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Jul 31, 2026

【連載:AI in Action #2】D2Cブランドの撮影費を98%削減。D2C/EC事業部が変える、AI時代のブランドクリエイティブ

AI活用を“個人技”から“組織の力”へ。制作現場に定着させた実践の裏側

【連載:AI in Action #2】D2Cブランドの撮影費を98%削減。D2C/EC事業部が変える、AI時代のブランドクリエイティブ

AnyMind Groupは、「アジアを代表するAI-Native Companyへ」というビジョンを掲げ、全社を挙げて業務プロセスへのAI活用を推進しています。

社内で実際に稼働しているAI活用事例と、その成果を具体的な数字とともに紹介する連載「AI in Action」。第2回では、クリエイターやインフルエンサーとともに、ブランドの企画、商品開発、生産、EC展開、マーケティングなどを一気通貫で手がけるD2C/EC事業部の取り組みを紹介します。

D2Cブランドの運営では、新作が出るたびに、ECサイトに掲載する商品画像やSNSコンテンツ、ブランドの世界観を伝える映像など、多くのクリエイティブが必要になります。

D2C/EC事業部では、こうした制作プロセスにAIを組み込み、コスト削減、制作の効率化、クリエイティブ品質の向上に取り組んでいます。その結果、運営を支援するD2Cブランドの一つでは、新作ごとのクリエイティブ撮影にかかる費用を、従来の制作方法と比較して約98%削減しました。

しかし、AIで画像を生成できること自体は、すでに珍しいことではありません。

誰でも作れるようになったAI画像を、どのようにブランドの公式クリエイティブとして使える品質まで高めるのか。さらに、そのノウハウを特定の担当者だけのものにせず、組織の力へ変えていくには何が必要なのか。

今回は、D2C/EC事業部がAIを実際のブランド運営に定着させてきた、その裏側を紹介します。

現場の課題:増え続けるクリエイティブを、品質を落とさずどう作るか

D2Cブランドでは、商品の魅力だけでなく、ビジュアルや映像を通じて一貫した世界観を伝えることが欠かせません。

一方、新作の販売に合わせて商品画像を制作する場合、モデル、カメラマン、ヘアメイク、スタジオなどの手配が必要です。撮影後には写真の選定やレタッチも発生します。

さらに、ECサイトの商品画像、SNS投稿用の画像や動画、ポップアップやキャンペーンの告知素材など、ブランド運営に必要なクリエイティブの種類と量は増え続けています。

D2C/EC事業部が向き合ったのは、単に制作費や作業時間を減らすことではありません。

限られたリソースの中で表現の選択肢を広げながら、ブランドとしての品質も高めていくこと。その手段の一つとして、AIを制作フローに取り入れました。

【事例①】新作ごとのクリエイティブ制作にAIを活用し、撮影費を98%削減


新作の発売に伴う商品画像の撮影には、モデル、カメラマン、ヘアメイク、スタジオなどの手配が必要で、多くの費用と工数がかかっていました。




【撮影費の削減にどうつながったか?】

商品の情報やブランドの世界観をもとに、人物、背景、構図などをAIで生成。担当者が商品の形状や質感、不自然な箇所を確認し、修正やレタッチを加えることで、公式クリエイティブとして使用できる品質まで仕上げています。

これにより、新作ごとのクリエイティブ撮影にかかる費用を、従来の制作方法と比較して約98%削減しました。

【事例②】約3カ月・約300万円規模のブランド映像を、約72時間で制作


CG表現を含むブランド映像は、制作に多くの費用と期間がかかるため、予算やリソースの制約から実現を見送るケースがありました。




【制作期間と表現の幅はどう変わったか?】

既存のブランドビジュアルをもとに、空間や物体の質感、視点をそろえながら複数のシーンをAIで生成。一人のクリエイティブ担当者が中心となり、約6分の映像を企画開始から修正まで約72時間で完成させました。

従来は約3カ月、約300万円規模を想定していた表現を短期間で形にでき、これまで予算や制作期間を理由に見送っていたアイデアにも挑戦できるようになりました。

【事例③】「誰でも作れる」を「誰でも高品質に作れる」へ。AI制作の水準を組織で高める

AIで画像を生成できても、ブランドの公式クリエイティブとして使用するには、生成物の違和感を見抜き、適切に修正する力が必要です。




【組織全体の質の向上にどうつなげたか?】

約10名のメンバーに、プロンプト設計から画像生成、修正、レタッチまでの制作フローを共有。週に一度、実際の生成物をもとに、人物の関節、遠近感、商品の形状や質感、ブランドの世界観との整合性などを確認しています。

判断基準と修正ノウハウを組織内に蓄積したことで、現在は複数のメンバーが、画像生成からレタッチまでを実務で担えるようになりました。

学びと展望:「作れること」が当たり前になるほど、人のクリエイティブ力が問われる

D2C/EC事業部がAI活用を進める中で得た学びは、AIによってクリエイターやクリエイティブ担当者の価値が失われるのではなく、求められる価値がより本質的なものへ変わっていくということです。

これまでは、専門的なツールを使い、画像や映像を形にできること自体が、高い専門性の一つでした。

しかし、生成AIによって、誰もが一定水準の画像や映像を作れるようになりつつあります。

だからこそ、何を作るべきかを考える企画力、ブランドの世界観を設計する力、生成物の違和感を見抜く力、生活者に届く品質まで磨き上げるディレクション力が、これまで以上に重要になります。

AIは、人のクリエイティブを代替するものではなく、作りたいものを形にするための選択肢を増やすものです。

今後、D2C/EC事業部では、ブランドごとの世界観をより安定的に反映できる制作環境の構築を進めていきます。

さらに、人体の関節や遠近感など、生成画像に含まれる不自然な箇所をAIが検出する仕組みや、画像編集ツールと連携したレタッチの効率化も検討しています。

AIにすべてを任せるのではなく、クリエイティブディレクターが持つ視点や品質基準を制作フローに組み込み、チーム全体がより高い水準のアウトプットを生み出せる状態を作る。

D2C/EC事業部は、AIを活用してクリエイティブ制作のプロセスを進化させ、ブランドの新たな表現と成長の可能性を広げていきます。

【最後に】

AnyMind GroupのD2C/EC事業では、クリエイターやインフルエンサーとともに、ブランドの企画や商品開発、生産、EC展開、マーケティング、物流などを一気通貫で手がけています。

AIを活用したブランドづくりやクリエイティブ制作、D2Cブランドの立ち上げ・成長支援にご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

支援に関するお問い合わせはこちら:
https://anymindgroup.com/ja/contact/

また、AnyMind Groupでは、AIを活用しながら、新しいブランドやクリエイティブのあり方をともに作るメンバーを募集しています。

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