発表した調査によれば、国内のインフルエンサーマーケティングの市場規模の推計と予測は以下の通りです。

市場規模
2018年219億円
2019年301億円
2020年317億円
2021年425億円
2022年519億円
2023年605億円
2024年670億円
2025年723億円

また、同調査で推計されている2021年の市場規模は425億円ですが、各チャネルの内訳は以下の通りです。

・YouTube⇒170億円
・Instagram⇒115億円
・ブログ/Twitter⇒90億円
・その他⇒50億円

最大のプラットフォームはYouTubeで、次いでInstagramとなります。市場規模は今後も拡大していくことが予想されており、2025年には723億円に到達する見込みです。

最近では、TikTokのライブ配信サービスが新しいインフルエンサーマーケティングのプラットフォームとして注目されるなど、年を重ねるごとに新しいチャネルが注目を集めています。

【関連記事】
SNSマーケティングとは? メリット・デメリットや具体的な施策を解説

2. インフルエンサーとは?種類と特徴

SNS上で大きな影響力を持つ人物をインフルエンサーと呼びますが、実際には一括りにできるものではなく、フォロワー数を基準に4種類に分類されています。

2-1. トップ・メガインフルエンサー

トップ・メガインフルエンサーは、100万人以上のフォロワーを抱えているインフルエンサー・クリエイターを指します。

SNS上で人気を獲得しているのはもちろんですが、それ以外にもテレビや雑誌といったマスメディアでも露出する機会があり、世間的にも広く名が知られている人物が分類されます。

当然ながら、トップ・メガインフルエンサーが発信するコンテンツは膨大な数の消費者へリーチできます。しかし、報酬も高く設定されているため、その点はご注意ください。

2-2. マクロ・パワーインフルエンサー

マクロ・パワーインフルエンサーは、10万から100万人以下のフォロワーを抱えている人物を指します。

InstagramやYouTubeの中には一般人が特定の情報に特化してユーザーから高い支持を集めていることが多いため、親和性が高いマーケティングが実施できれば、その影響力はトップ・メガインフルエンサーにも決して引けを取りません。

2-3. マイクロインフルエンサー

マイクロインフルエンサーは、1万人から10万人以下のフォロワーを抱えている人物を指します。

著名人だけではなく一般人の割合が多くなるため、より身近で消費者の気持ちを代弁できるインフルエンサーが増えていきます。また、特定の趣味や分野で影響力を発揮するインフルエンサーが多く在籍しているという特徴が挙げられます。

一般ユーザーにとっては身近な存在であり、フォロワーとも密なコミュニケーションを取っている場合が多いため、エンゲージメント率は高くなる傾向にあります。

2-4. ナノインフルエンサー

ナノインフルエンサーは、1,000人から1万人以下のフォロワーを抱えている人物を指します。

著名人は少なくほとんどが一般ユーザーではありますが、マイクロインフルエンサーよりも密にフォロワーとコミュニケーションを取っているため、エンゲージメント率は極めて高いです。

また、ニッチな趣味や情報に特化しているアカウントも多いため、狭く深く商品を届けたいと考えている場合は、親和性さえ合っていれば依頼してみる価値は十分にあります。

3. インフルエンサーマーケティングの主なチャネル

ここからは、インフルエンサーマーケティングで主に活用されている主なチャネルを紹介していきます。それぞれで異なる特徴があるため、宣伝したい商品の特性と合わせて検討してください。

3-1. Instagram

画像や動画を共有できるInstagramは、消費者行動に多大な影響を与えることができるとしてインフルエンサーマーケティングでも高く注目されているSNSです。

他のSNSに比べて画像の加工機能が充実しているため、クオリティの高い映える画像を使い、ブランドの世界観を体現することでブランディングが可能です。グルメ・ファッション・美容といった写真に映える商品との相性が非常に良く、親和性が高いインフルエンサーを選定できれば高い効果が期待できます。

通常のフィード投稿ではリンクを設置できないというデメリットはありますが、タグ付け・メンション・ハッシュタグ指定で公式アカウントに遷移させ、プロフィールのURLからECサイトに誘致も可能で、さらにストーリーズ投稿では自社ECサイトへのリンクをダイレクトに設置できます。

