PR=パブリックリレーションズ。その中でもPR会社とは、一般的に企業の広報業務を代行する会社のことを指します。 企業と世の中の有効な関係性の構築をサポートすることを目的としています。コロナ禍でも業績が右肩上がりになっているPR会社サニーサイドアップ。今回は、PR発想を軸としたコミュニケーション設計に加え、AnyMindと共同で推進している「PR発想×インフルエンサーマーケティング」の取り組みと今後の展望ついてサニーサイドアップ執行役員 / パブリックリレーションズ事業本部1局 局長の猪飼様に伺いました。
サニーサイドアップについて
「たのしいさわぎをおこしたい」をスローガンとし、戦略PRを始め、PR視点を生かしたプロモーション、スポーツマーケティング等、独自のマーケティング・コミュニケーションノウハウによって、さまざまなムーブメントを世の中に送り出し続けています。2020年1月、ホールディングス経営体制に移行し、株式会社サニーサイドアップが誕生。
取材者プロフィール
猪飼 真吾
執行役員 パブリックリレーションズ事業本部 1局 局長
2016年11月にSSUに入社。外資系PR会社、デジタルマーケティング会社での経験を活かし、スタートアップ企業、フードデリバリーサービス企業、大型商業施設、化粧品メーカー、自治体などのプロジェクトを統括。
現在の事業内容について教えてください。
SSUの事業領域は、ホテルや商業施設、テック企業、スポーツチーム、地方自治体などのPRからプロモーション、スポーツマーケティングまで幅広い領域をカバーしています。さまざまな案件を扱う営業局は、1局から4局まであります。その中でも私が管掌している1局は、SSUの強みであるPRサービスを主軸にした局になります。そのため、社歴が長いメンバーやPRスキルが高いメンバーが多く所属しています。また、私は、会社の執行役員として営業部門全体の目標数字を追いかけること、そして1局の局長として部長やリーダーと協力しながら50人を超えるメンバーのマネジメントを行いつつ、新規案件の獲得や難易度の高い案件のメンバーの一員として日々業務に取り組んでいます。
事業者から求められるKPI設定が変わってきている
事業者がPR会社にどんなことを求めていると思いますか?
パブリシティの獲得による認知拡大に留まらず、SSUならではのPR発想によるコンテンツ開発と、それをターゲットに届けるための効果的なコミュニケーション施策の設計と実行を求められています。
コロナ前後で求められることの変化はありましたか?
近年は、事業者から今まで以上に「効果の可視化」を求められるようになりました。PRにおけるKPIの設定も少しずつ変化しています。例えば、最近のPRにおけるKPI設定は、「PR施策によって消費者の態度変容があったのか」、「PR施策実施後、売上に影響があったのか」など、効果を可視化したいという事業者が増えてきています。
ある企業は、PR施策の結果「Googleでどのくらい検索されたか」という「指名検索数」をKPIに設定しています。これも同様に消費者行動の変化を可視化するということにつながっているかと思います。また、デジタル上の指標だけでなく、新規ユーザーがどのくらい店舗に来店したかというKPIを設定する場合もあります。
効果の可視化がAnyMindとの連携の最大のメリット
AnyMind Groupをパートナーとして選んだ理由
事業者が求める以上の成果を出すために、パブリシティの獲得だけでなく他の施策を実施する機会が増えてきました。例えば、SNSを活用した認知拡大や広告出稿です。しかし、テクノロジーの進化により、SNSだけでもTwitterやInstagram、TikTok、YouTubeなどさまざまなサービスがあります。消費者の嗜好性も分散化している現代において、ターゲットと目的にあったサービスを活用しなければいけません。 AnyMindは、SNSやインフルエンサーを活用した幅広い事業を展開していますが、市場・SNS・インフルエンサー、それぞれの分析を行い、クライアントの商材にあったインフルエンサーをデータを基に選定し、投稿するクリエイティブのディレクションまで行ってくれます。これは、私たちにとっても非常にありがたいことです。AnyMindと共同でデータドリブンな施策提案をすることで、今まで以上に売上につながるマーケティングソリューションを提供できますし、実際に効果があったかどうかを検証できるので、クライアントにも安心感を持っていただけます。
PR発想×SNSマーケによって、提案に幅と深さが出た
AnyMind Groupと協業をはじめてからSSU内でどのような変化がありましたか
変化は2つあったかと思います。1つ目は、インフルエンサーを活用したPRの知見が深まったことです。隔週でAnyMindの社員さんに、SNSトレンドであったり、インフルエンサーマーケティングにおける成功事例、TikTokの活用事例などをレクチャーいただいています。そのため、知見が深まり、これまでより幅広い提案をすることができるようになりました。また、レクチャーいただくことでSSUとAnyMindとの距離も縮まり、インフルエンサーマーケティングに限らず、相談させていただく機会も増えました。 2つ目は、企業としてPRを超えた価値提供ができるようになり、売上にもつながったことです。1局内での売上ポートフォリオの約10%は、インフルエンサーマーケティングでの売上になります。 最近では、活用領域も増加傾向にあります。コスメ・美容やホテル、地方自治体、アウトドアブランドなど、幅広い業界でインフルエンサーを活用した施策が増えてきました。インフルエンサーを活用した施策は、商材がニッチであればあるほど、インフルエンサーの力が発揮されやすいと思います。嗜好性の細分化が進む日本において、ジャンル問わずインフルエンサーを活用する機会は今後さらに増えていくかと思います。
インフルエンサーマーケティングプラットフォームAnyTagを使用してみてどう思いますか?
