2023年3月29日、私たちAnyMind Groupは東京証券取引所グロース市場に上場いたしました。 不安定な経済状況やコロナ禍におけるパンデミックな影響など、世界の情勢が大きく変化する中でも、環境に適応し事業成長を続けることで、この日を迎えられたことを改めて誇りに思います。
2016年にシンガポールで始まった私たちの旅路において、この度の上場が重要なマイルストーンであったことは間違いありません。
この場を借りて、過去から現在に至るまで、AnyMind Groupの成長に貢献してくれたすべてのメンバーに感謝したいと思います。そして、ブランド企業の皆様、Webメディアやモバイルアプリを提供するパブリッシャーの皆様、クリエイターの皆様など、スタートアップである私たちを信頼してくださったパートナーやお客様に改めて御礼申し上げます。また、メンターとして、私たちの成長に重要な貢献をしてくださった投資家の皆様にも感謝いたします。
AnyMind Groupは現在、東南アジア、東アジア、インド、中東の13ヵ国・地域に進出しており、19のオフィスに1,300人以上の優秀なメンバーが在籍しています。 そして、「ブランドコマース」と「パートナーグロース」の2事業を軸に展開するテクノロジーカンパニーとして、日夜クライアントに向けた価値提供に努めています。
これまでの事業領域拡大について
2016年に小堤 音彦(共同創業者兼CCO)と私が会社を設立したとき、私たちは「アジアと世界にインパクトを与える」という強い決意を抱いていました。
創業事業は、私とOtohikoのこれまでのバックグラウンドを生かした、マーケティングテクノロジー事業でした。現在もマーケティング支援領域のビジネスは当社にとって大きな柱となっており、当社独自のプラットフォームを活用した、インフルエンサーマーケティングやオンライン広告、アプリ内広告などに関するソリューションを提供しています。
しかし、創業当初より「クライアントが抱える課題をよりクリティカルに解決するために必要なのは、本当にマーケティングによる機能提供だけなのか?いや、他にもできることがあるはずだ。」と考えていました。将来的にはオンラインビジネスの全てをカバーし、「AnyMindに相談すれば、なんとかしてくれる。より良い解決策を導き出してくれる。」、そんな世界観を実現できるようなソリューションの提供を行っていきたい。 それが、私たちがさらなる事業領域の拡大を決意した理由です。
そこで私たちは、次のステップとして、ブランド広告主への価値提供にとどまらず、パブリッシャーとクリエイターの収益化支援を行いたいと考え、機能開発・サービス提供を始めました。
デマンド(供給)サイドへの成長支援を行うことで、これまで主事業であったブランド広告主(サプライサイド)向けのビジネスの成長もさらに加速することが可能になります。そのような発想のもと、新たに事業を立ち上げ、現在もAnyMindの大きなビジネスの軸の一つとなりました。 このようなパブリッシャーやクリエイター向けのプラットフォーム及びサービス提供は、現在、「パートナーグロース事業」と位置づけています。
マーケティング領域におけるサプライ(供給)サイドとデマンド(需要)サイドの両面への支援を行ってまいりましたが、近年さらに事業領域を広げるべく、EC、生産管理、物流管理における新しいプラットフォームを開発しました。 これらのプラットフォームは、AnyTagなどのマーケティングプラットフォームと合わせ、「ブランドコマース事業」として提供しています。
このように、ビジネスにおける本質的な課題解決に向けたプロダクトを迅速に開発・提供し、イノベーションを起こしていくことで、私たちは価値提供を行ってきました。 今後も関連事業領域をカバーする機能提供を行っていくことで、さらに大きなインパクトを生み出していきます。
事業間シナジーの創出に向けて
私たちがこれまで積み上げてきた成果に対しては、自信は持っていますが、まだまだ私たちは発展途上であり、全く満足はしていません。 手の届き切っていない各企業やクリエイターの課題は非常に多く、それらを解決することができれば、皆様の事業成長に、より大きく寄与できると私は確信しています。
これまで、ECマネジメント(AnyX)、物流管理(AnyLogi)、会話型コマース(AnyChat)、生産管理(AnyFactory)、ECサイト構築・運営(AnyShop)、インフルエンサーマーケティング(AnyTag)、デジタルマーケティング(AnyDigital)、Webメディア・アプリグロース(AnyManager)やクリエイターグロース(AnyCreator)など、多岐にわたるプロダクト開発を行ってきました。
今後もこれらのそれぞれのプラットフォーム同士の連携を進めていくことで、より多くのシナジーを生み出し、「次世代のビジネスインフラ」を構築していきたいと考えています。テクノロジーの力で、お客様にさらなる価値を生み出せるよう、提供価値の模索と追求を続けていきます。
2016年より続けてきた事業活動の中で、私たちがこれまで成し遂げてきたことは、これから先の未来において創り出す価値のほんの一部に過ぎません。
つまり、私たちはまだスタート地点に立ったばかりなのです。 今後も「Make it exciting for everyone to do business.(誰もがビジネスに熱狂する世界を創る)」というパーパスのもと、中長期的な事業成長にコミットしていきます。
Kosuke Sogo, CEO and co-founder of AnyMind Group