3-2. YouTube

動画コンテンツを配信しているYouTubeは、10~60代の幅広い世代に向けて消費者に伝わりやすいプロモーションを実施できるSNSです。

YouTubeで高い人気を誇るインフルエンサー・クリエイターはユーチューバーと呼ばれており、チャンネル登録者数が1,000万人を超えているヒカキンさんを中心に、数多くの有名人がいます。

今やユーチューバーの影響力はYouTubeだけに留まらず、Instagram・Twitter・テレビなど、さまざまな媒体で認知の拡大が期待できます。

ユーチューバーへ依頼するインフルエンサーマーケティングは、さまざまな個性を活かしながら面白い企画の中で紹介することも可能なので、視聴者を釘付けにしながらひとつのコンテンツとして商品をターゲットへリーチすることが可能です。

また、YouTubeで投稿したPR動画はユーチューバーがチャンネルを消さない限りはいつまでも閲覧できるため、財産になり残り続けるという意味でも大きな効果が期待できます。

3-3. Twitter

テキストがメインで匿名性が高いTwitterは、最大で140文字しか入力することができないという手軽さが魅力的なSNSです。

メインとなるユーザーは若年層で、人気のトレンドが目まぐるしく変化していくため最新の情報を入手したいと考えている方が多く利用しています

リアルタイムで話題になっている情報がすぐに見つけられるため、検索性に優れているという点も大きな魅力。拡散性が高いので、キャンペーンを成功させることができれば、爆発的な認知拡大が期待できます。

3-4. TikTok

短時間の動画を視聴できるTikTokは、従来まではZ世代がメインで利用しているSNSでしたが、最近はビジネスシーンのチャネルとしても活用されています。

上手に運用できれば費用対効果が高い集客を実現できるTikTokは、「TikTok売れ」と呼ばれる言葉が誕生する程、消費行動の起爆剤になるケースも少なくありません。

現在のTikTokは、InstagramやYouTubeに比べればインフルエンサーマーケティングの競合が少なく、動画単位で評価されるアルゴリズムなのでレコメンドされ拡散力が高いメリットがあります。

最大で10分まで動画の時間は調整できますが、マーケティングで活用する場合は長くても1分以内で抑えるようにして、要点だけを伝えるシンプルな構成にするのが重要です。

3-5. Facebook

実名登録制SNSのFacebookは、30~40代が多く利用しているSNSです。

TwitterやInstagramのように匿名性ではないので、実名登録制の強みを活かした詳細なビッグデータをインフルエンサーマーケティングに利用できる点が大きなメリットです。

YouTubeやInstagramのように有名なインフルエンサーが登場しにくいSNSですが、その分、相互フォローしている人の繋がりが深いため、エンゲージメント率は極めて高いのが特徴です。

3-6. オフライン

一般的にインフルエンサーマーケティングはオンライン上で利用される施策ですが、オフラインでもインフルエンサーは大きな影響力を持ちます。

充実したコンテンツを投稿しているインフルエンサーは、ロイヤリティが高いファンを多く抱えています。それでも、動画・テキスト・画像などでWebを通して伝えられた言葉よりも、現実の世界で顔と顔を合わせて伝えられた方がユーザーの心に刺さりやすくなります。

オフラインで実施される主なインフルエンサーマーケティングは以下の通りです。

・テレビ
・ラジオ
・イベント
・ポップアップイベント
・店頭キャンペーン

ポップアップイベントや店頭キャンペーンにインフルエンサーが参加した場合、普段はオンライン上でしかやり取りできない憧れの存在をファンは目の前で見ることができます。

とくにポップアップストアは期間限定で開催されるという希少価値もあるため、お客様との直接的な接点を創出できるという意味では、大きな効果があるといえるでしょう。

4. インフルエンサーマーケティングの始め方・流れ

ここからは、インフルエンサーマーケティングの始め方・流れを5つのステップで紹介していきます。

4-1. ターゲットと目標の設定

インフルエンサーマーケティングを始める際は、まず商品のターゲットと目標を設定します。

顧客がデジタル広告を見慣れている現代では、最終的に何を目標にしているかを設定しなければ、施策の方向性がブレてしまい効果が高い施策を実施できない可能性が上がります。

