時間に合わせて飲むクラフトコーラ「OFF COLA」を提供するCityCamp株式会社に、物流サービス「AnyLogi(エニーロジ)」を導入いただいています。
CityCamp株式会社は、都市とキャンプのカルチャーを融合させた空間・音楽・ファッション・飲み物をつくるライフスタイルスタジオとして、飲食店の運営・ライフスタイルD2Cブランドの運営を行っています。 その中で、D2Cブランドの物流アウトソーシングを通じた今後の事業成長を見据えて、AnyLogiを導入いただきました。今回はAnyLogi導入に至るまでの背景とこれからの展望について、代表の松池恭佑さんにお話しを伺いました。
- 取材者プロフィール
- 「”何もしない”をする」ライフスタイルブランドが提供する OFF COLA
- D2Cブランド・EC特有の物流ニーズを網羅しているサービスで即決
- 優れた物流管理システムと伴走型のカスタマーサポートが両立
- 物流面でもD2Cブランドの“こだわり”を実現したい方にオススメしたい
取材者プロフィール
CityCamp株式会社
松池 恭佑 氏
代表
連続起業家。趣味はキャンプ。 【21歳〜22歳】CyberAgentにてwebディレクター 【22歳〜25歳】picki株式会社を創業。アーティストや芸能人と10以上のD2Cアパレルブランドを立ち上げ。2年間で合計1.8億の資金調達。(瀬戸あゆみ、SilentSirenゆかるん、齊藤英里、ヨンア、雨宮由乙花、中川友里などのブランド) 【26歳〜】CityCamp株式会社 創業
「”何もしない”をする」ライフスタイルブランドが提供する OFF COLA
最初に、”CityCamp”というブランドについて教えてください
松池: CityCampは「”何もしない”をする」をコンセプトにした、都市とキャンプのカルチャーを融合させた空間・音楽・ファッション・飲み物をつくるライフスタイルブランドです。
朝から晩までのパソコン漬けや鳴り止まないスマホの通知によって、常にオンになっている状態から非日常を体験してもらうことで、気持ちをオフにすることを目的としています。 今、サウナ・ヨガ・登山などをはじめ「遊び」の大切さが改めて実感されていると思うんですが、それって余白のない生活のなかで、自分の感情を取り戻すための文脈だと思うんです。
そこで、このブランドを通じて提供したいのは、非日常を体験してもらうことでつねにオンになっている「気持ち」をオフにするための、空間・音楽・ファッション・飲み物です。 “CityCamp”と聞くと「都会でキャンプをするのかな?」「グランピング?」と思う方もいるかと思うのですが、そういった概念に囚われることなく、東京を中心に、「オフ」でいられる空間をできるだけ増やしていくことをミッションとしたブランドです。
素敵なコンセプトですね。それでは今、主に展開しているプロダクトについてお伺いできますか?
松池: 今、AnyLogiさんにも協力いただきつつ展開しているのが、日本一のパティシエ・林巨樹がプロデュースした「OFF COLA」というクラフトコーラです。 非日常のはじまりに飲んでほしい爽やかなレモンの風味の「PM6:00」と、柔らかいスパイス感でエレガントな風味を感じさせる「PM2:00」の2つを提供しています。
林は国内トップクラスのパティシエとして第一線で活躍しており、世界的に有名なフランス菓子専門店での勤務経験や、みなさんご存知の急成長ブランドBASEFOODでの商品開発など、ものづくりに対する思いを形にする力がありました。 彼の共感した、僕たちの価値観・コンセプトをモノとして体現する実力がずば抜けており、今回一緒に商品開発を行いました。
甘味の特性やスパイス、ハーブの特性を研究してきた一流のパティシエであり、コーラ愛好家の林だからこそ、飽きずに飲み続けられる「OFF COLA」を完成させることができました。 糖質が広げる香り成分や抽出温度帯、スパイスの粒度などすべてに徹底的にこだわり、何度も試作を繰り返して完成させています。
OFF COLAという商品自体もとても素敵ですね。味もデザインも社内でも評判です!
