2025年春、AnyMind Indiaは、GroupMが主催するインド最大級のメディア・マーケティングイベント「Brew 2025」に参加しました。このイベントは、インドのメディア・マーケティング・テクノロジー業界の未来を形づくる場として、多くの業界関係者が注目しています。
本記事では、会場で得たインサイトや、AnyMindの今後の方向性についてお届けします。
◾️Brew 2025とは
GroupMが主催する「Brew」は、インドのメディア・マーケティング業界をけん引する一大イベントです。今年のテーマは生成AIの活用やクリエイターとの共創、Z世代へのアプローチなどでした。
トレンドは「つながるインテリジェンス」
マーケティングの統合が新たなスタンダードに
今回のイベントを通じて最も強く感じたのは、マーケティングの各機能を“つなげて活用する”ことの重要性です。
これまでのようにメディア施策・コンテンツ制作・販売・データ分析を個別に行うのではなく、すべてを一気通貫で設計・運用するアプローチが求められているということを、Brew 2025のさまざまなセッションで耳にしました。
これはまさに、AnyMindがグローバルで取り組んできたことです。
- AnyTag:AIによる最適なクリエイターの検索・選定とキャンペーンのパフォーマンス分析
- POKKT:ブランドイメージを守りながら、スケールのあるモバイル広告出稿
- AnyShop / AnyX / AnyLogi :生産・販売・配送までD2CのEC運営を一括支援
これらのプロダクトが連携することで、「施策の点」ではなく「成果の線」を描けるマーケティングを実現しています。
AIは、“全体を支える基盤”の役割
AIに関する議論も活発に行われました。かつてのような「すごい技術」という抽象的な期待から一歩進み、どのように業務に統合して実用化するかというフェーズに入っていることが印象的でした。
AnyMindでは、AIをプロダクトの一部に組み込むのではなく、エコシステム全体を支える基盤技術として活用しています。
- クリエイターとのマッチング精度向上
- 広告運用の予測最適化
- リアルタイムアナリティクス
- 越境EC・海外展開におけるデータドリブンな意思決定
- 社内業務の効率化
こうしたAI活用により、クライアントのマーケティング施策を支えています。
インフルエンサー施策に求められる「成果と持続性」
インフルエンサーマーケティングも、新たな局面を迎えています。
Brew 2025では「話題化」だけでなく、売上やリード獲得といった具体的な成果、さらにはファンとの持続的な関係構築が求められていることが繰り返し語られていました。
こうした変化に対応するため、AnyTag
やAnyCreator
では、成果指標の明確化・可視化を強化しています。インフルエンサーが「共感を生む」と同時に、「購入導線の入口」になる時代では、どの投稿・誰の発信が購買にどれだけ貢献したのかを正確に把握する仕組み=アトリビューションの精度向上が不可欠です。
広告・マーケティング・コマースを一つに考える
今回のイベントで強調されていたもう一つのキーワードは、マーケティング機能の融合です。
広告設計・コンテンツ制作・EC最適化・分析…。これまで別々のチームで進めていた活動が、ひとつのストーリーとして統合されるべきという認識が業界全体で高まっています。
この動きを先取りする形で、AnyMindではBPaaS(Business Process as a Service)という統合型モデルを展開中。
インフルエンサー施策からモバイル広告、物流、EC支援、アナリティクスまでを、プラットフォームと専門チームがシームレスに支援します。
*1:Business Process as a Serviceの略。ソフトウェアとオペレーション支援機能を組み合わせて提供するビジネスモデル
これからのAnyMind India ― 市場の未来に向けて
Brew 2025を通じて私たちが確信したのは、“変化のスピード”がさらに加速しているという事実です。
広告とマーケティングとコマースの境界が消えつつある今、企業が求めているのは、統合的に設計され、柔軟かつパフォーマンスに直結するマーケティング支援だと私たちは考えています。
AnyMindは、今日の課題に応えるだけでなく、明日のチャンスを見据えたサービス開発を続けていきます。
Brew 2025の会場で交わされた議論が示していたのは、「マーケティングは“つながり”が価値を生む時代に入った」ということ。私たちAnyMindは、インテリジェンスを“つなげる力”で、インドをはじめ世界のマーケティングをアップデートしていきます。