自社の商品を届けたいターゲットを明確にできていなければ、マーケティング成功の鍵を握る適切なインフルエンサーも選定することができません

4-2. SNS・配信方法・投稿内容・KPIの設定

続いては、インフルエンサーマーケティングを実施するSNS・配信方法・投稿内容・KPIを設定していきます。

SNSによりリーチできるターゲット層が異なるため、自社の商品に合わせて適切なプラットフォームを選択します。たとえば、商品理解への訴求が目的であればライブコマース機能、早く拡散されるバズを狙うのであればリツイート機能があるTwitterなど、SNSと投稿タイプにより狙う効果は変わります。

投稿する時間、ハッシュタグ、画像の作り方、テキストの内容をインフルエンサーと相談しながら決定した後は、KPI(主要業績評価指標)を設定していきます。

KPIを設定していなければ施策の結果が曖昧になるため、このまま継続すべきか改善すべきかの判断が難しくなります。SNSや投稿タイプにより変わりますが、一般的にはエンゲージメント率・リーチ数・再生数をKPIに設定する場合が多いです。

4-3. インフルエンサーの選定

インフルエンサーマーケティングを成功させる鍵を握るのは、インフルエンサーの選定にかかっているといっても過言ではありません。

マーケティング施策を失敗させないためには、インフルエンサーのフォロワー数やエンゲージメント数などの表面の数値だけではなく、フォロワー属性や投稿内容といった中身を見てください

ターゲット層と同じ性別で同世代のインフルエンサーを選定しても、フォロワーの性別や世代が同じであるとは限りません。

選定したインフルエンサーのフォロワー数が多くても、PR商品との親和性が低く世界観が異なる場合は、高い効果を期待することはできません。

4-4. インフルエンサーへのアプローチと契約

目当てのインフルエンサーを見つけることができたら、アプローチをかけて契約を結びます。

キャスティングしたいインフルエンサーへDMなどを通して直接連絡するか、外部ツールを使い依頼を一任するかは選ぶことが可能です。

直接やり取りすれば中間マージンが発生することがないためコストを抑えられますが、投稿ディレクションや炎上対策などのすべてを自社で行う手間がかかるというデメリットがあります。

外部ツールを使えば、自社商品との親和性が高いインフルエンサーを見つけやすくなるため、手間なく施策を進めたい場合はツールの利用を検討してみてください。

4-5. 施策の効果検証

インフルエンサーによる投稿が完了した後は、必ず施策の効果検証を行ってください。

・インプレッション数
・クリック数
・エンゲージメント数

PR投稿がどれだけの人へ届いたのかという表面的な数値はもちろんですが、それ以外にもインフルエンサーへ寄せられているコメントやWebサイトのアクセス増加率など、さまざまな観点から施策の結果を検証する必要があります。

ゴールをECサイトでの購買に設定している場合は、ECサイトへの流入数や増加率などを必ず検証したうえで、施策がどれだけの効果をもたらしたのかを測定しておきましょう。

5. インフルエンサーマーケティングのメリット

ここからは、インフルエンサーマーケティングを実施することで得られるメリットを紹介していきます。

5-1. 多様なマーケティング施策に対応できる

インフルエンサーマーケティングにはさまざまな施策があるため、自社の商品やサービスに合わせて柔軟な対応ができるというメリットがあります。

・ギフティング
・現地訪問
・商品監修/コラボ
・アンバサダー
・ライブコマース

インフルエンサーの自宅へ商品を送り、実際に体験した感想を紹介してもらうギフティング。

他にも、消費者の視点から刺さる企画や製品のアイディアを貰い、コラボアイテムを制作するというマーケティング施策も利用することができます。

たとえばInstagramでは、商品の画像や動画を通してユーザーに対して視覚的な訴求ができるだけではなく、ショッピング機能のShopNowを使えば、画像をタップするだけでECサイトの対象商品ページへ誘導することが可能です。

このように、インフルエンサーを通して商品やサービスの認知を拡大しながら、多様な施策を実現することができます。

5−2. 自社サービスを効果的に訴求できる

それぞれのジャンルに特化したインフルエンサーを起用することで、自社商品やサービスを効果的に訴求することができます。

たとえば、コスメ関連のインフルエンサーに化粧品を紹介してもらえば親和性が高いため、ターゲットに対しては効果的な訴求ができます。

年代、性別、ジャンルなど、各SNSでは細かいジャンルをわけてターゲティングができるため、コスパのいい施策を実施できます。

5−3. 消費者目線で情報を発信できる

商品やサービスの良し悪しを同じ消費者目線で伝えてくれるインフルエンサーマーケティングは、信頼性が高い口コミを発信できるというメリットがあります

企業発信の情報は、基本的に商品を勧めるためにいいことしか記載しないので信頼性は低いです。消費者の興味関心を獲得できるリアルな口コミは、直接的な購買行動へと繋がります。

