Ogury Japan | 「ペルソナターゲティング広告」クッキーレスなソリューションを提供することで広告主とパブリッシャーの同時支援

世界的に個人情報保護への関心が高まり、大手プラットフォーマーを筆頭にクッキー規制の動きが拡大しています。それに伴い広告主側で、広告配信のターゲティング精度の低下が懸念されています。この状況は広告による収益拡大を目指すパブリッシャーにとって大きな課題となっていますが、その解決策として注目されるのが、クッキーレスソリューションです。今回はクッキーレスに特化したアドテクベンダーであるOgury Japan株式会社の新井様と高取様にお話を伺いました。

Oguryについて

Ogury は、ペルソナ・ターゲティング広告の世界的リーダーとして、モバイル向けに構築および最適化されたテクノロジーを活用し、ユーザーのアテンションや高いブランドパフォーマンスを提供する画期的な広告エンジンを開発しました。 Fully On Screen（全画面表示）のインパクトのある広告、持続可能性が高いプライバシーを尊重したターゲティング手法を展開します。Ogury のソリューションを使用することで、良質なユーザー・エクスペリエンスでプレミアムなデマンドを媒体社へ提供。 2014 年に設立された Ogury は、17 か国で 100 人のエンジニアを含む 500 人以上の従業員を擁するグローバル企業です。Ogury Japan株式会社はOgury ltdの日本法人として2022年に設立されました。

取材者プロフィール

まずはじめに、貴社の広告配信の特徴をお聞かせください。

Oguryでは、クッキーレスおよびIDレスに特化したソリューションを提供しています。世界的にプライバシー保護への関心が高まり、クッキー規制が強化される中で、広告主・パブリッシャーともに解決策を模索している企業が多くあります。
弊社のソリューションは、ブランドの広告を適切なユーザーに対して配信することができるので広告主にとってもメリットがあるのはもちろん、Webメディア側にもユーザーIDの登録・ログインが必要なく親和性の高く単価の高い広告案件を配信することが可能です。

Oguryのペルソナターゲティング広告の特徴としては、

1.個人情報に頼らないペルソナターゲティングが可能
2.目を引くクリエイティブ、100％ビューアブルな広告を表示
3.キャンペーンの振り返りのためのインサイト分析ができる

という点を挙げることができます。
クッキーの規制によって広告のターゲティング精度が落ちる中で、クッキーレスなソリューションとしてユーザーのログインIDなどを活用する方法がありますが、個別のユーザーを識別するためのログイン機能がないメディアではそのようなソリューションの実装が難しい。
また機能があったとしても海外のソリューションであれば自社で実装しようと思うとハードルが非常に高いのが現実です。
弊社のソリューションはそのどちらも必要としないため、Webメディアにも実装しやすく、それでいて想定するターゲットへの広告配信とそのインサイト分析ができる点から多くの広告主に利用されています。

実際にインサイト分析を活用できた具体的な事例などはありますか？

個別の事例ではないのですが、ほとんど全てのキャンペーンにおいて活用できていると実感しています。
広告が流れたWebメディアのパフォーマンスやターゲットの年齢層と実際の含有率を詳細に分析することができるので、広告主クライアントにとっては新たな発見があるとフィードバックをもらっています。
例えば、自動車系の広告キャンペーンの際には、自動車広告に興味が強いユーザー層は同時に教育にも興味があるという発見があり、それをもとにPDCAを回す、ということが可能になります。

フォーエムとは、日本上陸直後から取り組みを実施させていただいております。

はい。取り組みが始まったのは上陸直後の2022年の8月からで、日本国内のWebメディアへのOguryの導入にご協力いただいております。取り組み開始から半年足らずで、100を超える媒体に導入いただきました。
当初は大手自動車メーカーのキャンペーンの提案をしていましたが、まだ日本国内でも知名度が低く、直接案件を提案できる自動車系のWebメディアがありませんでした。
そこで日本国内でパブリッシャーとの繋がりのある企業を探す中で、担当者の一人がフォーエムのことを知っていたので、お声かけをさせてもらいました。
結果的に、一気に10媒体以上の自動車系メディアをご紹介いただき、無事にキャンペーンの提案も決まり、高い評価を得ることができました。

Ogury様よりご提案いただくキャンペーンではいつも綺麗な広告フォーマットだと感じています。

ありがとうございます。広告のフォーマットという点から言えば、もちろん広告主側のブランドイメージもありますが、信頼できる、メディア特性に適した綺麗なクリエイティブが表示されるのはパブリッシャーにとっても有益なことなので特にこだわっている部分でもあります。

次に、フォーエムとの取り組みにおいて感じるフォーエムの良さをお聞かせください。

各ジャンルに特化したメディアを複数抱える強力なパートナーであると、先述の自動車系の広告案件依頼、社内でもフォーエムへの信頼が厚くなっています。
また、パブリッシャーとのグリップが非常に強いと感じています。各パブリッシャー様の状況をしっかりと把握されているので、私たちとしてもどのメディア向けの提案をすればいいかを考える上で非常に有用な情報を提供してもらっています。何より、広告パフォーマンス最適化など、私たちが直接介入できないですが、パブリッシャーとの協力が必要不可欠な場面において、このグリップ力の強さは非常にありがたいものとなっています。
加えて、とにかくレスポンスが早く、連絡をするとすぐに返信をいただけます。それだけ実行力のあるパートナーなので安心して案件を提案させていただくことができます。

パブリッシャーサイドで貴社の広告フォーマットが普及することによって、どのようなメリットがもたらされるのでしょうか？

広告主側からラグジュアリーブランドの広告案件を獲得していくためにも信頼性のある大きなパブリッシャーとの繋がり・信頼性を築いて行きたいです。新しい広告フォーマット案もあるのですが、既存の広告枠との兼ね合いで新規のメディアへの配信になってしまうので提案から配信までに時間と工数がかかってしまいます。
信頼性の高いブランドの広告を配信できることは、ブランドセーフティやCPMの観点からもメディアにとっては大きなメリットがあることなので、広くパブリッシャーの皆様にお伝えしていきたいです。

最後に、今後フォーエムと一緒に目指していきたいことがあればお聞かせいただきたいです。

クッキーレス・IDレスに特化したアドテクベンダーは、まだまだマイノリティです。今後サプライ面からより一層ビジネスを拡大し、市場での存在感を確たるものにしていくためにはパブリッシャーからの信頼性を強化していく必要があります。そのためにもビューアビリティやブランドセーフティ対策などで高いパフォーマンスを維持していくことは不可欠です。
また、広告案件のレパートリーを増やしていくことも構想しています。これまでは、自動車ブランドからの広告を主に獲得してきましたが、今後はファッション系もラグジュアリーブランドの案件を獲得していきたいと考えています。

■「AnyManager」とは

AnyManagerは、Webメディア・アプリ・ECサイトのための All-in-One プラットフォームです。広告収益やサイト分析、キーワード分析を行う「Analytics」、メディアやECの表示スピードを高速化し、アプリのようなサクサク感を提供する「Speed」、Push通知やアプリ内メッセージを実現、コミュニケーションを活性化させる「Engage」、ワンタグで広告収益を最大化させる「Monetize」、AMPやWeb Storiesなどを簡単に実装できる「Build」の5つのサービスを提供しています。現在、AnyManagerはアジア全域の1,000以上のWeb Publisherによる1500を超えるWebサイト及び250以上のアプリで利用されています。（2021年4月末時点）
URL：https://anymanager.io/ja/

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