データを基にして、インフルエンサーやタレントの価値を可視化できるため、非常にありがたいと思っています。SSUでは、特にSNS施策の提案をする際に利用しています。例えば、インフルエンサーやタレントがSNS上でどれぐらい支持されているのか、インフルエンサーのフォロワーの属性はどうかといった点などを分析し、簡単にダッシュボードで確認することができるため、本当に影響力のあるインフルエンサーを知ることができます。
また、SNS施策によるリーチ数・エンゲージメント率はもちろんのこと、CPA(顧客獲得単価)やROAS(広告の費用対効果)などをダッシュボードで確認することもできます。AnyTagを活用した結果をGoogle Data Studioとも連携できるため、「購買への影響度がどのくらいあったのか」「どういう新規顧客にアプローチできたのか」「どのカテゴリーのどのようなクリエイティブが高いパフォーマンスを出せるのか」など細かい振り返りを行うことができており、次の戦略設計にとても役立っています。リアルタイムでレポートを出すこともできるため、その場でクライアントに見せながら説明することもあります。
AnyTagを使うだけでなく、インフルエンサーマーケティングにおける知見を持ったプロフェッショナルなAnyMindの社員さんが提案にも同行してくださるので心強いです。AnyXを活用して、マーケティング領域に止まらない価値提供を実現していきたい!
今後どんなことを一緒に取り組んでいきたいですか?
現在、「PR発想×インフルエンサーマーケティング」を主軸とした提案を行っています。今後は、AnyMindと一緒に、カスタマージャーニーにおける全てのタッチポイントをカバーしたサービスを提供できたらと思います。
SSUは、国内外の企業・商品のPRを行ってきましたが、AnyMindはコマース領域においてグローバルでビジネスを展開しており、企業の売上をはじめとした成長に寄与しているかと思います。 今後、海外企業が「日本で商品を販売したい」といったオーダーや、日本企業が「海外で商品を販売したい」というオーダーが増加してくると予想します。 そこで両社の強みを掛け合わせることで、国内外における認知拡大からEC構築、インフルエンサーマーケティングによる売上拡大、さらには、商品における発注管理から在庫管理。そして、それら一連の流れに「PRの力」を掛け合わせることで、商品やサービスの魅力は最大化させられると考えています。 また、先日ローンチされた「AnyX」にも期待しています。AnyXは、複数ECチャネルの運営をより簡単に、より効率的に、より多く商品を販売できるように、あらゆるソリューションを統合したECマネジメントプラットフォームです。AnyXを活用することで、PR・マーケティングの各施策に留まらず、物流・店舗売上などのデータを含めた、リアルなビジネスにも踏み込んだ価値提供ができるので、大きな期待を持っています。
AnyXが提供するソリューション 今後も一緒に日本そして、グローバルでも”たのしいさわぎ”を起こしていきたいです。
左からサニーサイドアップ:猪飼氏、AnyMind Group:白濱
インフルエンサーマーケティングプラットフォーム「AnyTag」とは
AnyTagはインサイト分析を元にしたインフルエンサー選定・キャスティング、キャンペーン実施時のインサイト分析・投稿のリアルタイムレポートなどのサービスを提供しているほか、クライアントのSNSアカウントと連携することで、企業向けSNS運用管理ツールとしてもご利用いただけるインフルエンサーマーケティングプラットフォームです。また、これらの機能が1つのプラットフォーム上で管理できるため、蓄積したデータをシームレスに活用していくことが可能です。AnyTagは2022年6月末時点で世界45以上の国・市場から45万人以上のインフルエンサーへのアクセスが可能となっています。 URL:https://anytag.jp/
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