5-4. 広告費を削減できる

インフルエンサーマーケティングは、テレビや雑誌などに掲載するマスマーケティングに比べて広告費が安いというメリットがあります。

また、身近な存在であるインフルエンサーがおすすめしている商品なので、企業が宣伝するよりも広告感が薄まっていて、自然な形で消費者は興味を持つことができます。

5-5. データ取得・分析がしやすくなる

インフルエンサーマーケティングはオンライン上で行われる施策なので、どのような経緯でどれ位の消費者へリーチできたかの細かいデータを取得・分析ができます

事前に目的とKPIを設定しておけば、仮に達成できなかった場合でも何が悪かったのかを分析して次に活かすことができるため、施策自体が全くの無駄になることはありません。

5-6. 顧客コミュニケーションを活性化できる

本来であれば問い合わせページへ誘導しなければ得られない意見や感想を、インフルエンサーマーケティングを実施すれば投稿に付いたコメントや反応で確認することができます。

たとえば、Twitterはユーザーが主体となり情報を発信するSNSなので、お客様からの質問やクレームがメッセージとして届く機会が多くなります。

その際、メッセージに対して直接対応することができるため、信頼感を獲得しやすくなるでしょう。

顧客とのコミュニケーションが活性化されることで、商品に対する忖度なしのリアルな感想を得ることができ、次の施策へ向けた改善点を検証することも可能です。

5-7. 自社サイトのSEOを強化できる

インフルエンサーのPR投稿には商品のリンクが貼られるケースが多いですが、多くのユーザーが検索エンジン以外からアクセスすることでSEOを強化する効果が期待できます

YouTubeでは概要欄、Instagramではストーリーズのように、各SNSでリンクを添付できる場所は異なりますので、施策時にリンク先へ誘導する導線も確認するようにしてください。

6. インフルエンサーマーケティングのデメリット

インフルエンサーマーケティングには、メリットだけではなくデメリットもあります。以下の項目にて、一つずつ詳しく解説していきます。

6-1. インフルエンサーの選定で成功が左右される

インフルエンサーマーケティングが成功するか否かの鍵を握るのは、インフルエンサーの選定で決まるといっても過言ではありません。

「フォロワー数が多い=成功できる」と考えるのではなく、自社商品との親和性を第一に考えたうえで、実際のフォロワー属性を確認してから選定することが重要です。

親和性が高いインフルエンサーを見つける難易度は高いのですが、施策を成功させるために時間をかけて慎重に選ぶようにしましょう。

6-2. ステルスマーケティングで炎上するリスクがある

インフルエンサーマーケティングとステルスマーケティングは似ている手法なので、必ずステマではないということを伝える「PR表記」は忘れないようにしてください。

企業から報酬を貰っているにも関わらず隠して商品のPRを行うステマは、発覚すればインフルエンサーだけではなくブランドイメージの社会的信用も失ってしまいます。

とはいえ、ハッシュタグにてPRである旨を伝えておけば問題ありませんので、必ず投稿内容の二重チェックを実施したうえで、リスクを回避する取り組みを考えていきましょう。

6-3. インフルエンサーによってはコントロールが難しい

インフルエンサーマーケティングは人と人が絡むマーケティング手法なので、インフルエンサーによってはコントロールすることが難しく、適切な商品のPRができない場合があります

とくに近年は景勝法の規制が厳しくなり、商品の誇大表現や商品の成分誤表記などは罰則の対象になるリスクがあります。

基本的にインフルエンサーマーケティングはインフルエンサーの言葉で商品をPRしてもらうため、ディレクションをしっかり行なわなければ表現の違いによりトラブルに発展する可能性があります。

