ジオテクノロジーズは、「トリマ」や「MapFan」ブランドを中心に個人/法人向けの地図サービスを提供しています。完全な自動運転に不可欠な高精度地図作成も行うなど、日本の地図業界を牽引する存在です。今回はそんなジオテクノロジーズの中でも、国内トップクラスのDL数を誇る主力のポイントアプリ「トリマ」のプログラマティック広告収益最大化に向けた、当社グループ会社フォーエムによる取り組みについてのお話をお伺いしました。
・広告マネタイズ領域に十分な時間を割くことができなかった
・メディエーション運用をフォーエムにアウトソース
・ネットワーク収益の費用対効果が約200%に
北谷 尚大
ジオテクノロジーズ株式会社 トリマ プロダクトマネージャー
2003年にインクリメントP株式会社に新卒入社後、カーナビゲーションを利用するイラストの制作ディレクションに従事。その後、位置情報を使ったカジュアルゲームアプリの企画・運営をはじめ、複数の新規事業立ち上げを経験。 2019年からはポイ活アプリ「トリマ」の運営として、立ち上げ期より同アプリのマーケティング施策、プロモーション戦略立案ならびに、カスタマーサポートや外部折衝など、事業の運営全般を担う。
多忙で広告マネタイズ領域に十分な時間が割けられていなかった導入前
弊社とお取り組みいただく前はどのような課題をお持ちでしたでしょうか。
「トリマ」の収益軸のひとつにプログラマティック広告があります。Applovin MAXをメディエーションツールとして使用しており、他業務の合間にメディエーションの調整を行っていました。
元々各ネットワークのフロアプライスの変更等、メディエーション運用による収益の最適化が重要であることは認識していました。しかし私の担当は、広告マネタイズだけでなく、アプリプロモーションの戦略立案や企画・開発など「トリマ」の運営全般に及ぶため、実際には広告収益の最大化に十分な時間を割くことができていませんでした。
支援開始初月に費用対効果 800%を実現
フォーエムのサービス導入後、元々抱えていた課題はどの程度解消されましたか。
大幅に解消されています。
サービス導入時より、広告枠のインプレッションをフォーエムと弊社で等分し、メディエーション運用差分を出して効果測定を行っています。初月では、導入少し前からメディエーション内ウォーターフォールのフロアプライス最適化に時間がかけられなかった影響で、効果が大きく出ました。
サービスを導入して半年が経過した現在も、弊社からお支払いしている運用手数料に対する費用対効果を実感することができています。
※広告収益の向上による初月の費用対効果は約800%、全体でも約200%(当社調べ)
サービス(施策)を導入する上で難しかったポイントなどは何かありましたか?
メディエーション運用による収益最大化には、各アドネットワークや出稿主の状況を踏まえ、マーケット全体の動きに対応しながら、継続的に調整が必要です。
導入後、メディエーション運用による「トリマ」のプログラマティック広告によるARPU向上や費用対効果がマイナスとならないことが重要な指標だと思っています。今後も、運用成果が十分に発揮されることを期待しています。
今後、特に注力されたい施策等はありますでしょうか。
出稿側の施策として、一度離脱したユーザーのアプリへの回帰を促す「リターゲティング施策」を検討中です。具体的には、過去に「トリマ」をダウンロードしたユーザーに対して、再度アプリ広告を表示させるような出稿形態です。
フォーエムは、アプリのマネタイズだけでなく広告出稿側のサポートも行っていると伺っていますので、リターゲティングパフォーマンス最適化など、広告出稿面での相談も検討しています。
トリマとは
移動距離や歩数に応じてマイルが貯まる、かんたん・お手軽なポイントアプリです。アプリユーザーは検知された歩数によってマイルを貯める仕様となっており、ユーザーの健康を促進しています。溜まったポイントはさまざまな電子マネーやポイント等と交換することができます。2020年にリリースされた同アプリは、2023年11月時点で1,600万ダウンロードされており、複数のテレビ番組にて紹介されました。