D2Cブランド・EC特有の物流ニーズを網羅しているサービスで即決だった
きっかけは口コミでのオススメ
早速ですが、AnyLogiを知ったきっかけを教えてください。
松池: はい、AnyMindという会社のこと自体は以前から(知人が社員であったこともあり)知っていたのですが、とある会食で新しく物流管理のサービス(AnyLogi)をローンチすると聞いて、興味を持っていました。
またそれとは別で正式ローンチ前からAnyLogiを利用されていた”僕と私と”社の代表を務められているKentoさんからも良いサービスだと聞いて、一度、改めて話を聞いてみたいなと思ったのがきっかけでしたね。
D2Cブランドとしての物流ニーズを網羅するサービスはないと思っていた時に出会ったのがAnyLogiだった
AnyLogi導入前の物流に関する課題について教えてください。
松池: 僕たちの場合、OFF COLAというブランドは新規の提供開始だったので、物流業者の切り替えという形ではなく、新規の利用でした。
ただ、僕が前職でpicki社で働いており、そこではインフルエンサーのD2Cブランドの立ち上げや運用をやっていたので、物流に関しては様々なサービスを網羅的に調べて、それぞれの業者のメリット・デメリットは把握していました。
物流システムは大きく自己運用型と運用代行型に分かれると思うんですが、当時最初はシステム提供と運用代行を同時に提供してくれる運用代行型の3PLサービスを活用させてもらっていました。 僕たちが扱っていたのはアパレルなどの商品が多かったので、ユーザーが購入の手続きをして、その場ですぐに配送するというだけではなく、注文から製作・お届けをする「受注生産」や「予約販売」などの販売手法を活用していました。
実はそこでトラブルが発生していたんです。 (今は改善されているのかもしれないのですが)僕たちの使っていたサービスではデータの保有期間が3ヶ月程度でさあ、お客様に商品をお届けしようと思った時にデータが消えてしまっている。。 という事態が発生していました。
その後、データ管理機能の充実しているサービスに切り替えて、それらを倉庫とシステムに組み合わせて使っていました。
ただ、倉庫との対応などは自分たちで別途オペレーションを組んで回す必要もあったため、どうしても自分たちの伝えたい世界観を実現するために効率的な物流サービスがないなというのは常々感じていました。
なるほど、いろいろとサービスを見ていただいた中でAnyLogiを選んでいただいたかと思うのですが、導入の決め手やポイントは何でしたか?
松池: 結論から言うと、物流に関してオペレーションを一貫して支援してくれて、ある意味”何も考えずに”頼めたのがよかったですね。 先ほども話したように普通だと「倉庫」と「システム」の2方向に聞いて、で、相見積もりをとって・・・。 とどうしても手間がかかっていたので、そこを一気にお任せで解決してくれるAnyLogiは素晴らしいなと感じましたね。
梱包なども自由度高くカスタマイズにこだわれて、受給管理機能もついている、そして価格もリーズナブル、むしろ自分たちで倉庫や配送業者にお願いするよりも安い。 機能とコスパ、サポート体制など聞いた時に一発で「ここを選ぶしかないな」と思いました。 前職時代に物流サービスに関してはリストアップしてかなり調べていたので、前職で検討していた頃にAnyLogiがあったらよかったのになぁと思うレベルでした。(笑)
優れた物流管理システムと伴走型のカスタマーサポートが両立
利用開始までのスピード感、物流初心者でも順調に立ち上げができる簡単さに驚いた
嬉しいお言葉ありがとうございます。 それでは、導入時の工数やサポートはいかがでしたか?
松池: 強く印象に残っているのは利用開始までのステップと対応がめちゃくちゃ早いという点ですね。
そもそも、ミーティングの設定から利用開始までのセットアップまでがすごく早くて、自己運用型のサービスなどと比較しても、やはりプラットフォームの設定から、アナログな倉庫とのやりとりまで一貫しているのは強いなと改めて感じました。また、今までに導入経験のある他の運用代行型の物流サービスと比較しても、実際にサービスの利用開始ができるまでのスピード感はかなり早かったですね。
物流体制の立ち上げにあたって、実際のセットアップ作業は弊社のスタッフに任せていました。 物流業務初心者のスタッフに任せていたにもかかわらず、結果的にすぐに導入・オペレーションができたことが、良いサービスであるという何よりの証拠な気がしています。
AnyLogiのスタッフの方も電話での説明などをはじめとして、細かく伴走してくださっていたので、すごく助かりましたね。
最大の評価点は「人的サポート」。トラブル発生時のCSの精度が格段に向上
それでは、運用を開始してからのオペレーションに関するサポートや使い勝手はいかがでしょうか?
松池: 実際の機能に関しては、導入開始前にしっかり説明を頂いていたので、全くギャップはありませんでした。 個人的に「AnyLogi」について、最も良いなと思っている点は、しっかりと担当のスタッフさんが親身に対応してくれるという点です。
運用代行型の中でも特にシステムに強いサービスは、前職の経験から基本的に問い合わせフォームでしかやりとりできなさそうなイメージを持っていました。 でもAnyLogiにはちゃんと人的なサポートがあります。1店舗1店舗にサポート体制があるというのは素直に感銘を受けたポイントですね。
CSメンバーにもしっかり伝えられればと思います! では、具体的に人的なサポートが重要だなと感じるのはどのような点なのでしょうか?