万が一、誤った情報を発信してしまえばブランドイメージの信用の失墜に繋がりますので、投稿時のルールや表現に関しては、適切なすり合わせを行なっておきましょう。

7. インフルエンサーマーケティングの成功事例

ここからは、インフルエンサーマーケティングを実施して成功した事例を紹介していきます。

7-1. 森永製菓

大手菓子製造業者の「森永製菓」は、YouTubeでインフルエンサーマーケティングを行い、ユーチューバーの「りかこ」さんを起用したうえでいくつかの企画を実施しました。

・友チョコ方程式投稿コンテストというPRを実施
・YouTubeだけではなくTwitterでも連動企画を開催

若い女性を中心にバレンタイン企画は認知が広がり、YouTubeでは10万再生以上、Twitterのリツイートは4,000回を超えました。

バレンタインに興味を示す若い女性に人気のユーチューバーを起用したという点で、インフルエンサーの選定に成功した例であるといえます。

7-2. スターバックス

2016年にスターバックスが行ったインフルエンサーマーケティングは、SNS上で大きな影響力を持つインフルエンサーを起用し、「#RedCupCampaign」というハッシュタグを付けた投稿をしてもらうというものです。

スターバックスのカップを赤に変更してホワイトペンで絵を描いて投稿するキャンペーンで、Instagramとの相性が良かった点が功を奏し、広く認知を拡大することができました。

8. インフルエンサーマーケティング会社の選び方

最後に、適切なインフルエンサーマーケティングを実施できるマーケティング会社を選ぶ時のポイントを解説していきます。

8-1. 委託形態で選ぶ

インフルエンサーマーケティング会社には、大きく分けて2種類の委託形態があります

・ディレクション型
・プラットフォーム型

ディレクション型はすべての業務を委託できる形態で、ほとんどの会社では専門のコンサルタントが対応してくれるため初心者でも安心して任せることができます。

プラットフォーム型は、ブランドがプラットフォームにすでに登録されているインフルエンサーを選ぶ形態で、業務全般は自分達で行います。

8-2. フォロワーに対する分析力で選ぶ

インフルエンサーの影響力はフォロワーの数だけでは計測できませんので、詳細な分析ができる会社かどうかは必ず利用前に確認するようにしましょう

細かい分析ができる会社では、商品とインフルエンサーのマッチング度合いを細かく計測することができるため、より適切なインフルエンサーの選定が可能です。

8-3. 対応チャネルの種類で選ぶ

インフルエンサーマーケティングはさまざまなチャネルで実施できるため、自社商品に合っているチャネルに対応しているかどうかは事前に確認しておく必要があります。

Instagramは40代以下の女性が中心、YouTubeは10~50代まで幅広く、Twitterは10~20代の男性が多いなど、それぞれで違う特性があるため、対応チャネルは会社を選ぶうえで非常に重要です。

8-4. 費用体系で選ぶ

インフルエンサーマーケティングで発生する費用の計算方法は、主に以下の2つにわけられます。

・フォロワー単価
・インフルエンサー単価

フォロワー単価の相場は大体1.5~5円で、インフルエンサーのフォロワー1人あたり何円という設定で費用が確定します。インフルエンサー単価はフォロワー数に関係なく、1人あたりに幾らの費用を支払うという形態で決まります。

この他に、プラットフォーム型の会社の場合、プラットフォームの利用料金を会社へ支払う必要があるため、広告費用としてどれ位の費用を用意しているかでインフルエンサーの影響力を検討していきましょう。

9. AnyMindがインフルエンサーマーケティングをトータルサポート!

インフルエンサーマーケティングは、オンライン上で想像以上の拡散を実現できる可能性を秘めている施策です。

自社商品をターゲットに対して的確に訴求できますが、親和性の高いインフルエンサーを選定できなければ、施策自体の効果が低くなるデメリットを忘れてはいけません。

マーケティング成功の鍵を握るインフルエンサーの選定ですが、個人の力だけで親和性が高い方を探すには限界があります。

膨大なビッグデータを軸に最適なSNS戦略を提供する「AnyTag」を使えば、フォロワー数だけに縛られることなく、オーディエンスの熱量も加味した的確なインフルエンサーの選定が可能です。

また、SNSのプロフェッショナルスタッフが専任で担当するため、マーケティングの効果を中長期的な視点で最大化することができます。

ぜひこの機会に、インフルエンサーマーケティングを成功に導く「AnyTag」の利用をご検討ください。

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