AnyMind Group株式会社(読み:エニーマインドグループ、代表取締役CEO:十河 宏輔、以下「当社」)の子会社で、Web Publisher及びApp Developerのメディアパートナー事業を展開する株式会社フォーエム(代表取締役:小堤音彦、以下「フォーエム」)は、当社の提供するパブリッシャーグロースプラットフォーム「AnyManager」とThe Trade Desk社が提供する次世代IDソリューション「Unified ID 2.0(以下、UID2.0)」の連携により、Web Publisher向けにUID2.0の導入支援を開始したことをお知らせします。
この度の連携により、AnyManagerを導入するWeb PublisherはUID2.0を実装し、広告主はより高度なターゲティングができる広告枠を通じてより多くの消費者にリーチし、広告収益向上を見込むことができるようになります。
The Trade Desk社が初期開発をリードしたUID2.0は、ユーザーに関連性の高い広告体験を維持しながら、プライバシーに配慮した形でパーソナライゼーションを可能にすることを目的としたIDソリューションです。ユーザーの電話番号やメールアドレス等のユニークデータをハッシュ化・暗号化・ソルト化し管理することで安全性を保つことを図りつつ、広告のターゲティングと効果計測が可能になります。
■提供開始の背景
世界的な個人情報保護の高まりを受け、3rd party Cookieが廃止されると報じられています。Appleの提供する検索ブラウザであるSafariでは2020年3月にすでに3rd party Cookieの利用が廃止されており、Googleでも2024年後半に廃止予定となっています。3rd party Cookieが利用できなくなることで、広告ターゲティング精度が低下し、広告主の効果分析に大きな影響を与えることが懸念されています。
そこで3rd party Cookieの代替として注目されているのが新しいIDソリューションです。IDソリューションはプライバシー保護、セキュリティ、ピープルベース、オムニチャネルの基準を満たすことを目標に、3rd party cookieを使わずにユーザーデータを識別し保存する新たな手法です。そのため、消費者がコントロールできることを目指しつつ、デバイスやチャネルを越えて広告の効果測定が可能になる新しい識別子として多くの広告主が導入を進めています。
Web Publisher側もIDソリューションを導入することで、ブラウザやOSに影響されることなく、Device IDや3rd party cookieを使用せずにターゲティング可能な広告在庫の割合を高めることができます。これにより広告主から高い評価を得ています。
■AnyManagerが提供する機能
当社の提供するパブリッシャーグロースプラットフォーム「AnyManager」を利用しているWeb Publisherに対し、無料でUID2.0の導入と実装サポートを実施します。
またAnyManagerでは、当社の発行するjsタグをWebメディアに設置するだけで、国内外の主要SSPやHeader Biddingソリューションに一括接続し、広告の表示単価と広告収益を向上させることが可能です。
■フォーエム 取締役 綿本和真よりコメント
この度の連携により、AnyManagerを通じてUID2.0を実装できるようになり、Web Publisher様のクッキーレス対策を一層加速させることとなります。UID2.0の導入は、安全性を確保しつつ、広告単価の向上を実現するための待望のソリューションです。特にログイン機能を保有するメディアにとっては、その価値は計り知れません。私たちとしても、UID2.0の導入サポート・UID2.0を活用した広告枠運用を通じ、メディア様の収益向上に寄与できることを心から楽しみにしております。
■The Trade Deskについて
The Trade Deskは広告バイヤーを支援するテクノロジー企業です。広告バイヤーはThe Trade Deskのセルフサービス型クラウドベースのプラットフォームを通じて、広告フォーマット全般にわたり、PC、モバイル、コネクテッドTVなど多数のデバイス上で、デジタル広告キャンペーンを作成、管理、最適化できます。主要なデータパートナー、インベントリパートナー、パブリッシャーパートナーと接続することでリーチと運用効率を確実に最大化し、またEnterprise™ APIによりプラットフォームのカスタマイズが可能です。The Trade Deskは米国カリフォルニア州ベンチュラに本社を置き、米国、欧州、アジアにオフィスを構えています。