松池: これは特定のブランドを指した話ではありませんが、D2Cブランドを運営している中で、特にSKUのロット数が少ない場合、業者さんもそこまで力を入れてくれないことも多く、「事故」が起きてしまうというケースは少なくないのかなと感じています。
例えば、 「配送遅延」 「届いた際に梱包がぐちゃぐちゃだった」 「検品が甘く糸のほつれがあった」 などなどですね。 相対しているのが、エンドユーザーのお客様なので、物流のクレームは非常にダイレクトです。 そうすると、現場でのパニックも起きがちなんです。
そんな事故が起こった瞬間の心理的安全性というのは非常に大きなポイントだと僕は考えています。
運用代行型の物流サービスの場合、緊急の対応もお問い合わせフォームから送って、その返信を待たないといけない。 AnyLogiの場合は担当のスタッフさんに電話でも連絡できるので、「そのケースであればいついつまでに解決できます!」「すぐ対応します!」と対応をしてくれます。
それだけでお客さんにも明確な回答ができるので、ブランドとしてのCSの精度も上がりましたね。
またユーザーだけでなく、工場なども含めて生産関係はまだまだアナログな世界で、「メール」、もっと言えば「電話」でコミュニケーションを取りたがるパートナーさんも多く、そんな中でフォームだけのやりとりというのはやはり不安に感じてしまいます。
なるほど、その両立をできているサービスはあまり見受けられなかったということですね。貴重なフィードバックありがとうございます。
ブランド価値最大化に向けて、梱包をはじめとしたカスタマイズとコストの低さも大きなポイント
そのほかに機能的な部分で実際に使ってみてよかった点があれば教えてください。
そうですね、僕たちは何よりファンの方への対応を丁寧にやりたいと思っていて、 独自の梱包にこだわったり、購入金額に合わせたキャンペーンなども積極的に展開したいと思っています。
そういった面ではこれまでの運用代行型の物流サービスではできないことがすごく多かった印象ですが、システムや機能もしっかりある中で、個別のニーズやカスタマイズにもしっかり対応してくれるのは本当にありがたいです。
ありがとうございます。それでは費用面についてはいかがでしょうか?
松池: コストについてはシンプルに安いと思いますね。これだけの機能が揃っていて、この金額であれば、 他の物流サービスを選ぶ余地はあまりないんじゃないかなと思っています。 そしてなにより業務効率化という部分で、時間的な工数も圧倒的に抑えられたので、他の部分にリソースを割くことができています。
D2Cブランドの“こだわり”を物流面にも反映したい方にオススメ
今後CityCamp社としてOFF COLAをどのように展開していきたいという思いがありますか? また、その中で今後AnyMindに期待していることはありますか?
松池: OFF COLAは、「美味しいドリンク」というだけではなく、「ブランド」として展開していきたいと思っています。 まだ具体的な話はお伝えできないのですが、ありがたいことに、著名なブランドやイラストレーターとのコラボプロジェクトも前向きに進めているところです。
それに関連してオリジナルのラベルだったり、限定モデルなどコラボは積極的に進めていきたいと思っています。
そういった観点で言うとAnyMindさんも様々な事業を展開されていると思いますが、生産機能の部分やブランドコラボという切り口で、協働していけるようであれば、是非ご相談させていただきたいと思っています。
物流外注による品質低下を懸念しているブランドにこそAnyLogiを薦めたい
最後にAnyLogiの導入を検討している方に向けて一言あればお願いします。
松池: 現在はOFF COLAを中心に展開していますが、僕は元々アパレルの業界にいたこともあり、ものづくりをしている人の”徹底的にこだわりたい気持ち”はわかっていると自負しています。
本気でD2Cブランドをやっている、自信を持ってプロダクト・アイテムを提供している人は、商品づくりのクオリティだけではなく、本当は見せ方や物流面での届け方でも、とことんこだわりたいと思っている人が多いと思います。
そして、物流面においても実はそんな「こだわりが反映できないから、外注を諦めている」「こだわりたいけど、できないから手を付けていない」という方は多いんじゃないかと思っています。
システムやコスパが良いだけではなく、細かい指定や梱包にもこだわりたい場合にAnyLogiはニーズに合わせて対応してくれるので、 「届ける」部分の外注を諦めていた人も、一度相談してみたらいいんじゃないかなと素直に思います。