バレンタインデーでもある2月14日、デジタルマーケティング事業を手掛けるAdAsiαチームはサードパーティの広告検証パートナーであるAdloox社とともに、イギリス・ロンドンにおいて、”2020年 日本とアジアにおけるデジタルマーケティングの今”をテーマに、ロンドンの大手広告代理店・グローバルマーケター向けセミナーイベントを実施しました。
2020年の日本のマーケットに関しては世界的に注目が集まっており、今回のイベントはその情報シェアも含め、アジアマーケットに関する幅広いニーズを受けて、ロンドンで開催されたイベントになります。
日本からは媒体社・WEBメディア向けの幅広いサポートを行っているFourMより、Katsuhiko Satoが現地に赴き、登壇しました。
【登壇者】
◎Gavin Floyd
Deputy Head, Advertiser Engagement(SG)
現在はシンガポール本社に勤務し、同国において広告主向けビジネスの副長を務める。大手メディアであるThe HeraldやThe Drumでの勤務経験があり、アジア全域とイギリスにおける幅広い経験を持っており、アジア全域の広告代理店やクライアント向けにAdAsiaのソリューションを提供している。
◎Katsuhiko Sato
Deputy Head, Publisher Engagement(JP)
現在は日本オフィスに勤務し、媒体社向け事業であるFourMにおいて副長を務める。日本の大手媒体社担当などの経験を経て、現在はプレイングマネージャーとして、大手メディアや代理店との連携も含む、2020年の国際的スポーツイベントに向けた新商品・事業開発、自らもアカウントとして媒体社の収益化支援を行うなど幅広く活躍している。バイリンガルであることも活かし、海外向けビジネスも担当。
◎Romain Bellion : co-founder of Adloox
なぜ、今アジアなのか
AnyMind Groupで広告主向けにビジネスを展開するAdvertiser Engagementチームの副長であるGavin Floydは、自身のイギリスからシンガポールへの移住の経験に基づいて、世界のマーケターにとってのアジア市場へのアプローチについて語りました。
東南アジアのみにターゲットを絞っても、10以上の多様なマーケットが存在し、それぞれに独自の消費行動、言語などがあること、また東南アジアにおいては、近年の国レベルでの収入の増加による購買力の増加が見られることについて語りました。
また、それぞれの国やマーケットにおいても、独自の言語があり、さらに母国語とは別の方言なども存在することなどについて言及し、カスタマイズした情報を用いて、各マーケットの消費者に情報を届けることの必要性について、ASEANマーケットにおける実際のクライアントを例に取り、実際にAdAsiαとしてサポートを行った成功事例などについて言及しました。
2020年最注目のデジタル市場の一つは”日本”
また今回、AdAsiaおよびAnyMind Groupにおいて、媒体社向けビジネスを展開するPublisher Engagementチーム(FourM)の副長として、日本からこのイベントに出席するためにロンドンへと渡ったKatsuhiko Satoは、日本にとって歴史的な1年になるであろう「2020年の日本のメディアの概況」について語りました。
主にPublisher EngagementチームはWEBメディアをクライアントとして、サイト収益を最大化させるために、FourM360プラットフォーム(AdAsiα360を日本のマーケット向けに改良したワンストッププラットフォーム)などのサービス、戦略コンサルティング、運用代行などを媒体社に提供しています。 また、Katsuhiko Satoは日本のマーケットにおけるPMP(Private Market Place)の事業もマネジメントしています。
彼はイギリスのマーケター向けに下記が最大のポイントであると語りました。
「日本は成熟した経済圏であるものの、デジタルは毎年110%以上の成長を続けており、TVなどに代表されるマス広告への予算投下のみでなく、デジタルプラットフォームへの予算のシフトの可能性が大いにある」という点でした。
実際に4年前にブラジルで行われた国際的スポーツイベントにおいて、日本の大手スポーツWEB媒体へのサイトトラフィックは通常の2倍に増加しました。
今年、日本で開催されるスポーツイベントに関するサイトトラフィックはさらに増加すると容易に予測されます。
また彼は、一般およびビジネスニュース、スポーツ、自動車、旅行、ライフスタイルなど、AdAsiaとFourMがアクセスできる媒体社(WEBメディア)についても参加者にシェアしました。
また、プロモーションを行っていくにあたって各社のマーケターは、最適な広告在庫を見つけるために、ターゲットとなるオーディエンスを設定し、日本のトレンドに合わせた広告フォーマットを活用する必要性があると述べました。
ブランドセーフティに成果を出していくために
次に登壇したAdlooxの共同設立者であるRomain Bellionは、マーケターが考慮するべき下記の3つの重要な指標について共有、強調しました。
1) True impressions rate(真の意味でのインプレッション率)
2) Viewability rate(視認性)
3) Exposuretime(露出時間)
そして、日本、アジア、APACのマーケットにおいて、Adlooxが独自に保有するブランドセーフティのデータについても語りました。
さらに、RomainはAdAsia Premium Marketplaceからアクセスできる日本の媒体社の印象について、AnyMind Groupのクライアントである媒体は優良であり、日本の市場のベンチマークと比較して3倍の「True Impression rate」を持っていると好評しました。
本イベントのまとめとして、Romainはマーケターたちが来年に注意すべき3つのことについて、本イベントを締め括りました。
「プライバシーに関する規制がさらに強化されているため、今日のマーケターにとってユーザーアテンションと広告と表示コンテンツの親和性は必要不可欠である」
「現地マーケットに精通した適切なパートナーと協業し、強力な体制を構築することが、最終的な成果にフォーカスした時にグローバルで事業をスケールさせるための最良の方法である」
「ベンダーは単なるツールベンダーではなく、マーケターのパートナーになる必要があり、説明責任と透明性の担保はマーケターが目標を達成するためのキーとなる」
本イベントを通じて、イギリス・ヨーロッパの広告代理店や有力なマーケターとのリレーションも深まり、今後の事業展開の足掛かりになっていきそうです。
Gavin & Katsuhikoお疲れ様でした!
今後も引き続き、日本・アジアだけでなく、グローバル規模での事業展開を進めていきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。